親の介護を卒業したことや、超多忙で新聞もよく読まずにいたことから
2015年8月から介護保険の利用者負担見直しがあったことを知らないでいた。
8月からの見直しとは
①一定以上の所得がある者の負担割合の引き上げ(2割に)
②世帯内に現役世代並みの所得者がいる場合の負担上限額引き上げ
③施設利用者の食費・部屋代の、軽減対象者の見直し
④特養の多床室(相部屋)入所者の部屋代負担の見直し
見直しの理由は当然、急速な高齢化の進行により介護保険からの給付が急増し、保険制度の安定維持のためとなっている。
その現実は町内の様子を見ても想像は付くが、現実に負担増になった事例を見るとため息が出る。
事例
70歳のある男性の妻は認知症になったため特養に入所している。
昨年の9月特養からの請求書を見て驚く。
53,700円から92,700円になり1ヶ月で39,000円も増えていた。
年間468,000円も負担増になってしまった。
妻の年金は70,000円で夫からの負担増になった。
今まで「世帯分離」して「別世帯」として認めてくれていたことが配偶者の年金も合算することになり
見かけ上は「低所得者」ではなくなったからだった。
この事例のように、独り身になっての負担増ならしかたがないこともあるけれど
二人が生きて行くとなると、私自身も先を考えると不安に襲われる。
グループホームなどの入所には最低150,000円は必要とみている。
二人なら月、300,000円以上の収入が無ければ安定しないだろう。
長寿の者が多くなった事が原因となれば・・・あまりにも哀しい。
先のことを思い悩むなというけどノー天気でいたらどれほど惨めな余生が・・・
すべてお金がなければどうにもならない、でも無ければどうなるの?
ゆりかごから墓場まではもう死語ですか?
病気で長生きは罪なんですね。
昔は我が子に面倒を看てもらうのが当たり前になっていたと思うのですが
最近は子供に苦労をかけたくないと思っている親が多いようですし
また、私のように看てもらう事は不可能と言う方も多くなってきているように思います。
先行き不安定な現代において、自分自身が出来るのは、健康に気を付け
介護予防講座に参加したり、健康検診をしたりして出来るだけ健康に過ごし
最後には「ぴんぴんころり(PPK)」と逝けたらと誰しも望んでいることなのでしょう。