愛のつるし一回転飛行機

けん玉姉のけん玉普及活動日記。
2008年秋、転移性乳がん患者となる。
病気のこと、日々の生活なども。

癌治療、合うか合わないかが全て!

2010年09月18日 | がんとともに
 高度先進医療と言うと、いかにも素晴らしいものかとも思いますが、実際に、治療がその人に合っていなければ何の意味もありません。それより意外に古臭い物の方が効くということもあるのです。しかし、その多くは科学的ではないとか言われるものでもあります。よく言われる科学的に証明できないから、駄目だと言う論拠でやられると、漢方も針灸も全部同じ理屈で駄目です。あの経絡とかツボとかいうもの自体、科学的には証明できてないからです。

 私の父は癌でした。叔父も他の血縁者も多くが癌で死んでいます。しかし、父は癌を治せました。ある薬をみつけて飲ませて効果が出たのです。膀胱癌で、出血し、排尿できなくなると言われ、もう、出血が止まることは絶対ないと断言されました。しかし、現実に彼は治りました。出血は治まり、排尿に問題もなくなりました。

 私は、この薬を姉に飲ませるつもりでおりました。姉は医療を信じたのでこれを当てにしなかったのですが、私は医療が駄目な場合はこれで何とか助けるつもりでおりました。そして、医療の失敗が明らかになった時にすぐにこれをとりよせようとしたのです。

 しかし、恐ろしいことに気がつきました。薬を扱ってる全ての業者が厚生省によって潰されていたのです。これはインチキな物だから販売中止にさせたと言うのです。しかし、こっちは前にホントに効いた薬です。これを最後の頼りにしていた私は、パニックに陥りました。ともかく、必死であらゆる知り合いや伝をたのんで、手に入れようともがきました。

 しかし、どうにもならなかったのです。

 結局、彼らの言う高度先進医療とやらにたよるしかなくなり、高額な分子標的薬をおよそ、手遅れのタイミングでバカ高な金額で使われ、ほんのひと時の効果のあと、失敗となり終わらされてしまうことになったわけです。

 厚生省の潰した、報道で言う高額な効果のない薬を売っていた業者とはホントにインチキだったのでしょうか? 結局、商売敵になる、効果のある薬を売るものもつぶしているんじゃないかと疑わざるをえないのです。中にはホントに悪徳な業者もいるでしょうが、それを言うなら効果のない先進医療でも同じ事です。保険や補助で助けられても結局、私達の税金で払われているのです。だまされないようにするべきだというのなら高度先進医療でも同じことなのです。

 助かるかもしれなかった薬を取り上げておいて、効果のない、あるいは、逆効果の薬だけを突っ込まれたのでは患者は死んでも死に切れません。失敗された患者にとってはそれこそが最悪のインチキ業者だったと言うことにもなるのです。

患者に必要なのは、それぞれの状況に合う治療です。先進医療だろうが、代替医療だろうが合うものがやれなくてはならない。力の強い者が勝手に使えない状況にしてはいけません。悪徳業者がいても個別にみるべきものです。助かってる患者が一人でもいたらその治療法を全否定するようなことはしてはいけない。種類も量も手法も一律に範囲の狭い業界や官僚の既得権に有利なばかりの標準だけでは助かる人の範囲もとても狭いのです。もともと、その病気は人とヒトデぐらい違う多種多様な物で、標準化で対応すべきものではないと専門医の方も言っておられます。

 さて、明日はリレーフォーライフです。けん玉の皆様、よろしくお願いします。

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2 コメント

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彼岸 (マリリン)
2010-09-19 10:15:03
お久しぶりです。もうお彼岸ですね。
どんなに奥様に会いたいかNパパさんのブログを読ませてもらってわかります。一緒に戦って来られたから恋しくて、残念でしかたがないのでしょう気持ちは伝わってきます。私もまだまだ生きてもらいたかったと思っています。
いろいろな情報を書いてくださるので参考にさせていただいています。
今日はリレーフォーライフですね。私がお世話になっている会の何人かも参加します。ルミナリエにメッセージを書いて読みながら歩くのですね。みんな重いメッセージだと思います。私は体力に自信がないため残念ながら参加しません。
来年もあるさと願いをこめて来年参加できたらいいです。
けん玉姉さんは講演に行かれた専門医に望をかけられていたのではいたのではないですか?
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リレーフォーライフには (Nパパ)
2010-09-19 22:43:57
 落ち込みっぱなしの駄目パパの変わりに息子がルミナリエをやりにいってくれました。

 明日も行ってくれるそうなので、続けて姉の遺影を持たせていかせる予定です。

 姉が希望を託していた、あのドクターの話ですが、彼のところで最初からやれていたなら、まだ、もう少し延命ができたかもしれないとも思いますが、基本的にやはり、まずは標準の範囲でやると言う流れが変わらないので、わざわざ、遠くまでいって、いざと言う時、細かく面倒を見てくれるはずの、大病院を止めることに抵抗があったんです。もし、動けなくなったらもう、そこに行くこともできなくなる病院にたのむのはどうなのかとか・・・そこまで言うほど、大きな違いのある治療か?とまあ、距離と体力、お金の問題で仕事に支障をきたすのも悩ましく、2の足を踏んだということです。どの道、動けなくなっても大病院は何の役にもたたなかったんですが・・・

 あのドクターも例の毒ガス抗がん剤はやはり、使われるわけで、結果から見ると余り大きな違いはなかったでしょう。新薬でも一時的な効果があっただけで、末期の場合はやはり、駄目だったときいてます。こっちの場合も悪化速度が無茶苦茶だったので、ちょっと難しかったでしょう・・・やるなら余裕のあるなるべく早いうちに、どんどん大容量で薬を切り替えて行く道を選ぶということでいかねばならなかったということでしょう。医原病になっても、毒を食うなら皿までもということですね。
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