Con Gas, Sin Hielo

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「ウルヴァリン:SAMURAI」

2013年09月16日 04時04分30秒 | 映画(2013)
「雪緒」なら十分有り。


ニッポンを舞台にしながら架空の話と解釈せざるを得ないトンデモ映画というのは、古くから数多くある。

日本人の、悪くても日系人の俳優やスタッフを使いさえすれば少しはマシになるところを、省いてしまっているとしか思えないデキに唖然としたものだ。

これは世界が本当の日本を知らないこと、突き詰めて言えば、これまでわが国がいかに世界へ向けて発信をしてこなかったかの裏返しである。

五輪招致でようやく成功を得たロビー活動。観光庁が掲げる年間来訪者1千万人とともに、わが国は世界で適切な位置を得られるよう遅まきながら進撃を開始したと言っていいだろう。

しかしながら、現時点でもニッポンのファンというのは世界中にそれなりにいるらしい。

「日本人の知らない日本語」シリーズを読めば、世界で多くの人たちが日本語を学んでいることが分かる。

H.ジャックマンも親日家の一人と言われる。

能年玲奈が自分の原点を「あまちゃん」と言うように、H.ジャックマンといえばやっぱりウルヴァリン。

今でこそ大スターのオーラに包まれている彼も、この役がなかったら今の地位はなかったかもしれない。

初心を忘れるなと自分に言い聞かせるように、彼が数年ごとにこの役に戻ってきてくれるのは、「X-MEN」シリーズをずっと観ている立場として非常にうれしい。

そして舞台はニッポン。かつて親交があった矢志田という男の財産と権力をめぐる争いにウルヴァリンが巻き込まれていく。

大々的にロケを敢行した情景は、リアルな日本と、外国人が抱くニッポン像がいいあんばいに混ぜ合わされた感じ。

それは、矢志田を取り巻く2人の女性「マリコ」と「ユキオ」の配役にも同じことが言える。

2名ともオーディションで選ばれた日本人モデルなのだが、「ユキオ」の福島リラがいかにも外国人が好みそうな東洋の神秘的な佇まいを持つ一方で、「マリコ」のTAOはとても穏やかな表情を持つ純日本人である。

多面的な要素を持つ国として描いてくれるのは実にありがたい話だ。もちろん娯楽大作ゆえのトンデモ場面も多くあるが、それはわが国への理解不足から来るものではない。

物語も、ウルヴァリンの能力であるアダマンチウムの爪と不老不死を核に、予測を超える展開が幾度もあって引き込まれる。

愛、苦悩、ミュータント。シリーズの重要な要素をどれも押さえてくれていてうれしい。

そして最後はあの二人の登場。シリーズ当初から重鎮なのに今でもお元気で何より。もう少し続けても大丈夫ですね。

ウルヴァリンが好きで、X-MENが好きで、そして日本が好きなのだから、おもしろくないわけがないのである。

(90点)
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