こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

泉北水道、最後の議会

2021-02-09 21:02:41 | つぶやき

泉北水道企業団議会の議会。
3月末で企業団を解散することを、構成3市の議会ですでに決めてしまっているので、最後の議会となります。

水は文字通りの「命綱」。ライフラインです。

安全・安価なおいしい水を供給してくれる信太山浄水場は、残して活用するべきではないのか?

そう考えて、浄水場の廃止につながる条例改正には反対してきました。

淀川からの水だけで、いざという時に大丈夫なのか?という問いかけには、2次水源の必要性は認めるものの、「検討課題」であるだけでその実現可能性は全く見通しのない中での浄水場廃止です。

3月末に企業団が廃止となったあとにも、「後始末」の仕事が残ります。

4億6千万円余という施設撤去費用が、国有地を現状復帰して返還するために必要だとの説明も受けています。

それは、和泉市が引き継いで、高石・泉大津市との協議の場をもっていくということですが、具体的な協議体の設置については、この段階で不確定です。

 

これまで企業団が存在し、3市の議員による議会があっても、「廃止」に向けての議論もけっしてオープンなものではありませんでした。

浄水場の存続ができない理由は、適切な施設改修に多額の費用がかかると説明されてきましたが、「廃止」のためにも相当な財政負担が生じます。

企業団が解散したあとの議論の行方に疑問と不安をもっていますが、今日の議会でも、さらにそれが募ることとなりました。

 

山敷議員(高石市議)と高橋議員の質問で、泉北水道企業団の所有する土地の一部を、和泉市がグランドとして利用、市民に利用されている惣が池グランドの問題が取り上げられ、紛糾しました。両議院が指摘したのは、10年以上前に「和泉市が市営グランドとする。その条例化の際には、和泉市が土地を取得する」という覚書が企業団と和泉市との間で交わされたことを当時の議会会議録を根拠に「企業団が存続している間に決着をつけておく必要があるのではないか」(山敷議員)、「せめて方向性については明確にしるべきではないか」(高橋議員)ということです。

坂口副企業長(高石市長)から「ずっと以前から市民に利用され、子ども達が野球などをしている」という全く的外れな説明が繰り返され(誰も「グランドとして使用していることがけしからん」などと言っていないのです。)、辻企業長(和泉市長)は、「覚書」の存在は認めたものの「覚書」に基づく10年間の議論の進捗については一切答えず、「今後3市で納得いくように話し合いを進める」というばかりでした。

3市の市民の共有の財産、そして今後の巨額な財政負担にも関わるものであるので、議会として解明する責任があると考え、私は「議事進行」の動議をかけ「覚書」を資料として配布することを求めました。

議会を休憩して議会運営委員会が開かれ、「覚書」が配布されました。

 

配布された「覚書」(2010年5月12日)には「乙(和泉市)は、当該グランドを早期に市営グランドとすること」「乙が・・・市の条例により市営化する際には、乙が本件土地を甲(泉北水道企業団)から取得すること」という2項目は記載されています。「早期」にといいながら10年以上、放置されてきたことになります。

 

和泉市は「市営グランド」としての条例化はしていないようですが、現に和泉市のホームページにも「惣が池グランド」として掲載され、「市営グランド」的な利用がされていることがわかります。

 

今後の議論がよりオープンな形で行われるように注目していきたいと思います。

 

 

惣が池グランドは、写真の北側、赤線で囲った三角の土地です。(写真は山敷議員のブログより頂きました。)

 

 

 

 

 

 

 

 

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