Con Gas, Sin Hielo

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「ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス」

2017年05月21日 06時10分15秒 | 映画(2017)
全能の父、普通の敵。


宇宙のはみ出し者チームが陽気なノリで銀河を救うシリーズの第2弾。

前作を上回ることを常に要求されるのがシリーズものの宿命であるが、本作は、キャラクター登場とチーム結成という分かりやすくかつ面白かった1作めの高い壁に挑戦する。

その難題を解く一つのカギがベビー・グルートの存在だろう。シリーズの流れを汲みながら、新たなキャラクターとしてチームに予測不能な化学反応をもたらす効果は大きい。

特に、チームが懸命に敵と戦闘を行うのを背景に音楽に夢中になっているオープニングは、シリーズのノリを上手く継承していてこれだけでかなりの期待を抱かせるものとなっている。

しかし最後まで観終わった後の感想としては、爽快さに満足した前作には及ばなかった。

その要因は今回の敵・エゴの設定が必要以上に巨大だったせいであると思う。ガーディアンズの危機を一瞬で拭い去る登場シーンには勢いを感じたが、内に秘めた野望を含めてどうにも風呂敷を広げ過ぎた。

「神VS神」と副題がついた作品がかつてあったが、超越した存在に祭り上げておきながら、結局は核を破壊すれば打ち負かせると普通のアクション映画に下りてしまった時点でだいぶ萎えた。

もう一つ今回は主人公ピーターと微妙な関係にあるかつての雇主・ヨンドゥにスポットが当たり感動のエピソードが展開されるが、良い話ではあるものの作品全体に重みをもたらした点は功罪あると言わざるを得ない。

本シリーズの特徴にピーターが好んで聴く懐かしの音楽があるが、それも今回は印象が薄い気がした。

(65点)
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