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●東京電力原発人災: 「状態はコントロール」には程遠く、「おもてなし」などできる状態か?

2013年12月15日 09時25分14秒 | Weblog


東京新聞の記事【セシウムじわり上昇 地下水混ざり海洋汚染 福島第一】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013120502000125.html)、古い記事ですが、東京新聞の記事が消えていたので、47news.jpの記事【外洋に1日600億ベクレル放出 福島原発、気象研の研究官報告】(http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013091801001988.html)。

 「完璧にブロック」しているはずなのに、この現実は何でしょう。「原発北側の放水口から放射性物質のセシウム137とストロンチウム90が1日計約600億ベクレル外洋(原発港湾外)に放出」「事故発生から千日たっても、海洋汚染は続いている」・・・・・・。「状態はコントロール」されているには程遠い。これで、「おもてなし」などできるのか?

   『●泥縄の果て ~一旦拡散してしまった放射性汚染物質を
                         環境から移染することは可能か?~
   『●「状態はコントロール」「完璧にブロック」されているので、
                            東電は柏崎刈羽原発を再稼働するつもりらしい
   『●「エレファント・イン・ザ・ルーム」: 原発再稼働・輸出という、「危険なゾウ」の暴走

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013120502000125.html

セシウムじわり上昇 地下水混ざり海洋汚染 福島第一
2013年12月5日 朝刊

 東京電力福島第一原発2、3号機の取水口付近で、海水中の放射性セシウムの濃度上昇が続いている。周辺で採取された地下水の汚染度も高い。東電は、海への汚染はひどくないと強調するが、さまざまなデータを見る限り、事故発生から千日たっても、海洋汚染は続いている。 (清水祐樹)

 東電が公表している海水の分析結果をグラフ化してみると、海水のセシウム濃度の上昇が目立つのが2号機前の取水口だ。半年前は一リットル当たり二〇ベクレル前後だったのに、最近は八〇ベクレルを超え、さらに上昇しそうな勢いだ

 3号機前の取水口でも、緩やかながら、濃度はじりじりと上がり続けている

 上昇傾向について東電に問うと、尾野昌之原子力・立地本部長代理は四日の記者会見で「長期的に見て、遮水壁の内側では上昇傾向にあるが、壁で水の動きが抑えられているため。外側では変化がない」と説明。壁と取水口との間で、海水がよどみ、濃くなっているとの見解だった。

 確かにその可能性もあるが、壁の外側の防潮堤近くで採取された海水でも、セシウム濃度はじりじり上昇する傾向にある。

 この点は原子力規制委員会の汚染水対策を検討する作業部会でも問題となった。規制委担当者が「内側にセシウムがたまって上昇しているなら、外側はセシウムの供給が減って濃度が低下しないとおかしい」と指摘すると、他の専門家も首をかしげるばかりだった。

 確実なのは海側敷地の地下トンネルに、大量の高濃度汚染水がたまっていること。建屋地下から地中に漏れている可能性も高い。2号機海側の観測用井戸では二日に採取した水から、ストロンチウムなどが過去最高の一三〇万ベクレルと、放出限度の数万倍の濃度で検出された。こうした汚染水と地下水が混ざり海への汚染は続いている

 東電は海の遮水壁のほか地中に薬液を注入して壁状に固めたり、地下水をくみ上げて建屋に戻したりする対策を進めている。ただ、現実には抜本的な解決にはなっていない。
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http://www.47news.jp/CN/201309/CN2013091801001988.html

外洋に1日600億ベクレル放出 福島原発、気象研の研究官報告

【ウィーン共同】東京電力福島第1原発の汚染水問題をめぐり、気象庁気象研究所の青山道夫主任研究官は18日、国際原子力機関(IAEA)の科学フォーラムで、原発北側の放水口から放射性物質のセシウム137とストロンチウム90が1日計約600億ベクレル、外洋(原発港湾外)に放出されていると報告した。

 セシウム137の半減期は約30年、ストロンチウム90は約29年。原子炉建屋地下からいったん港湾内に染み出た後、炉心溶融を免れた5、6号機の取水口から取り込まれ、北側放水口から外洋に放出されている。東電は「法定基準以下の濃度と確認して放水しており問題ない」としている。

2013/09/18 23:16 【共同通信】
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