アートの周辺 around the art

美術館、展覧会、作品、アーティスト… 私のアンテナに
引っかかるアートにまつわるもろもろを記してまいります。

2017新年明けました!~2016年の展覧会を振り返る

2017-01-08 | 展覧会

あけましておめでとうございます。お正月が想定外の出勤となり、新年のご挨拶がすっかり遅くなってしまいました。今更…ではございますが、昨年鑑賞した展覧会を振り返ってみたいと思います。

昨年は、日本各地で芸術祭やアートフェスティバルが花盛りであったそうですが、そう、地元でも「BIWAKOビエンナーレ」が開催されましたが、結局ひとつも行けず仕舞いでした…。なかなか強い動機を持てなかったというのも実際のところです。

昨年、訪れた展覧会は、ブログにアップしなかったもの含め20本ほど。この作家のこの作品を見たくて!ってものもあれば、この年で初めて存在を知った作家もあって、総じて美術館の中で豊かな体験ができて満足だったな~という感想です。

とはいえ、これ!といった目玉もなかった昨年…。順位をつけるのが難しかったので、テーマ別ベスト1を選出いたします。

★アーティスト編

24年ぶりに再会できた「宇佐美圭司展」は嬉しかった!晩年の新しい作風を見ることができ、大画面の作品を堪能できました。…が、やや点数が少なかったので次点とし、ここは、渾身の大規模個展を開催した「森村泰昌:自画像の美術史」を選びます!現役バリバリの作家が、すべてにこだわりを持ってマイワールドを展開した会場づくり、また本人の講演を聞く機会にも恵まれ、ひとりの作家を多面的にライブに鑑賞できたのが、すごくオモシロかったです。

 

★アーティスト(初めまして!)編

「恩地幸四郎展」「辰野登恵子の軌跡」は、見に行くことができて本当に良かったです。特に辰野さんの展覧会は、「藤田嗣治展」の帰りにたまたま寄ってみたら、なんとまあ!小さな美術館ですから、点数はたくさんないけど、インパクトは十分で、じっくり作品と対話できる贅沢な時間を持つことができました。いつか、辰野さんの作品を手に入れたいな~なんて、そんな野望を抱いてしまいました。

 

★展覧会の企画編

ひとつのテーマで集められたいろいろな作品を楽しめる、まさに展覧会ならではの醍醐味ですよね!「エッケ・ホモ 現代の人間像を見よ」は、思いのほか多様な作品を見ながらテーマを掘り下げていく面白さを体験でき、けっこう心に残りました。また、「アンフォルメルと日本の美術」も、抽象作品ばかりを集めた、ある意味難解なようですが、テーマとしていた時代の熱い息吹みたいなものをバシバシ感じられて、すごく楽しかったです。しかしながら、ベスト1は「色の博物誌」にしようかな~。ホント、編集軸のおもしろさというか、企画者の興味が前面に押し出され、かつ美術館でしか出来ない体験を提供しているという点で、また見に行った私が、昨年唯一、図録を即買いしたという点で、選びたいと思います!いずれも、展覧会を企画した学芸員さんの意欲に、感謝と拍手を贈りたいと思います!

   

 

いろいろ思い出していたら、早速、美術館に行きたくなってきました。今年も年明けから、行きたい展覧会が目白押し!

まずは「クラーナハ展」(1/28~@国立国際美術館)。これは、実は昨年11月に東京に行く大きな目的のひとつだったのですが、直前に大阪に巡回することを知ったので回避(上野で前を通ったけど…)。ただいま、芸術新潮のバックナンバーで予習中!ものすごーく楽しみです。それからアール・ブリュットの真打(?)とされる「アドルフ・ヴェルフリ展」(1/11~@兵庫県立美術館)。作品から発せられるパワーに期待しています。あと、東京では「オルセーのナビ派展」(2/4~@三菱一号館美術館)が開催されるとのこと、ナビ派、好きなんですよ~。行ってしまうと思う…。また、今年、ぜひともその作品に直接対面してみたいのが、淺井裕介さん。土で描く独特な世界に包まれたい!機会をさぐりたいと思います。

と、今年もこんな調子で、アートを楽しみたいを思います。もっといろんなところに出かけられるといいなあ~。いつもお越しくださっている読者の皆様、本当にありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

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