Con Gas, Sin Hielo

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「グランドイリュージョン」

2013年11月03日 19時34分56秒 | 映画(2013)
気持ちよく騙されるためにお金を払う。


邦題の「グランドイリュージョン」。当たり障りがないと言ってしまえばそれまでだが、大き過ぎず小さ過ぎず的確な表現だなと思った。

たいていの映画はオープニングの盛り上がりで観る側の心をつかむのだが、本作はまさに「グランド」にふさわしい展開だった。

タイプが異なる4人のイリュージョニストが、それぞれの持ち味を生かした「ごあいさつ」で登場。

相変わらず早口でまくし立てるJ.アイゼンバーグ。無骨な外見とは裏腹に、なんとメンタリスト(!)のW.ハレルソン。こんなチャーミングだったかI.フィッシャー(1人省略・・・)。

彼らが謎のカードによって集められ、凝った演出で計画を紹介されるところでタイトルが現れる。

タイトルの直後は既に計画が始まっている様子。ラスベガスの大舞台で、観衆の目前でパリにある銀行から現金を強奪する。

とにかく展開が速くきらびやか。まさにマジックショーを見る感覚で、いかに華麗に騙してくれるのかと期待は高まる。

と思ったところで、彼らを追うことになるFBI捜査官と、彼らを興味深く眺める老人男性に話が割かれるようになる。

ここで物語の速度が変化し、謎解きと追跡に重点が移る。誰が糸を引いているのか。何のために仕組まれたものなのか。

後ろ盾と見られていた富豪がニューオーリンズのショーの最中にまさかの罠にハメられ、より話は混沌としていく。

しかし変化したとはいえ展開が速いことに変わりはなく、あっという間に最終舞台へ。最後の大仕事をやり切った4人が見た依頼主の姿は・・・。

まさに"Now You See Me"。原題もしゃれてていいタイトルなんだけど。

速い展開についていく合間に、意識の下でなんとなく黒幕の予想がついてしまうところはあるが、繰り返し言う。きらびやかで観ていて楽しい。

でもマジックは、特にメンタリズムや催眠系は犯罪に使っちゃいけない、ゼッタイ。

(80点)
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mig)
2013-11-06 00:07:38
こんばんは☆

イリュージョン、壮大で楽しかったですね。
ジェシーがかっこ良かった♪
大御所ふたりがまさか騙され側とは 笑
返信する
人は髪型で結構変われる (クラム)
2013-11-09 09:54:58
migさん、おはようございます。

そうですね。
大御所で抜け目なさそうな二人がすとんと落ちていきました。
その辺りは意外性で爽快だったかも。
楽しかったので点数甘めです。
返信する

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