エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

聖書の言葉: 祝福の源 ☺

2017-04-24 04:28:48 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
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   一番大事なことを見落としている不安  アイデンティティ、自分を確かにさせることは、この世の栄華においては、出来ない…。 Young Man Lut......
 

 今朝の聖書の言葉は,「祝福の源」です。

 世の中で,すごいね,と言われることと言ったら,大きな家,お金持ち,社長さんや,大臣でしょうか? 小学生の頃にならっていた剣道の年老いた先生が,「偉い人』が偉いとは限らない」とおっしゃって,意味は解らなかったんですが,その語り口からして大事な教えだと感じたことがありました。いまみたいに,大きな家に住んでいる社長さんが,東芝や東電とこみたいに,多くの人が不幸になったり,会社が立ちいかなくなったりするのに,自分が得することや面子を優先しているのが分かって,剣道の古老の先生のおっしゃっていたことは,「本当のことだ」と分かります。

 聖書で「祝福の源」と言ったら,『旧約聖書』の初め「創世記」第12章~に出てくるアブラハムです。神様がアブラハムに対して直接「祝福の源」にしますよ,と語っています。それを聞いた,当時はまだアブラムと呼ばれていたアブラハムは,「もう私は年寄りだし,難民ですし,子どももいないし,そんなの無理でしょ」と思ったって言うんですね。今,難民と言えば,ヨーロッパを見たり,ニッポンが全然受け付けないことを考えたりすれば,「迷惑」の代名詞みたいに思われますでしょ。その「迷惑」の代名詞が「祝福の源」とされるんですね。

 でも,年老いた奥さんに子どもが生まれて,その子の名前をイサクと名付けたってんですね。イサクは,「彼は笑う」という意味だそうですよ。生まれて来た子どもも,父親のアブラハムも笑ったでしょうけれども,まず神様が笑ったのでしょうね。神様は,思いもよらないところに,約束通り,すごいね,不思議だね,と言う出来事をもたらしてくださいます。神様の笑いから,私どもの大笑いが生まれます

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