衝撃！驚愕！！現存レストア英国BSA軍用バイク

え～、まず初めに申し上げておきますが
今回のブログ記事中、そこかしこに　
江戸弁の下町言葉が出てきます。
伝法な言葉使いですが、決して乱暴な物では
無く、会話のリアリティとしての表記です
ので、誤解の無いようお願い申し上げます。
それから、長文です。もし良ければ
しばらくお付き合いください。
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古い友達から連絡が有り遊びに行ってきた。
僕が高校生の頃からの友人。生まれ育った
下町の飲み屋でバイトした時に知り合った
常連さん。バイクきちがい。超江戸っ子。
彼は、もう６０歳を何年か前に過ぎたから
いまは多分６３～４歳だったかな。
いや、僕の１０上のはずだから６５か・・
完全な不良ジジイ　(笑)
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買ったばかりのＧＳＸ２５０Ｔで行った。
３１年物。購入時３３００キロ本当かな？　
『　随分と古いバイク買ったぜ～　』
『　ＧＳＸか。新車みてぇなモンだな！　』
『　この時代の単車は　いいやなぁ～　』
『　少しその辺クルっと乗ってイイか？　』
・・・って、クルっと走ってきました。
『　いいじゃんか！！　』『　だろう？　』
『　３１年物だって距離からすっと新車と
　　変わらん。距離もメーター変えて無ぇ
　　から信用していいと思うぜ。ただ古い
　　単車はエンジン回しちゃなんねぇぞ。
　　新車扱いだぞ。金属は多分劣化してる。
　　部品劣化もあるだろう。長距離とか上
　　まで回す走り方すんな。下手に細かい
所もいじんな。長距離なら夏はダメだ。
　　速度なら限度は、そうだな１１０キロ
　　までか。それも下から引っ張るんじゃ
　　無く緩やかに回して１１０キロな。　』
『　わ・わかった・・・　』
『　細かいトコ既に困ったちゃんになった。
　　友達が直してくれたけど。　』
『　お前ブログに書いてたけど　もっと回る
　　ように鍛え直そうとか無理だからな！　
　　コイツは今のままの状態をキープして
　　やるのがベストだ。
　　このままで充分じゃねぇか。最高だよ　』

昔も今も、この人から教わる事の、なんと
多い事か・・・良い事も悪い事も（笑）

僕の新しい相棒の話しをした後に・・・

古いバイクをコツコツ　レストアしている
って聞いていたけど・・・
『　待ってろ。イイモン見せてやる。　』
『　お前の好むバイクじゃねぇけどな　』
おもむろに古い
　　　シートをバサっと取る。
『　ほぼ完成だ。
　　細部は詰めなきゃなんねぇけど・・　』
マジか！！　ＢＳＡ？
１９３８年製
英国ＢＳＡ社軍用機２５０ＣＣ　
１ＵＰ３ＤＯＷＮ　４速

（　超貴重な単車につき盗難やイタズラ等
　　防止の為、場所特定が出来ない様、写真
　　の背景・その他を加工してあります。
　　見づらいでしょうがご理解ください。）
おい・・おい・おい！マジかよ・・・
金積んでも日本じゃ入手できないだろう。
英国のオークション参加して買い付けか？
ジジイ知らない間にイギリス行ったなぁ？
今度、この辺の事は　ゆっくり聞き出そう。

塗装も当時の物だろう。
メーターもタンクもライトケースも当時物。
ライト本体やバルブはさすがに現代品。
シートは結構綺麗だな・・後年コピー物か？
馬皮のお尻部分【コードバン】だな。
鞍そのもの。いいねぇ・・・
ウインカーも、それらしい後年コピー物。
リレーだの配線だのレストア時に盛ったな。
装備品等は苦労して集めたモンだろう。
フェンダー風切りプレートもイギリス国旗
のプレートもジジイが付けたんだろうな。
『　若干時代が新し過ぎるな。時代付けの
　　汚れ塗装すりゃいいんじゃねぇか？　』
『　おめぇ、やってくれ　』
『　バカいうな。人様のモンなんぞに手ぇ
　　だせるかい　』
この人が僕に『　やってくれ　』なんて言う
の初めて聞いた。ジジイ歳とったか？
バッテリーやタイヤ等消耗品は当然現代物。
キャブは？・・左側に見えてるタルみたい
なのはイミテーションまたは機能してない
キャブか？右側に現代物のキャブが付いて
いる。ＫＥＩＨＩＮ直引きＰＷＫ２８とか
ってこんな感じ？　・・・自信ない・・・
タンク内サビ落すのにタンクにサンポール
原液入れて一日中振っていたら体中筋肉痛
になったって(笑)
どれだけの価値が有るのか想像もつかない。
英国買い付けだったなら、日本人で足元見
られただろう。僕には想像も付かない。
エンジンレストアなど手に負えないだろう。
日本のレストア業者じゃ無理だろうし・・
イギリス本国　軍用車レストア業者か？
『　金　』　の事なんか口に出来ません。
多分　『　江戸っ子の粋　』　って
奴をコンコンと説教される・・・
『　ずいぶん　かかったか？　』
『　金か？ 時間か？　どっちだい！　』
　　　（もう既に少しムッとしてる）
『　両方だ・・・・　』
『　・・・まぁな・・・・　』
『　そうか。大事に乗りなよ　』
この程度。この程度で止めておかなきゃ
怒り出す。　面倒臭いジジイだねェ（笑）

