望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その6>

2016-10-13 22:31:58 | 舞台・ウラ話

生理現象は仕方ないとはいえ、
カーテンコールに遅刻するという、
とんでもないことをやらかしたアフリカン寺越くん。


ただ、たぶん、運も悪かったんだろうなと、
ちょっとだけ同情の余地もありました。

というのも、
劇小さんは、楽屋にトイレがなく、
私たちも、ロビーのお客様用トイレを使います。

でも、開場してお客様が入られたら、
役者は絶対にお客様の前に出られません。

そこで、ロビーにお客様がいないことを確認して、
ドドッとトイレに走り、
また、ドドッと戻ってくるんです。

ところがタイミングが悪く、
ずっとお客様がロビーにいらしたり、

よし行こう!と思ったとたん、
遅れてきたお客様が入ってこられたりしたら、

  行けない・・・


仕方ないと舞台に・・・出たら出たで、
またビールを飲んで追い打ちをかけて。

その上、ずっと出ずっぱり・・・。

これは、かなりキツかったと思います。

だけどね!
それなら、人のまで飲まなきゃいいでしょ!

とみんなで突っ込んだのは、
言うまでもありません。



そして、私の方は、
まったく別の生理現象がありました。

ある回の、私が固まっているシーン。
これから箱を投げ飛ばす、
嵐の前の静けさのとき。


突然、涙が出始めたのです。

たしかに、かなり目を見開いていたとはいえ、
これまでも何度もやっているシーン。

一度も涙なんて出たことなかったのに。

体調だったり、そのときの乾燥具合だったり、
いろいろ原因が重なったんでしょうが、

猛烈にアセりました。

何が何でも、絶対に、
ここで泣くわけにはいきません。

もし涙が出て、それがポタッと落ちたら。

・・・そして万が一、それをお客様に見られたら、

ホラーではなく、
「かわいそうな大家さんのお話」になってしまう。


だからといって、

固まったままでいる姿を見て、
「どうなったんだ?」と注目されているシーンで、
体を動かすわけにもいかず

目を微妙な半眼にして、
投げ飛ばしの番が来るまで、
ひたすら祈るように待つばかり。

はい、おかげさまで、
何とか「涙ぽとり」は回避できました。

動き始めれば、ちょっとした涙くらいは、
簡単にゴマかせますから。



 ・・・と、ここまでは生理現象。


実は、こんなに怖い生理現象以上に、
怖いものもあるんです。


何よりも怖いもの。

  それは・・・・・・。


   <つづく>


「ご不幸」舞台写真より




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ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その5>

2016-10-12 13:53:35 | 舞台・ウラ話

実は、我々役者にとって、
本当に怖いのは「霊」ではないんです。

本当に怖いもの・・・今回もいろいろありましたが、
たとえば、コレ、ですね。
     

<ホントに怖い生理現象>

何が怖いって、生理現象ほど、
怖いものはありません。

咳とか、くしゃみとか、
自分では、いかんともしがたいだけに、
舞台上でおこると、
本当にどうしようかと思います。

そして、
その最たるものが・・・やはり尿意で・・・。


私以外の4人は、舞台上で、
ビールや缶チューハイを飲みました。

普通の芝居なら、中身は入れ替えるのですが、
今回は、あれ、本当のアルコールだったんです。

舞台上で本当にアルコールを飲ませるなんて、
まずないことなだけに、
酒飲みにとっては、またとないチャンス。

そこで張り切ったのが、
酒好きで、お酒に強いアフリカン寺越くんで。

自分の缶ビールはあっという間に飲み干し、
それでも足りずに、
恋人役のまちこちゃんの、缶チューハイまで、
飲んでしまうという、やりたい放題。

飲まれてたまるかと、
まちこちゃんがずっと缶を握っていても、
一瞬離した隙に、取っていってしまうという(笑)

私は裏にいるので、
その攻防戦は見られなかったんですが、
なかなか熾烈だったようです。


でもね・・・、

   そうなるとね・・・、

      待っているのは・・・。


ある日のこと、公演が終わって、
これからカーテンコールというとき。

先にはけた私が、裏に待機して、
ラストシーンまで出ている4人を待っていると、

突然アフリくんが、すごい形相で、
楽屋に続く階段を走り下りてきたかと思うと、

待っている私の横を、
通り過ぎていくではありませんか!

