ずーみんのはがき絵七十二候

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第17侯 霜止出苗

2022-04-23 09:25:43 | デザイン書芸

 七十二侯中第十七侯「霜止出苗(しもやみてなえいず)」は、4月25日から4月29日にあたります。

 

 

 気温が上がり、夜間の冷え込みが緩やかになると、「霜が降りる」という現象が見られなくなります。霜は農作物にとって具合の悪いもので、特に田植えの準備で苗床に種もみをまき、出芽し始めたタイミングで霜が降りると、その後の収穫に大きな悪影響を及ぼすこともあります。霜が降りる心配がなくなり、苗代や苗床に種もみが一斉に芽を吹きだす、そんな時候です。

 田植えには田植え機を使うことが多くなりましたので、稲の苗も田植え機にセットするために長方形の苗床に種もみをまいて作ります。

 かつて我が家で稲を栽培していたころは、一枚一枚の田が小さくて、しかも長方形でないため、田植え機が使えず手で植えていました。苗は長方形の苗床に植える必要がなく、田の隅に苗代を作って、そこに種もみをまいて田植えのための苗を育てていたのです。田植えが済むと、それまで苗代だったところが空きますので、そこで「くわい」を育てていたのを覚えています。苗代だったところにも稲を植えることができるのに、なぜかそこは「くわい」と決まっていたのでした。

 「霜止出苗(しもやみてなえいず)」という字をデザインして書きながら、そんなことを思い出していました。一年のうちで、これぐらいの気候がいちばん好きだなあ、一年中こんなだったらいいのになあ、と子どものころからよく思います。



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