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●小沢裁判、終わりの始まり?

2012年04月27日 02時05分24秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012042602000251.html)、asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201204260297.html)、gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/136330)。また、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042601001750.html)。

 大善裁判長は〝浮世離れ〟した判決を下した。マスコミ、検察、自民・民主党の小沢憎しの世論形成には与しなかった訳で、〝浮世離れ〟した素晴らしい、でも、当然な判決だと思う。大善裁判官は〝犬〟ではなかった訳で、逆に、今後の裁判官としての大善氏の生活が非常に懸念される。
 最後の記事のように、おそらく控訴するのではないでしょうか。無茶苦茶な裁判はまだ続くことになるのでしょうね、きっと。終わりの始まり。少なくとも、反省なきマスコミはひたすらバッシングを続けると思う。世間もそれに引きずられて。なにせ、あのCMLでさへ、「親小沢派」とレッテル貼りする始末。
 検察審査会の制度やシステムを再検討しないと、検察やマスコミによる恣意的な今回のような問題が今後も続くことになるはず。何らかの検察審査会の透明性が担保されないと、あまりにお粗末すぎるし、怖すぎます。監視すべきマスコミが機能しないので、ますます無茶苦茶で、特に、この小沢裁判の検察審査会はウソと捏造の塊。

   『●GPJ「クジラ肉裁判」と検察審査会
   『●御もっとも
   『●検察審査員の不正選出問題
   『●「検察官適格審査会」に期待
   『●「非実在検察審査会審査員」?
   『●続・検察審査会の「起訴相当」: 『週刊朝日』山口一臣編集長の〝日記〟
   『●検察審査会の「起訴相当」: 郷原信郎さんの発言
   『●マスコミには載らない一つの意見
   『●捏造された検察審査会、確信犯的にそれをバックアップするマスコミ

 次の山は、控訴期限の5月10日。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012042602000251.html

小沢元代表に無罪 虚偽記入の共謀否定 東京地裁判決
2012426日夕刊

 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、市民を構成メンバーとする検察審査会の判断によって、政治家として初めて強制起訴され、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた民主党元代表小沢一郎被告(69)の判決公判が二十六日、東京地裁で開かれ、大善文男裁判長は「虚偽記入について、故意や共謀を認めることはできない」として無罪を言い渡した。検察官役の指定弁護士は禁錮三年を求刑していた。 

 強制起訴された被告への判決は二例目で、いずれも無罪となった。元代表の動向は消費税関連法案をめぐる政局や、検察審査会制度のあり方をめぐる議論に影響を与える可能性があり、注目される。

 最大の争点は、政治資金収支報告書の虚偽記入について、元秘書らとの共謀の有無。

 大善裁判長は判決理由で、石川議員について「元代表から受け取った四億円の原資についてマスコミなどからの追及を恐れ、借入金として報告書に記載しなかった」とし、池田光智元秘書(34)とともに収支報告書にうその記載をしたと判断した。

 さらに、秘書が元代表の政治的立場や金額の大きな事柄について独断で判断できないとし、元代表は石川議員から二〇〇四年十月に購入した土地について、同年分の収支報告書に記載せず、翌年分に記載することの報告を受け、了承していたと認めた。

 だが大善裁判長は「元代表は収支報告書に計上する必要性を認識していなかった可能性があり、虚偽記入の故意や共謀は認められない」と結論付けた。

 検察審査会の議決による起訴の有効性も争点だった。公判では、石川議員を取り調べた元東京地検特捜部の田代政弘検事(45)が作った捜査報告書に実際にはないやりとりが記載されていたことが発覚。この時作成された石川議員の供述調書は検察審査会の議決の根拠となったもので、弁護側は「審査員が誤った証拠に基づいて判断した議決は無効」として、起訴の棄却も求めていたが、判決は議決を有効と判断した。
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http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201204260297.html

20124261332
小沢氏「判決、私の主張に沿う」 無罪判決受けコメント

 小沢一郎・民主党元代表が無罪判決を受けて出したコメントは以下の通り。

    ◇

 本日の判決は、「虚偽記載について共謀したことは断じてない」というかねてからの私の主張に沿うものである。裁判所の良識と公正さを示して頂いたことに敬意を表すると共に、今日までご支援頂いた同志と全国の皆さんに感謝を申し上げたい。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/136330

