ZZR1400の軌跡

バイクに乗りたいと思ったのと同時に発売されたKawasaki ZZR1400 これは運命の出会いだ!

GIproお手軽パワーアップのすすめ 設置編

2008年01月09日 22時00分18秒 | 改造
 お待たせしました。設置編の登場です!!

 GIproの設置は簡単なもので、手馴れた人であれば15分もあれば終わってしまうようなものですが、電気系に弱い人にはなかなか敷居の高いものです。

 今回は自分の接続記録の意味も含め、そう言った電気系統に弱い人でもわかりやすいようにGIproの設置(接続)方法を書き残します。

 下記図面と写真は「原理編」にもアップした画像です。


 上記写真のGIproを下図のようにギアポジション信号のリード線の間に接続します。
 このようにGIproを接続するためには、通常の緑のコネクタ(♂、♀とも)から2本のリード線をはずし、GIproに接続する追加コネクタに接続する。

 ZZR1400のインジェクション制御システムは、緑赤のリード線と黒のリード線の2つの電気抵抗値でギアポジションを認識し、若草色のリード線でニュートラルポジションを認識します。
実際にはこれ以外にもう一本アース線がありますが、それは若草色のリード線同様オリジナルの緑のコネクタに残しておきます。

 文中のコネクタの♂(オス)、♀(メス)はコネクタ自体ではなく内部のピンがオスかメスかで記述しています。

 本ブログ記載内容を参考にされる場合はすべて個人の責任の上で行って下さい。
当方は一切の責任を負いかねます。


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1.まずは配線のためにサイドカバーを外します。



 サイドカバー(別名ディフェーザー)は3本の六角ネジ(赤丸部分)と2箇所の差込み(黄丸部分)で固定されています。
 まず3本のネジを外し本体側に刺さっている出っ張りを手前に抜くように引き抜きます。
出っ張りは2箇所あるので注意しないと折ってしまいます。



 サイドカバーのネジは車体前側が一番細く、3箇所それぞれネジが異なりますので取り付けの際に間違わないように覚えて起きましょう。

 後でバッテリーへの配線も行うため左右両方ともサイドカバーを外しておきます。

2.GIproを取り付けるコネクタを引っ張り出します。



 コネクタは車体左側のセンターカウルとクラッチカバーとの間のインジェクションの下辺りに埋もれています。
 良く見ると緑のコネクタが見えるので軽く引っ張り出しましょう。
リード線の長さにはある程度余裕があるようですので作業に支障が無い程度まで引っ張り出しても問題ないようです。

3.緑の♂コネクタのピンを抜き取ります。



 緑コネクタの♂側より「緑・赤」と「黒・黄」のリード線のピンをコネクタより抜き取ります。



 ピンを抜き取るにはソケット内のプラスチックの爪を先の細いマイナス精密ドライバーのようなもので押し上げ、リード線を引っ張るとするっと抜けます。



 写真の赤丸部分を↑方向に押し上げます。

4.抜いたピンをGIproに付属してきた追加コネクタにつなぎます。

 ここで言う追加コネクタは、黒いリード線がつながってないコネクタだけのものです。





 上の写真は1枚目がピンを差し込む方向から見た追加♂コネクタ、2枚目が差し込んだピンが出て来る側の追加コネクタの写真です。
写真に記述したとおり「緑・赤」と「黒・黄」のリード線のピンを差し込みます。



 ピンが引き戻しても抜けなくなるまで差し込むと、上の写真のようになります。

5.緑の♀コネクタのピンを抜き取ります。



 緑コネクタの♀側より「緑・赤」と「黒」のリード線のピンをコネクタより抜き取ります。



 ここでもソケット内のプラスチックの爪を先の細いマイナス精密ドライバーのようなもので押し上げリード線を引っ張りピンを抜きます。
 写真の赤丸部分を↑方向に押し上げます。

6.抜いたピンをGIproに付属してきたリード線付き追加コネクタにつなぎます。

 ここで言う追加コネクタは、はじめから黒いリード線がつながっているコネクタです。





 上の写真は1枚目が差し込んだピンが出て来る側の追加コネクタ、2枚目がピンを差し込む方から見たコネクタの写真です。
写真に記述したとおり「緑・赤」と「黒」のリード線のピンを差し込みます。



 ピンが引き戻しても抜けなくなるまで差し込むと、上の写真のようになります。



 上の写真はピンを差し替えたコネクタです。

7.追加した♀コネクタに元々付いていたリード線をバッテリーの[+]につなぎます。



 バッテリーは車体右側のサイドカバーしたのネジ(写真赤丸)をはずし、出っ張り部分(写真黄丸)がフレームに刺さっているので手前に引き抜きます。



 次にバッテリーを固定しているゴムバンドとアーシングコネクタを抜きます。
ゴムバンドは写真赤丸部分の引っ掛けてあるところを外します。
 またアーシングコネクタは写真矢印部分を押しながら抜きます。



 次に写真赤丸のネジを外します。



 バッテリーを引き出し、バッテリーの[+]側の赤いゴムカバーを外し、GIproの追加♀コネクタから引っ張ってきたリード線を写真のように[+]側にネジ固定します。



 追加♀コネクタのリード線は車体左側から車体右側へ写真のように引き回します。

8.GIpro本体の位置決め、固定し、GIproの線を車体左側の先ほど加工したコネクタまで引き回します。



 GIpro本体から出ている2つの白いコネクタと追加した白いコネクタ、緑のコネクタをそれぞれ接続します。

9.ドキドキの瞬間です。ZZRのキーを回し電源を入れます。



 GIpro本体のインジケータが点灯すればまずはOK。
エンジンをかけない状態でギアチェンジをしてみて正しいギアポジションが表示されれば完成です。

 もしこのときインジケータが点灯しない、またはギアポジション表示が変わらない場合は配線ミスがあると思われますので、加工部分をチェックしてみてください。

10.最後は後片付け。

 外したバッテリーや各種カバー類を元通りに取り付け、加工したコネクタ類を元の緑のコネクタがあった辺りに押し込み、すべて完了!!


 さぁ、GIproを楽しんでくださいね。

 GIproのノーマル以外のモードで実走行される際にはいきなりアクセルを開けず徐々にあけるようにして感触を掴みながらGIproのアクセルワークを掴んでください。
 いきなりのアクセル開は自殺行為です。
徐々に自分のアクセルワークを慣らしてください。