アメリカの公立高校受験

　孫娘が太鼓を習っていると友人に話したら「それは高校入試に有利だ」と言われました。アメリカの公立高校選抜は中学3年間にどんな活動をしたかが、選考の大きな要素になるそうです。
　アメリカの公立高校は、州を細かく分けた公立学区のなかの高校へ出願します。人気の高い学校は競争率が高い。しかし、選抜のための入試試験はないらしいです。もちろん受験校のレベルに達した中学の成績は必要ですが、そのとき重視されるのが「3年間どんな活動をしていたか」ということ。友人の息子は州のコンクールで優勝した音楽バンドでギターを弾いていたことが評価されたとのこと。しかも内申書は親が書くときいてびっくり。内申書に書いてもらいたくてそのために奉仕活動をする日本の中学生とは大違い。「例えばバイオリン習うなんてあんまり珍しくないでしょう。太鼓なんてあんまりやる人が少ないからいいと思うよ」。娘は「そんなつもりで太鼓習わせた訳ではない。友達がいない娘に友達を作ってやりたかっただけだけど」と驚いていました。
　ミツワ祭りの晩、くたびれてそうそうに寝た孫娘がしくしく泣き出しました。太鼓たたいてお小遣いもらってお友達と露店で食べ物買ったりゲームをしたりが、今日はとても楽しかったけれど、学校には仲良い友達がいないので、悲しくなったのだそうです。娘はなんとかしなければと、ご近所の同級生がいることを思い出してその子を誘ってプールへいきました。孫娘が言うには「その子はクラスの人気者。まわりにいつも誰かがいるので、入っていけない」のだそうです」。プールへ誘ってその子と友達になれるきっかけを作ってやりたい。母親の切ない気持ちです。