ブログ随筆「ちょっと、散歩へ」

    日々の趣味など・・・

落語散歩

2010年01月31日 19時48分13秒 | 日記
K市のデパートで定期的に開かれている落語独演会を聴いた。三遊亭楽京という真打2年目くらいの中堅だが、演し物は「うどんや」「夢金」の2題。楽太郎(近々、圓楽を襲名)の弟子で、いわゆる「円楽一門会」に属するから鈴本、末広などには出演出来ず、東京・本所のお江戸両国亭や小独演会などで生活している。 昭和53(1978)年、6代目三遊亭圓生が落語協会を脱退して別派を作ったのは、いわゆる路線闘争というやつで . . . 本文を読む

秩父の冬

2010年01月26日 10時26分03秒 | 日記
趣味の俳句の会から「特別作品」15句を出せと云われたので、久し振りに秩父に出掛けた。普段の句作りは、せいぜい近くの荒川近辺を徘徊して、半分以上は机上の作なのだが、吟行と云って〈現場〉に行って材料を探すのは大事なようだ。 この時期、秩父は冬の真っ只中で、荒涼とした田畑が連なっていて、ひとことで云えば殺風景だが、それでもかすかに春の息吹が感じられる。庭先の蝋梅が早くも半透明の花弁を開いている。水仙 . . . 本文を読む

バイト人生

2010年01月22日 20時42分08秒 | 日記
09/10/30の「求職」で触れたが、学生の頃、学生援護会というバイト斡旋所からいろいろの職種を経験させて貰った。思い出すだけでも、新聞・牛乳配達、プレス工場、M乳業の壜洗い、飴製造所、製本屋、薬品配達、金属看板製造所、業界新聞配達、左翼新聞校正、東大医学部(動物実験助手)、証券会社(値動き書き)、電話局、皿洗い、書店(配達)…。 最近、云われている〈フリーター〉というのも、これに似たようなもの . . . 本文を読む

「瞼の母」

2010年01月18日 10時32分56秒 | 読書
「時代小説盛衰史」(大村彦次郎・筑摩書房)を読んでいるが、長谷川伸のところは面白かった。「瞼の母」「一本刀土俵入」と云えば新国劇の十八番だったが、この作者は現実にも4歳の時に別れた生母に、45年後再会している。 伸の家を出た生母(かう)は横浜で生糸商を営んでいた三谷宗兵衛と再婚し、隆正、隆信らの子に恵まれ、幸せに過ごしていた。伸の作品は当時も有名になっていたので、〈母捜し〉が話題になったろうが、 . . . 本文を読む

「活字が好き」

2010年01月14日 09時43分07秒 | 日記
「活字が好きだ」と云うと、大抵の人に「ほう、読書ですか?」と感心されるが、あくまで好きなのは〈活字〉であって、読書はついでと云ってもいい。「活字」を広辞苑で見ると①活版印刷に用いる字型②本・雑誌など、文字が印刷されたもの、とある。 「逃がした魚」で触れたように希望の職種には就けなかったので、仕方なく(というと悪いが)ある業界紙に入った。タブロイドの週刊紙で、当初は活版平刷りで少部数を刷っていた。 . . . 本文を読む