「ちょっと! どこ行くのよ!」

「すぐ戻る!」

と捨て台詞を残して、
すごい勢いで消えました。

行くところはわかってます。

だけど、カーテンコールの出番は、
あっという間に来ます。

「カーテンコールまでに戻れるかな?」
「無理でしょー」

という予想通り、
なぜか1人足りないご挨拶に。

カーテンコールでのおしゃべりが始まってから、
なぜか1人、列の中に入ってきたのでした。


ラストシーンは、かなり長時間のストップモーション。
きっと体が震えてたんだろうな(笑)

ただ、この劇場の構造上、
同情すべきところも、なくはなかったんです。


   <つづく>

「ご不幸」舞台写真より





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ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その4>

2016-10-11 13:07:45 | 舞台・ウラ話

「怖い話」とした割には、
あまり怖くない話が続きましたが
最後に本気でビビった話を・・・。


ある日の終演後、

いつものようにお客様にご挨拶して、
最後に仲のいい役者仲間とお喋りしていたとき、
彼女に言われたのです。

「そういえば、大家さんって、
 最後に窓からのぞいた?
 横の人が、腕が飛び込んできて、
 そのあとに大家さんがのぞいた、
 って言ってたけど、私見えなかったのよね。
 のぞいたの?」

「え・・・?
 私・・・、のぞいてないよ・・・」

「え・・・?」


お客様からすれば、
ホラーなんだから、
大家さんが早々と化けて出てきた、
と思ったのかもしれません。

   ・・・が、

私・・・、のぞいてません・・・


「あの方」が、私の代わりに、
のぞいて下さったのでしょうか?

やっぱり、女性なのでしょうか?

あ、でも、食い倒れ太郎もいたか(笑)



「それにしても、出たがってるよね」

最後に、そんな話が女子楽屋で出ました。

「確かに。参加したいんだよね」

そういえば、違う公演のときには、
裏だけで活躍しておられた「あの方」が、

今回は、歌とか、うなずきとか、
窓からのぞくとか、食い倒れ太郎とか(笑)。

やたらと表舞台にお出ましになりました。

「参加型ゆうれい?」

「そうか。今回の劇小さんは“参加型”なんだ!」

「楽しそうだったから、
 自分も参加したかったんだよ、きっと」

「だね~。でも、私は参加型にはならないな」

「・・・え? ってか、
 望子さん、劇小に憑く予定ですか?!」

「うん! 私が死んだら、
 劇小のトイレの、真ん中のドアが、
 ときどき開かなくなるよ~。
 私、ここのトイレ、真ん中がお気に入りだから」

「トイレに憑くんだ~
 でも、あんまり怖くないかも」

「うん。自分でもそんな気がする」

なんて言ったものの、
ふと思いついたこのプラン、
結構気に入っています。

でも、

「もう~、望子さんのユーレイ、
 いい加減に消えてくれないかな。
 参加型にならないって言ったくせに、
 楽屋で騒いでると、
 必ず仲間に入ってくるんだもん」

なんてことになりそうな(笑)



でも、実は・・・、

我々役者にとって、
本当に怖いのは「霊」ではないんですよね。

本当に怖いもの・・・今回も、いろいろありました。


   <つづく>

「ご不幸」舞台写真より

あんまり字ばっかりでつまらないので






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ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その3>

