ブログ随筆「ちょっと、散歩へ」

    日々の趣味など・・・

「ルーティン」

2024年03月05日 09時30分10秒 | 日記
今年は(と云うよりも最近は、か)三寒四温のメリハリがはっきりして、中春の暖かさかと思えば、雪模様の寒気が襲うなど、老体には厳しい日々である。それでも荒川の長堤に咲く、菜の花や芥子菜の花は律儀に黄色い色の真っ只中で、間もなくのサクラと良いコントラストを見せてくれる。日課の散歩は、余程の荒天でない限り午前9時半に家を出、約1時間で7千歩ぐらいをこなし、連れ合いに言い付かった買い物をスーパーで済まして帰宅する。

先頃、降圧剤の量が10ミリ増えた。何だかんだで朝は6粒、夕は1粒と多剤派だが、もうこの歳になれば、薬害などを気にしても始まらない。腹では(血圧135などで騒ぐのは日本だけだろう)などと毒づいているが、かと云って「飲まない」と云う勇気はない。現に若い友人の脳溢血などを聴いてしまうと、残念ながら医師の云うままに従わざるを得ない。それでも血圧の計測は一日おきにした。微妙なもので、数値は寒暖の影響が大きい。

昨年の5月に軽い脳梗塞になり、いよいよ循環器の本格的な罹病に踏み込んで来た。さすがにショックだったが、幸いに大きな後遺症もなく、とは云え、「爆弾を一つ抱えている」ぐらいの覚悟は時々、髣髴する。有り体に云えば、「クヨクヨするな」と「気を付けろ」の交差状態。まあ、もっと云えば、「運を天に」か。掛り付け医に行って、抱えるほどの薬を貰い、食うほどに飲む薬は、その担保の最大の宛てで、恐らく死ぬまで続くのだろう。

冒頭のような、散歩、買い物のコースは、云わば小生の生活上の〈ルーティン〉のような物で、服薬もその中の重要な行為だ。将棋の藤井竜王名人が対局の第1手を着手する前に、まず、一杯飲むが、哀しいかな、小生は食後の大量の薬がそれである。考えれば、ルーティンなどに拘らず、自由奔放に振る舞うのが理想だろうが、人間、僅かの安心の中で生きていることを思えば、これらのことに頼るのも、ムベなるかなと云う気にはなる。

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