生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

幸せはどこに

2017-03-30 03:16:23 | 日々の暮らし
各フロアーを廻ると、いろんな人に出会います。

気難しく得意気に論語を暗誦しているおじいさんがいました。

昔の教育で覚えさせられたのでしょうね。

論語は紀元前600年に孔子が説いた言葉です。

厳格な道徳心を述べているので、武士道や軍隊に使われたようです。

私は昔からこの論語には馴染みませんでした。

例えば、「義を見て為さざるは勇なきなり」
という言葉の意味は、

正しいことだと分かっていながら、やらないのは、勇気がないからだ。

何か叱られているように思いませんか。


生真面目で、書道で言えば楷書体の厳格さを感じます。

孔子は儒教思想といいます。

その50年前に出たと言われる道教思想の老子が私は大好きです。


自然体で力まず、水の流れのような思想だからです。

私は日本人は老子の思想の方が合っているのではと思えてなりませんでした。


すると、嬉しい言葉を見つけました。

偉い学者さんが、
孔子と老子の比較をしていました。

孔子は二宮金次郎の生き方。

生真面目な努力型。


老子は天真爛漫に生きた良寛型。

この批評を見て納得しました。

うまいこと言う!
と拍手しました。

私は良寛さんや
良寛地蔵と呼ばれていますから

それで、老子がしっくりくるのだと感じました。


そこで、老子の言葉を幾つか紹介します。

「気にしない」

悪口を気にするのは、自意識が強いからだよ。
誰もそんなに注目しているもんか。
要するに、うぬぼれやさんなんだ。

だから人の悪口など、
気にしない、気にしない。


「愚か者」

満杯のコップにいくら水を注いでも、こぼれるばかりだ。
これは愚か者のやること。

新しい水が欲しいなら、一度捨ててしまわないと。


「大器晩成」

本当に偉大な人は、大成するのが遅く、
この上ない大きな音は、かえって聞こえないものだ。

ましてや、天空にひろがる大きな形はあまりにも大きすぎて人の目には見えない。

わかりにくいもの、

目に見えないもの、

本物は

そこにあるんだよ。


「聖人とは」

あれも知りたい、これも知りたいと、世間の人はわざわざ遠くへ行くが、

遠くへ行けば行くほど、分からなくなるものなんだよ。

とかく人は、幸せはどこか遠くにあると思っているが、

どこかへ出かけたってダメさ。

だって幸せは

自分の足下にあるんだ
もの。

これが分かる人を

聖人というんだよ。


老子と良寛と私と

三人で酒飲みながら

語れる日が来ますように。


今日の佳き日に


合掌







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