ダイアナは新しいアイコン候補か?
ホラー=低予算=アイデア勝負という図式は、これまで多くの傑作を生み出してきた。今年の公開作であれば何と言っても「イットフォローズ」であるが、本作の設定もなかなかおもしろい。
電気を消したら、それは来る。
暗いなかにぼーっとした影だけが怪しく浮かび上がる画を見ただけで、恐怖の広がりを期待せずにはいられない。
電気を付けると姿は消え、おかしいなともう一度電気を消すと、その影がいきなり目の前まで接近している!
見えるはずの状態では何も見えず、見えないときに危険が形となって現れるという逆転の発想がとにかく強力である。
あとは肉付けであるが、この闇の怪物はある人物の精神疾患が生み出した霊体らしく、暗闇があればどこにでも現れるというから性質が悪い。というより、この設定だとほぼ無敵だ。停電になった家でろうそくを持っていても背後から襲ってしまえばいいのだから。
それでは話にならないので人間側の防御にもアイデアを凝らす。自動車の遠隔キー操作は見せ場の一つだ。
ただ、登場するのが主要人物(主人公の家族)にほぼ限定されており、いくらでも恐怖が広げられる設定でありながら犠牲者が出ない。
やたら殺せばいいってものではないけれど、意外と家族のやりとりの場面が多くて、次の恐怖に怯えながらもう少し盛り上げられるんじゃないの?などと思ってしまった。
結末は妥当なところだろうか。ホラー映画ではヒロインがズタボロになりながら最後は一騎打ちで相手を仕留めるといった展開が多い気がするが、今回はなにしろ相手が悪い。
本作の元となったと言われる短篇映像を見たが、やはり元ネタがありきということを感じずにはいられなかった。
(70点)
ホラー=低予算=アイデア勝負という図式は、これまで多くの傑作を生み出してきた。今年の公開作であれば何と言っても「イットフォローズ」であるが、本作の設定もなかなかおもしろい。
電気を消したら、それは来る。
暗いなかにぼーっとした影だけが怪しく浮かび上がる画を見ただけで、恐怖の広がりを期待せずにはいられない。
電気を付けると姿は消え、おかしいなともう一度電気を消すと、その影がいきなり目の前まで接近している!
見えるはずの状態では何も見えず、見えないときに危険が形となって現れるという逆転の発想がとにかく強力である。
あとは肉付けであるが、この闇の怪物はある人物の精神疾患が生み出した霊体らしく、暗闇があればどこにでも現れるというから性質が悪い。というより、この設定だとほぼ無敵だ。停電になった家でろうそくを持っていても背後から襲ってしまえばいいのだから。
それでは話にならないので人間側の防御にもアイデアを凝らす。自動車の遠隔キー操作は見せ場の一つだ。
ただ、登場するのが主要人物(主人公の家族)にほぼ限定されており、いくらでも恐怖が広げられる設定でありながら犠牲者が出ない。
やたら殺せばいいってものではないけれど、意外と家族のやりとりの場面が多くて、次の恐怖に怯えながらもう少し盛り上げられるんじゃないの?などと思ってしまった。
結末は妥当なところだろうか。ホラー映画ではヒロインがズタボロになりながら最後は一騎打ちで相手を仕留めるといった展開が多い気がするが、今回はなにしろ相手が悪い。
本作の元となったと言われる短篇映像を見たが、やはり元ネタがありきということを感じずにはいられなかった。
(70点)
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