Con Gas, Sin Hielo

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「怪盗グルーのミニオン危機一発」

2013年09月17日 00時52分48秒 | 映画(2013)
USJにはいつ来るの?


台風一過。風の音が止んで2時間くらいだろうか。14時開映の3D先行上映は満席だった。

午前中ガラガラだったのが一変。3連休なのに出かけられなかった親子連れが短時間娯楽として集まってきたのだろう。

前作の「月泥棒」は、子供向け作品が少ない秋に公開してスマッシュヒット。今回はそれより1か月早いが、見渡せばやはりライバルは少ない。

もちろん作品のデキは重要だ。魅力あるキャラクター、分かりやすく入り込める物語、アニメとしての彩りの美しさ。

しかし最近はレベルが高く、ほとんどの作品がこれらの必須項目はクリアしてくるので、すると勝負は作品の内容ではない要素にかかってくることになる。

元々の知名度がない中でヒットを放つのは難しい。10月にイオンシネマで特別公開される「ブルー 初めての空へ」は典型的な例で、北米で大ヒットするも当時のわが国では劇場公開を断念。

シリーズものでも安心はできない。「ティンカーベル」や「アルビン シマリス3兄弟」シリーズは途中から劇場公開せずDVD化。「スマーフ」「アイスエイジ」あたりも危ない。

そんな中でのグルーでありミニオンである。

「なんなんだろう、この生きものは」と考え込む暇を与えず、とにかく訳の分からない言葉をしゃべって、ごちゃごちゃ動いて失敗して笑って楽しいミニオン。

今回の見せ場である大量凶暴化も、話はいいからとにかく画を観て楽しんでという感じ。

人間キャラクターも、極端にデフォルメされた体型にバランスの悪い顔立ちなのに、見ているうちに正統派ヒーロー、ヒロインに見えてくる。

思い当たるとすればスピードとリズム。有無を言わせない振り切る勢いというのが、実は意外に大きい要素なのかもしれない。

それは日本語版声優の起用でも顕著だ。ひと声で本人の顔が脳内占拠する笑福亭鶴瓶がグルーを続投。

加えて、演技は巧いかもしれないが声の特徴があり過ぎる芦田愛菜と中島美嘉である。

それでもさほど批判が聞こえてこないのだから、勢いが勝ってるんだろうなと思うわけである。オリジナルのS.カレルの声にも興味があるが。

惜しむらくは、回収が中途半端だったことか。

伝説の悪者・エルマッチョ、小憎たらしいニワトリ、一旦は裏切ったネファリオ博士、グルーを過小評価した反悪党同盟の上司。

勢いよく散らかすのはいいけど、きちんと片付けてもらわないとすっきりしない。

うちの子は、エンドロールのサービスカットが少なかったのが残念だったようだ。

(75点)
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