本能寺の変 「明智憲三郎的世界 天下布文!」

『本能寺の変 431年目の真実』著者の公式ブログです。
通説・俗説・虚説に惑わされない「真実」の世界を探究します。

画期的歴史小説・伊東潤『王になろうとした男』

2014年01月16日 | 427年目からの挑戦
  >>>2013年12月『本能寺の変 431年目の真実』発売
      好評、早速重版


【2014年1月16日追記】
 残念!! 直木賞受賞は逃しました。しかし、拙著を参考文献としていただいた「画期的な歴史小説」という栄誉は消えません。

【2014年1月4日追記】
 この本が直木賞にノミネートされているとのことです。選考会は1月16日。結果を楽しみにしております。
 ★ 伊東潤公式サイト

【2013年10月2日記事】
 伊東潤著『王になろうとした男』(文藝春秋)を読ませていただきました。
 伊東氏は歴史小説で数々の賞を得ている作家ですが、この本は歴史小説として画期的です。それは、拙著『本能寺の変 四二七年目の真実』が「参考文献として書かれた」初めての歴史小説だからです。
王になろうとした男
伊東 潤
文藝春秋

 「王になろうとした男」とは信長の黒人小姓・彌介のことです。彌介を主人公に、信長の海外侵略・世界制覇の構想、本能寺の変での彌介の活躍と謀反の陰謀の謎解き、その後の彌介の運命などが語られています。
 拙著に書いた本能寺の変の真実がそのまま採用されているわけではありませんが、着想に活かされていることは確かです。彌介の命を狙った人物は拙著で容疑者として名前を挙げた人物でした。その人物を持ち出すために、ちょっとストーリーに無理な作りこみがあるように思いましたが。
 この短編小説の初出誌は『オール讀物』2011年12月号。一方、垣根涼介著『光秀の定理(レンマ)』の初出誌は『小説 野生時代』2012年3月号~2013年4月号。おそらく同じような時期から拙著に注目していてくださったのでしょう。
 ★ 伊東潤公式サイト
 ★ 画期的歴史小説・垣根涼介『光秀の定理』

光秀の定理 (単行本)
垣根 涼介
角川書店


【参考ページ】
 残念ながら本能寺の変研究は未だに豊臣秀吉神話高柳光寿神話の闇の中に彷徨っているようです。「軍記物依存症三面記事史観」とでもいうべき状況です。下記のページもご覧ください。
 ★ 本能寺の変の定説は打破された
 ★ 本能寺の変四国説を嗤う
 ★ SEが歴史を捜査したら本能寺の変が解けた
 ★ 土岐氏とは何だ
 ★ 土岐氏を知らずして本能寺の変は語れない
 ★ 長宗我部氏を知らずして本能寺の変は語れない
 ★ 初公開!明智光秀家中法度

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【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫 あ 5-1)
クリエーター情報なし
文芸社

 >>> 「本能寺の変の真実」決定版出版のお知らせ
 >>> 『本能寺の変 431年目の真実』プロローグ
 >>> 『本能寺の変 431年目の真実』目次
 >>> もはや本能寺の変に謎は存在しない!
 >>> 『本能寺の変 431年目の真実』読者書評


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2 コメント

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Unknown (伊東潤)
2013-10-03 02:00:19
仰せの通りです。ありがとうございました。ちょうど先生の著作『本能寺の変 四二七年目の真実』がプレジデント社から出たばかりの頃に、お邪魔した際にいただきました。これは小説ですので、私の持論ではありません。本能寺に関する持論は、『天下人の失敗学』という別の本で展開しております。いずれにせよ、お世話になりました。先生の著作なくして書けない短編でした。
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御礼 (明智憲三郎)
2013-10-03 09:17:30
 著者直々のお言葉をありがとうございます。
 甲斐荘様から貴著『戦国鬼譚 惨』をご紹介いただき、同じサラリーマン出身の作家がここまで凄いものを書けるのだ、と驚き、また大いに励まされました。
 拙著に書いた真実が世の中に広まるためには拙著を使った小説がどんどん書かれるようにならねば、と常々考えております。これからもよろしくお願いいたします。
http://quasar.ne.jp/CCP045051.html
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