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●『合祀はいやです。こころの自由を求めて』読了(1/3)

2008年03月14日 08時08分30秒 | Weblog


田中伸尚著、『合祀はいやです。こころの自由を求めて』読了。樹花舎、
200312月刊。文庫本で、一度読んだもの。『自衛隊よ、夫を返せ! ~合祀拒否訴訟~』(現代教養文庫)
を大幅に改訂増補した新版。

強烈な批判、曰く、「非国民」・「国賊」・「亡国の輩」など・・・。そんな批判にめげず、「いやです」という一言に込めた思い。仁保冤罪事件の岡部保さん、「権力にとって一人や二人の人間を葬るのは、虫をぷしゅっとつぶすようなもんさね」(p.123)。でも、『五分の虫にも、一寸の魂』(松下竜一)。仁保事件に奔走していた林牧師らの助けで、地裁・高裁では勝訴したものの、護国神社は合祀取り下げを拒否。結局、最高裁も逆転敗訴。宗教問題、政教分離問題と司法の問題。「国家に仕えたものが死ねば、その時点で死者は公 (国家) のもので、したがって「宗教的施設ではない」護国神社に合祀するのは当然であり、信教の自由とは関係がない」、という呆れた論理。

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