Con Gas, Sin Hielo

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「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」

2016年12月10日 22時18分41秒 | 映画(2016)
ウィザーディングワールドオブファンタスティックビースト。


「ハリーポッター」は世の中に出遅れて結局未だに1作も観ていないのだが、本作は共通の世界観はあれどまったく新しい物語だということで、他に食指を動かされる作品がないこともあり、ひさしぶりにファンタジーもいいかと思い足を運んだ。

とかなり言い訳がましく書いているが、最後のひと押しは子供が観に行きたいと言ったこと。「ベイマックス」以来だから実に2年ぶりである。自分で観に行くお金がないからこっちに回ってきたと分かってはいるけど、一緒に行けるのはうれしいもの。奮発してMX4Dまでサービスした。

映画は冒険と奇跡に満ち溢れたMX4Dにうってつけの作品だった。個性豊かな魔法動物がまるで実在するかのように動くこと自体はもはや驚きの対象にはならないが、魔法使いを含めて出てくるキャラクターたちの設定がしっかりしていて、それぞれが個性を生かした活躍を十二分に果たしてくれるから全篇を通して楽しく観ることができる。

主演のE.レッドメインは、経歴にはオスカー俳優としての箔が付いているものの見た目はまだまだ線が細いおにいちゃんという感じで、このニュートという魔法動物学者にはぴったり。

ニュートが抑えきれなかった魔法動物たちの騒動に巻き込まれてしまった人間=ノー・マジのジェイコブが本作の肝である。彼のあたふたが劇中の魔法世界と観る側の間をがっちりと結び付けて、あたかも共に冒険をしているかのような感覚にさせるのだ。王道といえば王道であるが。

3Dメガネを通して観る画面が暗かったり、「新セーレム救世軍」といった特異な固有名詞がさらっと使われたり、その場で理解することが困難なところはあったが、大まかな粗筋を追う限りでは大きな問題はなかった。敵役のグレイブス長官や不幸な青年クリーデンスはまだ底を見せていない様子。E.ミラー「少年は残酷な弓を射る」以来だが、やっぱり影がある役が似合うといったところか。

「ハリーポッター」はいつ観ることになるのかな。

(80点)
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