2016-10-10 17:17:27 | 舞台・ウラ話

昨日は昔の話を持ち出しましたが、

今回も、芝居が芝居だけに、
けっこう頻繁にお出ましになったようです。

―――――――――――
上演中に変な音が鳴ったり、歌声が聞こえたり、
朝起きたら傷があったりしてます
―――――――――――
なんていうツイートも。

歌声とは別に、
誰もいないソデから、
「うん、うん」とうなづくような声が聞こえた、
という話も、何度かありました。


・・・といっても、
ごめんなさい。すべて人の話です。

とにかく私、何度も書くように、
霊感がなさ過ぎて、気付かないらしいんです。

なので、噂をまとめているだけなんですが、
もし、関係者の方で、
「いや、それは、こういう話で」
と訂正がありましたら、
ぜひコメントをお寄せ下さい。


そして今回、特徴的なことがありました。

いつもなら、こういうネタって、
公演を打っている側(スタッフ・キャスト)
だけの話なんです。

つまり、客席は巻き込まない。

なのに、今回は、お客様サイドからも、
そういう話があったんです。

まぁ、ホラーでさんざん怖がらせた後だから、
お客様の方だって、
敏感になっておられるんですよね。


たとえば、
「自然に割れて落ちるガラス」

カーテンコールでご挨拶しているときに、
誰も触ってないのに、突然、
割れた窓ガラスの破片が、
ガシャっと落ちてくる、

・・・ということが何度かありまして。

私たちも後ろの音に驚いたりしたんですが、

 これはホラーでもなんでもなく・・・。

あのガラス(アクリル板)は、
最初から割ってあるものを、
毎回貼り合わせて、また割っています。

でも、そのときによって、割れ方が違う。


そこで、落ち切らずに、
窓に残る部分も出てくるわけです。

でも、周りが割れて、弱くなっているから、
だんだんくっつけていたノリが剥がれて、

ちょうどカーテンコールくらいの時間に、
ガシャっと落ちたりしたんですね。

だけど、お客様の中には、
びっくりされた方も多かったようで、

終演後に出ていくと、真っ先に、
「あのガラス・・・」と言われたこともありました。


ただ、
こうやって説明できる話もある一方で、

「え?」と、
こっちが固まるような話もあったりして、

中でも、圧巻だったのが、

「カーテンコールのとき、
 向かって一番右に、
 食い倒れ太郎みたいな人がいたでしょ。
 あんな人、出てた?」

という目撃証言!

よりにもよって、食い倒れ太郎!!

目立ちすぎだっ!(笑)


・・・と、ここまでは、
どうしても「また聞き」のため、
話がぼんやりしちゃうんですが、

最後に、私が直接聞いて、
かなり本気でビビった話を・・・。


   <つづく>




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ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その2>

2016-10-09 17:19:55 | 舞台・ウラ話

5年ほど前、
劇小さんにも「いらっしゃる」ことを、
知った時の記事です。

一度書いたものです。
ご存じの方は読み飛ばして下さいませ~。


はい。劇場にいる、あのお方の話です。

どこの劇場でも、どんなに新しくても、
劇場に、このお方は付き物(憑き物?)でして、

写真を撮ると、ボワッと白い塊が写ってたり、
ふっと後ろで気配を感じたり、
・・・するんだそうです。

はい、おかげさまで私、経験ありません。
私、ムチャクチャ、霊感がニブいんです。

鋭い人は、楽屋に入った途端、
「あれっ」と声を上げたかと思ったら、
「いるね・・・」と、ひと言。
(そういう人に限って、あまり怖がらない)

・・・なーんて話を、ココココココに、書いていますが、

劇場って、どんな劇場であれ、
人の思いがこもる場所なんでしょうね。

架空の人間が架空の物語を生きて、
それをそのまま、置き去りにしていくんですから。

実際の恨みも嘆きも、
ハンパなくこもっているだろうし、
たしかに、ちょっと特殊な空間ではあるんです。

また、それと同時に、
「見守ってくれてるんだよ」っていう考えもあり、
まぁ、できれば、
そっちのポジティブな意見を尊重したいと切望しますが。

・・・とにかく、

・・・なんであれ、

・・・劇小さんにも、いらっしゃるようで、

打ち上げの席で、誰かが喋り始めたんです。

「いたよね?」
「いたね」
「え? まったくわかんなかったよ~」(←これ、私)

「〇場の終わり、大勢でハケるじゃない。
 私が必ず最後なのに、誰か後ろにいたもん」
「あ、それ、〇〇さんも言ってた。
 ついてくるのがいる、って」

「な、なんで、そんなこと平気で喋ってられるのっ?
 コワイでしょーがっ!
 そのとき、恐くなかったの?」(←これ、私)

「いや、意外に恐い感じじゃないんですよ」
「そうだよね~」

「だって、〇〇さん、暗転でハケたとき、
 誰かとぶつかったって。
 誰もいないはずなのに」

「私はそういうの、一度も会ったことがないぞ

「え? だって、暗転チェックのときの光、
 みんな見たじゃないですか」

「暗転チェックのときって何? 見てないよ~


暗転チェックというのは、本番前に、
ちゃんと暗転になるかどうかを見る作業なんですね。

つまり、本番と同じように暗転を作ってみて、
変なところから光が洩れていないかをチェックするんです。

本番に入って、
暗転のはずなのに明るい!
なんて間の抜けた事態になると大変ですから。

その暗転チェックのときに、

「光、見たよね?」
「うん、見た」
「ああ、あの光ね」
「み、みんな、見てるんかいっ!」(←これ、私)


