Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「フェーズ6」

2010年05月04日 04時11分24秒 | 映画(2010)
終末世界が平凡に見える不思議。


ゾンビ映画もウィルス感染+高速移動という設定が増えてきた昨今、観る側は並大抵の描写じゃ満足できなくなっている。

世界の終わりをどう描くか。

おそらくR.エメリッヒのライフワークにも繋がるのであろうが、ここが勝敗を分けると言っても過言ではない。

予算があれば徹底的に派手に壊すのも手だろうし、「ゾンビーノ」や「ようこそゾンビランドへ」のようにコメディタッチという変化球を投げる選択肢もある。

しかしそうそうおいしいネタは埋まっているわけでもなく、大概は普通に荒廃した町を描き、普通に衝撃的な感染者を映すしかない。

本作もその範疇を出ることはない。

主人公グループと行きずりの父娘との確執など広がりの可能性を持つ設定はあるが、主人公の選択同様に見切りを付けたら「ハイ、それまでよ」である。

主人公と同行する魅力的な女性との関係もほとんど進展せず、現実的なのかもしれないが話としてはどうしようもなく盛り上がりに欠ける。

歌舞伎町のシネマスクエアとうきゅうのみでの上映という状況が極めて良く理解できる出来映えだ。

(50点)
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