テアトル十瑠

1920年代のサイレント映画から21世紀の最新映像まで、僕の映画備忘録。そして日々の雑感も。

<訃報:ノリユキ・パット・モリタ氏 73歳>

2005-11-26 | <memo>
 共同通信によると、日系2世の米俳優、ノリユキ・パット・モリタさんがラスベガスの自宅で亡くなったそうだ。老衰とのこと。73歳で老衰とは・・。ご冥福をお祈りいたします。

 氏の映画で思い出すのは勿論「ベスト・キッド(1984)」。ひ弱な少年が空手を習って、いじめっ子をやっつけるという話。大ヒットしたためシリーズ化し、少年を演じたラルフ・マッキオと空手の師匠モリタとのコンビは3作続いた。3作とも監督は「ロッキー(1976)」シリーズのジョン・G・アヴィルドセン
 モリタ氏はシリーズ4作目「ベスト・キッド4(1994)」まで出演しているが、ここでは監督も変わり、マッキオも出ていない。主人公を女性に変えている。両親を亡くして反抗的な少女が空手を習って心を開いていくという話で、主役はなんと、あの「ミリオンダラー・ベイビー(2004)」のヒラリー・スワンクでした。

 「allcinema ONLINE」によるモリタ氏の経歴では、映画デビューが66年の「モダン・ミリー」とのこと。20年代のNYを舞台にしたミュージカルで、主演がJ・アンドリュース。チャールストンが楽しいG・ロイ=ヒル監督の痛快作らしいんだが、私は未見です。黄色人種差別の話もあるらしく、その辺でモリタ氏の出演となっているんでしょう。
 大戦中はアリゾナの日系人収容所に居た経験もあるらしい。32年生まれだから、小学生の頃ですな。

 “ベスト・キッド”シリーズは2までしか観てない。空手の師匠ミヤギ(=沖縄出身という設定)は、空手を教えるだけでなく、この手の映画ではおきまりの人生の師匠にもなっているところが観客に受けたんですな。モリタ氏はこの役で、アカデミー賞、GG賞の助演男優賞にノミネートされている。

 次回、子供に見せるのはこの「ベスト・キッド」にするかな。私もまた観たいし・・・。
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2 コメント

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Unknown (TARO)
2005-11-26 16:21:19
パット・モリタさん亡くなられたんですか・・・。

ご冥福をお祈りいたします。



「モダン・ミリー」封切の時に見ましたが、勿論その時はわからず、後に輸入盤のLDを買ってキャストにパット・モリタの名前が出てきたので驚きました。

パット・モリタさんはベアトリス・リリー演じる悪役の中国人女性の手下の役で、たしかにモリタさん以外の何物でもありませんでした。

映画自体はロイ=ヒルにしては、もたもたしてるような。

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モダン・ミリーは・・・ (十瑠)
2005-11-26 18:49:01
勿論、タイトルは昔から存じてましたが、TVでも放送されないし、レンタルも見かけないですものね。



>もたもたしてる・・・



でも、1回は観たいですねぇ。

この頃はやはり、モリタさんは中国人の役ということですね。
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