Con Gas, Sin Hielo

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「シュレックフォーエバー」

2010年12月25日 21時56分09秒 | 映画(2010)
原点回帰+続篇→3Dは成り立っているか。


1作めの公開は2001年。幸いにも外国滞在中に出会えたので、このシリーズを結構好きになることができた。

しかし残念なことに今回の最終作は、字幕版を観るためにわざわざ六本木にまで足を運ばなければならなかった。

3D作品の台頭についても、2Dとの併映など観る側への選択肢を考慮してほしいと常々思っているが、アニメといえば吹き替え版しか流さないところばかりという状況にも困ったものである。

「怪盗グルーの月泥棒」は単作だったこともあり我慢したが、いきなりこれまで観てきたのと違う訳の分からない声でしゃべられてはたまらない。あとは、お金を余計に出してでも観たいかどうかの話だ。

結果としては、まずまず面白かったし、遠くまで足を運んでよかったと思った。

ただ後から考えれば、できれば過去の作品をおさらいしておけばよかった。

観ているうちに大まかな流れは思い出してくるのだが、改めて元の怪物に戻されてしまったシュレックが、2度めとなるドンキーたち仲間との出会い、フィオナ姫の呪いにまつわる話をどのように辿っていくのかもっと楽しめたかもしれない。

まあ、それを抜きにしても、E.マーフィーのドンキーの大活躍は楽しかった(エンドロールのクレジットではC.ディアスより前に来るんだね!)。

少し斜に構えた笑いは脇役陣を中心に健在。メタボになって長靴を履けなくなったネコが主に引き受けていた印象だが、情けない顔をしながら欲の張ったピノキオは、まさにドリームワークスならではのキャラクターだ。

ただ、これはピクサーにも言える話だが、シリーズものに頼るのは堅実な一方で、得てして期待を上回る喜びを得るのは難しい。本作もそれなりに面白いけれど、新しい驚きといった観点では皆無と言っていい。

もっと新しい題材に挑戦してほしいし、それだけの技術力があると信じている。

(70点)
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