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スルメイカが異常高騰、3倍も
「食卓から消える」!? 粉もんもピンチ、海水温変化で続く不漁
2017.2.6 11:30更新
煮炊きのほか、お好み焼きの具材に用いるなど関西人にもなじみ深いスルメイカが今シーズン、異常な高騰を見せている。市場関係者によると、卸値が前年の3倍以上になることもあるという。海水温の変化に伴い太平洋側を回遊するイカが極端に少なくなっているのが要因とみられるが、不漁は2季連続。「このままではイカが一般家庭の食卓に並ばなくなるのではないか…」。関係者らは憂慮している。
「とても買えない」
連日、買い付け業者や観光客でにぎわう大阪木津卸売市場(大阪市浪速区)でもイカの品薄と高値が続く。市場内の鮮魚卸「関西共栄」によると、スルメイカは例年ならば、年中取り扱いがあるが、店先に並ばないこともあるという。
卸値も例年100円程度だが、昨年秋ごろから高騰し、今は300円ほど。品薄で冷凍のイカも倍程度の値段になっている。店主の田中智博さん(57)は「600円する場合もあるが、(この値段では)とても売れないから仕入れらなれない」とこぼす。
イカは本来、安価で幅広い料理に使える便利な食材。市場に買い物に来ていた同市住吉区の主婦、北野千賀子さん(67)も「この値段では、いつものことを思うとなかなか手が出ない」とため息を漏らす。
水揚げ量は半減
高騰の要因は、国内のイカ漁獲量の大半を占めるスルメイカの不漁にある。
スルメイカは夏から翌年2月ごろまでが漁期とされるが、漁業情報サービスセンター(東京)によると、昨年の主要港水揚げ量は計3万5555トン。前年と比べて半減し、1キロあたりの平均卸売価格は前年の1・8倍の514円と高額になっている。
国内屈指の水揚げ量を誇る八戸(青森)は8264トンで前年の6割ほど。宮古(岩手)も2993トンと同じく前年の6割程度になるなど、特に東北・北海道での水揚げが伸び悩んでいるという。
全国を回遊するスルメイカには、秋に山陰沖や対馬海峡などで卵からかえり、日本海を回遊する群れと、冬に東シナ海で孵化(ふか)して太平洋を北上する群れの2種類があるが、センターの担当者は「太平洋を回る群れが、今シーズンは極端に少なかったようだ」と話す。
水温に異変?
なぜ冬生まれのスルメイカが激減しているのか。
水産研究・教育機構北海道区水産研究所(札幌市)の山下紀生・浮魚資源グループ長は「東シナ海の水温の変化が影響した可能性がある」と指摘する。
冬生まれの個体の多くは、例年2月に孵化する傾向があるが、同研究所の調査では、平成27年2月の東シナ海の水温が低下。そのため、個体が十分に成長できず、死亡したり、成長の過程で自然消滅した可能性があるという。
このため27年も全国的に冬生まれのスルメイカが取れず、不漁は2年連続。山下グループ長は「東シナ海でスルメイカの生存・成長に適した水温を持つ水域が何らかの理由で狭くなっているとみられる」と推測しており、詳細に調べるという。
https://www.sankei.com/west/news/170206/wst1702060033-n1.html
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■ 2009年7月9日
「我が郷は足日木の垂水のほとり」 はじめました。 本稿はその保管用記事です。
■ 2010年3月2日
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