「あの光ですよ。
 暗転した途端、下から上にシュッと上がった」
「そう、あるはずのない光が、上に上がっていった。
 ・・・見てた人多いよね」

私、何してたんだろう・・・。

まぁ、暗転チェックなんて、別に注目する必要はないので、
見てなくても不思議じゃないんですが、

・・・はぁ~、劇小さんにもいるんだ。
こんだけ出てて、
一度も気配すら感じたことなかったなぁ。

いやぁ、鈍感で本当によかった~

・・・と、これが5年ほど前。
そこから、また今回の話へと戻ります



   <つづく>




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ご不幸ウラ話・・・いろいろあった「怖い話」<その1>

2016-10-08 23:25:59 | 舞台・ウラ話

「こういう怖いお芝居をするときって、
 お祓いとかするんですか?」

と訊かれたことがあります。

たしかに、怪談やら、
人がたくさん死ぬ芝居を公演するとき、
その前にお祓いをすることがあります。

そこまでしなくても、盛り塩をしたり、
神棚にお酒を供えたり。

「四谷怪談」を打つときには、必ずお参りをする、
というのは有名ですよね。

この世界、
意外にそういうものが残っているんです。

劇場には必ず神棚があって、
出の前に必ず頭を下げていく人もいます。


ただ、今回のカンパニーは、
そういうことは一切なし。

実は私も、猛烈な怖がりのくせに、
そういうことは一切しません。

「バチあたりですが、それが何か?」
という人間であり、役者なんです。


だから今回も、
まったく気にしなかったんですが、

公演が始まって、2日目。

「黒の人々」の初日に、
早速、お出ましになったようで、

翌日には、こんなツイートが・・・。

―――――――――――
昨日はホント。女の人の歌声が聞こえました。
開場しますって声かかった直後。
出演者の皆様の声ではないきっと。
―――――――――――
―――――――――――
客入れ中にね、楽屋で役者が歌ってると思って、
シーバーで聞いちゃう位はっきりとね。
聞こえてたんだよー
―――――――――――

他にも、何人ものキャストやスタッフが、
<舞台裏で、女性の歌う声>
・・・を聞いたのだとか。

「耳」が商売道具の音響さんまで聞いているので、
このあたりは間違いないでしょう。

しかし、出演者が、開場後に、
楽屋で歌を歌うことはありませんし、
ましてや舞台裏でなんて、絶対に歌いません。


残念ながら(?)
黒の人々の回だったので、
詳しくは知らず、

アフターイベントのトークでも、
それが話題になったようなので、
それをお聞きになった方は、
私よりも詳しくご存じだと思います。

―――――――――――
本日3日目。
昨日から早速、怪奇現象が起き始めております。
終わったらすぐにお祓いにいきたい。
―――――――――――
これは黒チームの出演者のツイート。
黒の方は、ダイレクトに幽霊を扱っていたので、
出るなら、そりゃぁ、圧倒的にあちらでしょう。


でも、劇小に慣れ親しんでいる私としては、
別の驚きがあったんです。

(あれ? 女なんだ・・・)

みんながよく、
「劇小くん」なんて呼んでいるので、
何となく男性のイメージがあったんですね。

はい。
ぜんぜん、珍しい話じゃないんです。

といっても、
私が彼(彼女?)の存在を知ったのは、
今から5年ほど前で、

それまでは「劇小さんにはいない」と、
なぜか思い込んでいました。

それが、とある公演の打ち上げのとき。


   <つづく>




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今日は

2016-10-08 10:38:02 | 暮らし・花・趣味

今日はこれから、OBOG&現役・合同落語会。


今朝のニュースで特集してたけど、
今、空前の落語ブームなんだそうな。

知らなかったなぁ。

そんなこと関係なく、落研作って40年。

細く長く、よく続いてくれてます。


しかし・・・やっぱり降ったか 
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ご不幸ウラ話・・・狂気の沙汰は波乱万丈<その5>

2016-10-07 20:01:06 | 舞台・ウラ話

公演中、ずっと続いた、右腕の筋肉痛。

なんだろう、なんだろうと思っていたんですが、
あるとき、気がつきました。


  七輪の輪っか飛ばしだーーっ!


