砂上の楼閣を作るまでもいかず。
原作が存在する作品らしい。更にその原作は高評価を受けているらしい。しかしながら、本作は決しておもしろいとは思えなかった。
それでも冒頭の、住人の良介や琴美個々人にじっくり絞って話を進める辺りは良かった。奇妙な共同生活の実態が少しずつ分かってくると同時に、この部屋や住人自身に介在する底知れぬ穴のようなものが見え隠れするようで、展開に期待が持てた。
しかし、それがサトルが転がり込み、未来にスポットが当てられるころから様子が変わる。
このまま作っていたんじゃ何時間もの大作になっちゃうから少し巻きを入れてこうと、号令でも下ったかのように、変速ギアが入り話が飛び始めるのだ。
未来がサトルに疑念を持つに至った経緯の説明不足、日本一の街・新宿で住人同士がいとも簡単に偶然出会ってしまう異次元ぶりといった看過できない演出が目立ち始め、最後は直輝のアレである。
唐突でありながら意外性に欠ける展開、それでいて設定と整合性が取れるのかは不明。
最後のじとーっとした部屋の空気感覚だけは見るべきものがあったが、途中のぐだぐだは取り返せない。
(45点)
原作が存在する作品らしい。更にその原作は高評価を受けているらしい。しかしながら、本作は決しておもしろいとは思えなかった。
それでも冒頭の、住人の良介や琴美個々人にじっくり絞って話を進める辺りは良かった。奇妙な共同生活の実態が少しずつ分かってくると同時に、この部屋や住人自身に介在する底知れぬ穴のようなものが見え隠れするようで、展開に期待が持てた。
しかし、それがサトルが転がり込み、未来にスポットが当てられるころから様子が変わる。
このまま作っていたんじゃ何時間もの大作になっちゃうから少し巻きを入れてこうと、号令でも下ったかのように、変速ギアが入り話が飛び始めるのだ。
未来がサトルに疑念を持つに至った経緯の説明不足、日本一の街・新宿で住人同士がいとも簡単に偶然出会ってしまう異次元ぶりといった看過できない演出が目立ち始め、最後は直輝のアレである。
唐突でありながら意外性に欠ける展開、それでいて設定と整合性が取れるのかは不明。
最後のじとーっとした部屋の空気感覚だけは見るべきものがあったが、途中のぐだぐだは取り返せない。
(45点)
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