きょうで小沢裁判は終わったのか
2012426日掲載

小沢が無罪判決でどうなるこれから

<小沢抹殺は何のため 誰のためだったか>

 長く不毛な裁判にようやく一区切りがついた。26日、検察審査会によって強制起訴された小沢一郎・元民主党代表に対し、東京地裁(大善文男裁判長)が無罪判決を出したのだ。小沢の政治資金団体・陸山会の土地取引を巡り、政治資金収支報告書の虚偽記載が問題視された裁判は、政治的謀略以外の何モノでもなかった。政権交代の立役者・小沢の元秘書らをいきなり逮捕し、小沢自身も裁判にかけることで、その政治活動を封印することが狙いだったありえないような裁判の過程で明らかになったのは、魔女狩りのごとく最初から小沢を狙い撃ちにしていた検察の横暴と、そのためには捜査報告書すらも捏造するというデタラメ捜査手法だった。これで小沢が有罪になったら、まさに日本の司法は戦前の暗黒時代に逆戻りだったのだが、寸前で踏みとどまったとはいえる。しかし、それで「めでたし」と言えるのか。小沢裁判は多くの課題と疑問を投げかけた。小沢の今後も気にかかる。これにて一件落着といえるのかどうか。さまざまな角度から探ってみる。

この暗黒裁判は歴史的にどう見られるか

 オランダ人ジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏は小沢裁判について、こう言っていた。

   「小沢一郎氏の裁判で考えなくてはいけないのは、捜査、逮捕、起訴、
    裁判が先進国として、きちんとバランスのとれたものであったかということです」

   「小沢氏を標的にして進行していることは人物破壊です。
    長年かかって築き上げてきた既得権益を破壊しようとする人物(=小沢一郎)に
    銃口を向け、そして引き金を引く。体制側にとって、新種の人間というのは
    いつの時代も脅威なのですが、こういうことが許されていいのか

 これが先進国の第一線ジャーナリストの見立てなのだ。この裁判がいかに異常で異様だったか分かる。

 言うまでもなく、小沢は政権交代の立役者だ。政治主導、官僚支配打破の先頭に立つべき政治家だった。だから、検察は狙い撃ちにした。2009年3月に西松事件で小沢の元秘書を逮捕すると、翌年は「陸山会」の土地取引に目を付け、現衆院議員の石川知裕など元秘書ら3人を逮捕。がんがん締め上げ、小沢への裏金を暴こうとした。結局、裏金の証拠はなく、小沢本人の起訴は断念したが、検察審査会が強制起訴した。検察審査会が強制起訴の根拠とした捜査報告書は捏造だった。恐怖の謀略と言うしかない

 小沢に無罪判決が出たが、21世紀の日本でかくも異常な魔女狩り裁判が行われたことは歴史にハッキリ記さねばならない。あってはならない「政治的謀略」と「人権破壊」が白昼堂々と行われ、しかも、大メディアはそれを批判するどころか、暴走検察のリーク情報を垂れ流し、そのお先棒を担いだのである。

 ウォルフレン氏は小沢の元秘書で衆院議員・石川知裕ら3人に有罪が下った判決にも驚いていた。

   「判決は推認による有罪でした。私に言わせれば、
    あれは司法による大量虐殺に等しい。秘書3人は、
    別に政治献金を着服したわけではありません。単なる記載ミスです。
    推認によって有罪判決を受けるといったことが先進国であっていいのでしょうか

 これがこの国の司法の姿だ。だから、小沢無罪でも喜べない。「これにて一件落着」にしてはいけない。司法の責任を徹底追及する必要があるのである。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042601001750.html

無罪判決に検察官役「結論が逆」 弁護団「グレーでない」
2012426 1958

 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表の小沢一郎被告(69)を無罪とした東京地裁判決を受け、弁護団と検察官役の指定弁護士が26日午後、東京・霞が関の司法記者クラブで相次いで会見した。

 判決は元秘書が収支報告書に虚偽記入をしたと認めたが、元代表の関与は否定した。弁護団は「元代表はグレーではない」と強調。指定弁護士は「主張の大半は認められたが、結論は逆」としており、控訴するかどうか今後検討する。控訴期限は5月10日。

(共同)

写真: 民主党の小沢元代表の無罪判決を受け記者会見する、元代表の主任弁護人を務める弘中惇一郎弁護士(中央)ら=26日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
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