説明しますと、最初は、
七輪ごとひっくり返す予定だったんです。

そして、昨日の「ケネディの内臓」のごとく(?)
散らかった石炭を全部拾い集める、

・・・という演出が決まっていたんです。



それで、稽古中は、
この箱馬を、

どっかーーんと投げ飛ばしていたんですが、

本物の七輪が来たら、
重たいし、危ないしで、とてもできない。

そこで、上の網だけを飛ばしたところ、
イマイチ迫力に欠ける・・・。


で、網の下に、
網を乗せる鉄の輪っかがあったので、
これも一緒に飛ばすことにした、ものの・・・、

この輪っかがね~~、
うまく飛んでくれないんですよ。

いろいろと研究した結果、
編み出した方法が、

ちょっと斜め気味に置いて、
少しズラした輪っかの、数ミリの出っ張りを目がけて、
スマッシュするという・・・。

この「芸の細かさ」で、丸い2つの金属は、
ちゃんと宙を飛んだのでゴザイマス。

ただ、そのために、
なんかヘンな筋肉を使うらしく、
大家さんは常に、
サロンパスの匂いをさせておりました。


そしてまたしても、私は、
感動的に役に立たない技術を、
習得したのであります(笑)


たかがそれだけに・・・。
たぶん、誰も気づかずに終わることに・・・。

そんなどーでもいいことをやるのが、
役者なんですよね~。




  ・・・と、

さてと。
そろそろ、このあたりで、
いってみますか?

ごぞんじでした?

公演期間中、
やっぱり、いろいろと、あったようなのですよ。
ホラーな話が・・・。



   <つづく>





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ご不幸ウラ話・・・狂気の沙汰は波乱万丈<その4>

2016-10-06 16:05:55 | 舞台・ウラ話

(1日空いちゃいましたが、ま、適当にお読み下さい)

ふと見ると・・・、
飛ばしたケーキの箱のふたが、半分開きかけている!

これが開いたら・・・、
舞台に登場するのは、3冊の本 

  ヤバい!


でも、このシーンには、
本当にありがたい演出がついていました。

物を飛ばした後、

私は、狂ったように叫びながら、
そのあたりを這い回って、
散らした物を拾うんですね。


主宰が以前、
ジョン・F・ケネディ暗殺事件の映像を見たとき、

撃たれて、身体から飛び散った夫の内臓を、
ジャクリーン夫人が叫びながら集めていた。

元に戻るはずがないのを知りながら、
人間って、こういうとき、
こんな行動をとるんだ、

と、強烈に印象に残ったので、そのイメージで、
とのことでした。

私も同じ映像を見てるはずなのに、
そんなこと、まったく気づかなかったんですけどね。
(だから私は作・演出家にはなれない


とまぁ、そういうイメージで、
演出がついた動きなんですが、

そのおかげで、
そのあたりの片づけが、全部できちゃうことに(笑)


物が散らかっている場所は、

その後のシーンで、
カトウクリス君や小川千尋ちゃんが、
後ろ向きで移動しなきゃならない場所。

そのあとも、結構走り回るため、
何かがあると、
転んだり、大けがにもつながります。


そこで、

ここでの私の役割は、
叫びながら、とにかく場所をあけること!(笑)

ケーキの箱も、さりげなくフタを押さえて、
わからないように奥に突っ込み、セーフ

周りで見ていた共演者が、
おびえる芝居をしながらも、
ホッとしたのを、空気で感じました。


そうかと思うと、
公演中、ずっと右腕が筋肉痛で・・・。


   <つづく>





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今回のは複雑でんなぁ

2016-10-05 23:24:26 | 暮らし・花・趣味

一昨日に引き続き、
また届きました。

せっかくなので、ご紹介いたします。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

【    】様 ←私のアドレス。このカッコつき


ご利用頂き誠に有り難うございます。さゆるそゆゆまももけ

もうすぐご出発ですね。
旅の準備に役立つ情報をお送りします。さゆるそゆゆまももけ
ご確認の上、お気をつけて行ってらっしゃいませ。さゆるそゆゆまももけ

旅行詳細

  <URL>

旅先までの交通手段さゆるそゆゆまももけ

お車の手配は出発前に済ませて、旅行を満喫しませんか?さゆるそゆゆまももけ

  <URL>

 <アドレス>

さゆるそゆゆまももけさゆるそゆゆまももけ6566
9035さゆるそゆゆまももけ
さゆるそゆゆまももけ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

しかし、たとえ旅行に行く前であっても、

「さゆるそゆゆまももけ」には、

誰も引っかからないと思うけどなぁ。





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