アナーキー小池の反体制日記

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#4722 ライドシェア ①

2024年05月10日 | 国内の話題

タクシーが不足し対策として政府は、日本版ライドシェアを一部地域で認める、って発表しました。しかしその内容は国民が求めるものとは異なり、タクシー業界の意向を反映したものになっちゃったんです。カネや票に欲深の自民党らしい政策ですが・・・国民のことは二の次なことを如実に証明しました。

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日本のタクシー事情の説明からしなければなりません。

日本で有償の旅客輸送事業を行うには事業用自動車であること、乗務員には第二種運転面免許が道路運送法によって定められているため、いわゆる白タクは違法であり、日本政府も全面解禁には慎重姿勢で意見が割れていました。しかし、少子高齢化の「過疎地」に限定したライドシェア実証実験が2016年に京都の市で開始され、一年の実験を経て、2017年には北海道の町でとして実験が行われたのです。

自家用自動車での営利目的の運行は基本的に違法であるため、道路運送法78条第2号で定めた自家用有償旅客運送法における「公共交通空白地有償運送」の取り扱いに基づき、管理は市町村やNPO法人などが担当し、地元住民が運転手となり、乗務に向けた各種講習を義務付けており、運行範囲は営利に当たらない範囲に限定し、運賃もタクシー上限の概ね半分を目安に設定していました。地域を循環するコミュニティバスを参考にしており、料金はバスよりは高くタクシーよりは安い金額を想定してたのです。

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ところが政府自民党は上記とは異なる方向での意結論を出しました。

2024年4月8日、国土交通省はタクシー台数の供給不足の解消策の一環として、「日本版ライドシェア」として、タクシー事業者の管理の下で地域の自家用車や一般ドライバーによって有償で運送サービスを提供することを可能とする制度(自家用車活動事業)を創設し、4月から東京、京浜、名古屋、および京都市域の4区域で運行を認めると発表しました。(後に区域を広げるようですが)

タクシーと白タクとの違いは何か?

白タクは、国の許可なく白色ナンバーのまま個人が旅客輸送業を行う違法タクシーです。
通常のタクシーは国から営業許可を得て緑色のナンバーをつけているため、区別するために「白タク」と呼ばれるようになりました。発覚すれば、『3年以下の懲役または300万円以下の罰金』の重い罰則が科される可能性があります。

それに対してライドシェアは、国から認可を受けた上で行う旅客輸送事業であり、違反行為に当てはまりません。

続きます。

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