この人の友達にはマックイーンが生前所持
した単車のオークションでセリ落とし所持
した仲間も居るって・・・
・・・もう・・この辺の人たち、お金とか
関係ないのね・・・信じられない。
そう言えばジジイが別に持つ単車ＢＭＷの
１０００ＣＣも、ジジイの個人輸入だった。
お金持ったジジイが趣味に走ると怖いわ～。
僕には縁のない世界だけど、こういう世界
も有るんだなぁ～・・・
僕の好み・趣味の方向じゃ無いけど興味深々。
（　あ～・・・カチャの趣味の方向は
　　チンドンだろ？とか、東南アジア農村
　　だろ？ってのは聞きません。
　　断然シカトさせて頂きますよ～ダ！　）

みんな知ってるだろうけど・・・写真は
名画『　大脱走　』の中のｽﾃｨｰﾌﾞ・ﾏｯｸｨｰﾝ。
本当はドイツ軍から奪った単車。ＢＭＷ
あたりの単車の筈ですが、今見るとＢＳＡ
かな？ドイツ軍からイギリス車盗むって？
まぁ、映画ある・ある・・ですね（笑）
今回のジジイ単車に　そっくりです。
この映画見てない方がもし居れば必見です。
ストーリー的にもシビレます。保証します。

動画も撮らせてもらったけどナンバーまで
撮れているので、お見せできないのが残念。

『　トットットッド・・ドド～ン・・・　』
ハラに響く・・・半端じゃありません。
実物なんて初めて見た。

我々の知るバイクの作りではありません。
左がブレーキ。我々の右フットブレーキの
方がシフト。・・馴れないと乗れませんね。
秘密のギボシ配線を手で繋ぎスイッチＯＮ。
キックをシュコシュコ踏み圧縮上死点探し、
デコンプやら色々操作しての事前儀式で、
・・・おもむろに・・・キック一発！
『　ドド～ン！　』です。
・・・キック一発って・・・・ウッソ～？！
１９３８年製・・・えっ？・・・
もう頭の中グチャグチャで計算できなかった
けど７９年前のバイクじゃん！！
現存するだけでもスゴイ。一発でエンジン
かかって現役で走れるって・・・
凄すぎて何がなんだか　わかりません・・・

『　あと２１年このまま維持すりゃ１００年。
　　なんでも１００年持てば、その道具に
　　魂やどるっていうだろ！あと２１年、
　　がんばんな！！　』
『　・・・。その前にオレがアウトだ・・』
まぁ６５になってもＢＭＷの１０００ＣＣ
乗り回し、バイクレストアで目をキラキラ
させてるジジイもそうそう居ないですよね。
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ＢＳＡとは
『バーミンガム・スモール・アームズ社』
ヨーロッパでレースが盛んだった時代、
ＢＳＡ、トライアンフ、ノートンなど
レースマシンを開発し競っていた。中でも
トライアンフと並び２０世紀を代表する
メーカーがＢＳＡ・・・ですって。
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レプリカじゃ無く本物軍用機。１９３８年
昭和１３年だって。ピンと来ない。

第二次世界大戦が勃発は１９４０年？
この軍用機は本戦を経験していないかも？
１９３８年製造されてイギリス軍の地方
配備で使われ、当時のバイク好きな将校
あたりが自分用に大事にしていたら・・

この状態の良さから考えると・・・
そんなストーリーが浮かんできてしまう。
・・・　男の浪漫だ　・・・
そんな浪漫のストーリーを想像して話し
たら嬉しそうに　　『　ニヤ～　』
『　オメェの妄想気にいった・・・　』
ジジイブサイクな顔で知らない人から見れ
ば喜怒哀楽が、よく　わかんねぇ顔だ。
でもアンタの嬉しそうな顔が僕は好きだよ。
タバコそんなに根元まで吸うんじゃ無いよ。
　　・・・みっともねぇ・・・
『　オメェに叱られるとはなぁ・・・　』
って、嬉しそうな顔。ワケわからん（笑）
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軍用機・・戦争の混乱の中を生き抜き・・
時代を生き抜いてきただけでもスゴイ。
海を渡り２０１７年の日本に有り、現役
で走れる状態にある。

現役でエンジン『　ドド～ン！！　』　です。

僕　『　博物館クラスじゃねぇか！　』

友　　（ニヤ～・・・）　　『　現役さ・・　』

感動してしまいました・・・

確かにイイモン見せて貰った・・・

不良ジジイ　酒の飲み過ぎに気をつけろ。
アンタ見てくれはともかく・・・
・・・渋すぎだ・・・