阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
1942年生まれが江戸川区から。

広島の酒「賀茂泉」を広島カープの優勝のお祝いに取り寄せました。      

2017年09月25日 | 食べる飲む

阿智胡地亭は1997年から2000年までの3年間広島で勤務しました。そのおり仕事で醸造家の賀茂泉さんを訪問しました。

賀茂鶴の名は有名ですが賀茂泉さんもたまたまお嬢さんが娘の大学友達だったので広島赴任前に娘がもらってきた賀茂泉の日本酒を飲んで名前を知っていました。

とてもおいしい日本酒です。

 広島には知人が今も何人もいて本当は毎年でも訪ねたい懐かしい街の一つです。

2009年9月14日掲載の記事から:

 広島の西条の酒“賀茂泉”。「賀茂鶴」の方が名前が売れていて生産量は多いですが、広島には“賀茂泉”の熱いファンも沢山います。

広島に勤務しだした'97以来私も大好きになり、広島に来られる知人友人に勧めてきました。今も飲みに行った店の酒のリストに“賀茂泉”があれば、必ず頼みます。

娘たちが広島に遊びに来た時は、東広島市西条の本店の前で写真を撮ったりもしました。

垂水のKさんから紹介された垂水・霞ヶ丘の寿司屋「伝八」にも酒のリストのトップに書いてあって毎回オーダーしました。ご主人が亡くなり「伝八」が廃業したのは惜しいことでした。

  昨日、醸造元にご縁の方の来宅があり、賀茂泉ブランドの奈良漬を頂きました。最近、奈良漬を食べていないので楽しみです。

阿智胡地亭便り#36      2003.9.23記

ある日の夕飯に日本酒の一合瓶が一本出てきた。ラベルを見ると「賀茂泉」とある。知らない銘柄だ。次女が大学に行きはじめて半年ほどたった頃だった。

このお酒はどうしたの?と聞くと「ビジュアルデザイン学科の同じクラスの子から貰った」と言う。そう言えば、その女友達はマンションに下宿をしていて、次女はそこに仲間と時々遊びに行くようになったと聞いていた。そんなある日、母が持ってきたからと言って彼女が一本ずつ一合瓶を渡してくれたのだそうだ。女の子のお母さんが娘の下宿に日本酒を持ってくるって面白いねと言うと、その子は広島の西条って言う所から来ていて、実家がそのお酒を造っているって云ってたと言う。それはいい友達ができたね、これからもどんどん貰って来てよと軽口を叩きながら飲んだら、辛口でおいしかった。

それから半年した頃、転勤辞令が出てボクは広島の中国支社勤務になった。

そして2ヶ月ほどたった頃大阪支社のある営業部から連絡があり、排水装置だったかのPRに、西条の賀茂泉酒造に行くので同行して欲しいと言ってきた。「西条の賀茂泉」?なんか聞いたことがあるなと思った。夜、家に電話して確認したら「そう、お父さんが飲んだのは賀茂泉だよ」と次女が言った。翌日、広島の夜の繁華街である「流川」の酒屋で聞くと、良く知られて有名なのは賀茂鶴ですが、知る人ぞ知るで、結構酒飲みや酒好きにフアンが多い広島の地酒ブランドですと言うことだった。

JRの西条駅で降りて10分も歩くと「賀茂泉」の工場につく。西条は灘、伏見と並ぶ日本三大銘醸地と言われているのははじめて知った。杜氏の増田さんと面談した。肩書きは常務取締役だった。仕事の話が済んで雑談になったとき、信州上諏訪に宮坂醸造という会社があって「真澄」という酒を出しています。ご存知でしょうか?と聞いてみた。「協会7号酵母」の蔵元でしょう、杜氏なら誰でも知っていますよと言われた。この7号酵母は戦後まもなく宮坂醸造の酒蔵から発見され、非常に質がいいのでかなりの全国の造り酒屋に移植されているという話を教えてもらった。

その後、あつかましい話ではあったが思い切って、かくかくしかじかでこちらの経営者のお嬢さんと思われる方から頂いたお酒を、半年ほど前に家で飲ませてもらいました、お礼を申し上げたいのでご紹介いただけませんかとお願いしてみた。増田常務はきさくに専務を呼んできてくれた。

専務に挨拶をしたが、突然わが子のことを持ち出されたゆえか、さすがにちょっと戸惑われていた。それでも帰り際に流川の夜のマップを持ってきて、この印をつけた店ならいつでも「賀茂泉」を飲んでもらえますと教えてくれた。

あまり関西ではみかけない「真澄」が、どういうワケか広島ではあちこちの店においてあるし、勿論「賀茂泉」はあるしで、広島で日本酒を飲む場合はこのどちらかを良く飲んだものだ。また東京や大阪からの出張者に広島の地酒で何がおいしいと聞かれたら、娘さんのご縁もあって、躊躇なく皆さんに「賀茂泉」をすすめた。

もっとも時々、広島へ賃貸のワンルームの部屋の掃除に来る相方は、ほんの一口か二口しか飲めないのに、マンションの近くの酒屋で試飲した同じ西条の「白牡丹」がお気に入りで、帰ったあとの冷蔵庫の甘い一合壜を片付けるのはボクの役目だった。



 

コメント (3)
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