二分の一 成人式

今日は、息子の４年生最後の授業参観でした。




「今日は何するん？」って聞いても

「詩の暗唱」

としか答えてくれなかったので、「国語」の授業か・・くらいしか思ってなかったんですが。



教室へ入ると、黒板には大きな模造紙に

「二分の一　成人式　　式次第」

とあります。


は？？


そうか、四年生は１０歳。
二十歳の半分なんだ。だから二分の一成人式か・・・



そして、授業が始まりました。

まず子供達は、１０年後の自分の夢を一人ずつ発表します。

「オリンピックの選手になって、金メダルを取る」

「足を怪我したときに、治してもらったので、今度は僕が治してあげたいから外科医になりたい」


ええなぁ・・・




息子・・・「そろばん一級を合格していたい」



いま、２級なんです。
あんた、あと１０年かかるんかいっ！
月謝６０００円、あと何回払わせる気やねんっ

笑ってしまいました。



次の式辞は、「家族への手紙」でした。


「おかあさん、いつも美味しい料理をありがとう」
「おとうさん、毎日遅くまでお仕事ごくろうさま」
「おかあさん、いつも怒らせてごめんね」
「おばあちゃん、いつまでも一緒にいようね」

もう涙が止まりませんでした。



一番笑って感動したのが、

「おかあさん、僕を産んでくれてありがとう。
　僕は恩を仇で返しません。絶対産んでよかったといわせてみせます」


教室中のお母さんが笑いました。そして、泣きました。




うちの息子.......
みんなが手持ってるその手紙を広げません。

何を言うんやろ？



「お母さん、１０年間毎日育ててくれてありがとう。
これからも毎日お手伝いします。」




作文の下手な息子は、たったそれだけでしたが、それを私に真正面むかって
笑顔で言ってくれました。

下を向かずに、親の目を見て言ったのは、息子だけでした。

親ばかですが、感動しました


わたしは、いつもいつも息子に「あれやって！」「これやって！」と言って
どれだけ甘えてきたことでしょう。
娘がお腹に入ったときから特にそうでした。

反省させられました。



次の式次第は、「家族からの手紙」です。


あれ？？
そんなの知らない！私、書いてない！



授業参観後の懇談で、先生に「うちの子は、この手紙があることを全く私に
言っていませんでした。いつもプリント出すのも遅いし・・」というと

実は、息子はわたしに渡せなかったんだということを先生がおっしゃいました。

「言いにくいんやったら、先生がお母さんに言おうか？」って言ったのですが

「自分で言う」と言ったので・・・と。でも、最後にやっぱりチョッと言えなかったのですね。と先生。




「忙しいの！」
「あっちゃんが大変やねんから！」
「おにいちゃん、手伝って！」
「自分でやって！」


ずっと、そういう私を見ていたから、

「僕に手紙をかいて」なんて言えなかったんだろうなと気付きました。



ごめんね。


今日は、お母ちゃんの二分の一　親成人式やったね。




１０年後、お母ちゃんは、親成人になれているかなあ。