先月の日本への移動に、東回りルートを選びました。
ルフトハンザ航空で ヒューストンーフランクフルトー羽田というルート
ヒューストンとフランクフルトはB747で、フランクフルトと羽田の間はこれまたレアなA340です。 A340はエアバスの開発した4発ジェット。
4発あるので、大型機と思ったら大間違い。 ジャンボジェットとB767・A330 の中間あたりの機体です。というか、ルフトハンザ航空のレイアウトを見ると
Sample illustration A340-300 (30 Business / 28 Premium Economy / 221 Economy) といったあたりで。
現在長距離航路で活躍大ののA350よりも収容力が劣っています。
Sample illustration A350-900 (48 Business / 21 Premium Economy / 224 Economy)
中型機の位置づけに近い感じです。
ルフトハンザ航空では、1993年から就航していて、ローンチカスタマーの一角だったようです。 話がそれますが、このローンチカスタマーってLaunch Customerであってローンチというかラウンチの読みのような。。。 開発立ち上げの顧客ですね。
ではなぜ、エアバス社はこの4発ジェットを開発したのかというと、外洋航路は2発よりも多いジェットエンジンというレギュレーションがあった為と言われていますね。(当時はエンジンの信頼性にも問題があって) 簡単に言えばエンジンの一部が万が一故障した際にどのぐらい飛行できるかという話で。 4発だと3発。 3発だと2発となり、この要求を容易に満たせる状況だったけれど、2発の場合単純に推力は半減するわけで、さすがに無理無理という話しがあって。 この問題が解決するまでにはB777の登場まで待つ歴史があります。
この機体は、当初の目論見とは外れて、エンジンの開発に戸惑い、完成した機体は競合他社の機体よりも若干遅くなってしまいました。
B747やMD11といった飛行機よりも若干遅く(時速で40㎞/h弱)といった感じ。 ただ長時間飛行する飛行機ではかなりの影響があって、10時間で400Kmほど遅れるし(上昇力等でそれ以上かも)航路やスケジュールを専用とする必要もあったようです。
でもまるまるベストセラー機のA330との共有化も相まって、双方のパイロット乗り入れが簡単なようです。
ここまで、いろいろと書いていて、まったくもって4発ジェットのメリットがありませんね。 そうです まったくもってメリットのない機体ですが、一つだけ。
『30年近くの就航期間にも関わらず。今まで一度も死亡事故を起こしていない』
という安心感でしょうか、 Zeke個人的には非力なエンジンを分散したことで、静かな機体と地上移動でのクッションのきいた乗り心地の良さですね。
この機体のレイアウトを見てみましょう。
Zekeはいつも搭乗はエコノミークラス中心の平民なので、そこをチェックするとかなり窮屈な機体です。2-4-2という配列です。 シート幅は17インチと国際線にしては少し狭いです。 ちなみシンガポールエアラインのB777エコノミークラスは19インチもあります。
この約5センチの差はでかいですよね。
このフランクフルトー羽田路線、ご承知の通りウクライナ紛争での影響もあって南ルートを余儀なくされたため、飛行時間が14時間弱というありさま。ロシア上空を飛んでいたときは11時間余り。 なのでこのシート幅はきついですね。
しかしながら、窓際の二列がとっても良いですね。 どちらの席でも簡単に通路に出れます。
実はおすすめの席があって、2-4-2のレイアウトから、後ろの方で2-3-2に変更になる場所があります。 機体の尻つぼみのための処置ですが、このあたりは2-3-2にしては広いということです。 後方であえて選ばないでしょうし、シート自体は変わらないのでしょうが、通路等に開放感がありますし。3の部分は確実に中央寄り、通路側が開いています。 少々足をはみ出しても問題ないです。
また、この機体トイレは後方にないので実は後ろは静かなわけです。 ちょうど、2-3-2になる部分の写真です
機体は絶対に古いです。というのも2011年に製造中止になったからです。さらにはこのA340-300という機体は初期のデザインニーズで後期型はもう少し収容力や航続距離に特化したモデルになっています (ルフトハンザ航空でもエンジンをパワフルにして、機体延長したA340-600が就航しています) 少なくても10年以上なのは確実
またまた、話が脱線しますがもしA340-600ならば、絶対にまた乗ってみたいです。 ユニークなのは地下にトイレがあります。 収容力アップの恩恵ですね。
フランクフルト空港にて駐機した機体は、スターアライアンスの塗装ですね。 いろいろとお化粧直しを施しています。
さすがに、ウクライナ南の黒海を通過するときには緊張です。
食事 :
ルフトハンザ航空名物 学食状態!とでも言うのでしょうか。 相変わらず 食事の時間が短いですね。 14時間もあるからのんびりやればと思うのですが、ドイツの合理主義がものを言って客室乗務員がさっさと終わらしてしまいます。
エンターテイメント :
画面横にUSBがあるので自分のデバイスを充電出来ます。 個人的には、座席下やひじ掛けの方が好きですが、 充電中は自分も含めて隣の人が通れないので少々気を使います。
日本語対応のOSで使いやすいですね。 ただ前席の人がフルリクライニングすると。 きっついなぁ角度が。
到着前にも食事が出ます。 なんだかそっけないですが、これはこれでありです。
それにしても長い旅路ですね~
まとめ。 あえて乗りたい!! という飛行機ではありませんが、4発ジェットに乗っているという、レア感がきっとたまらないと思う方もいらっしゃることでしょう。
次回はA340-600を狙いたいです。 シート幅は17.3インチと 約7.6ミリほど広くなっていて、これはANAのB787エコノミークラスと同等となりますね。(ANAでも17インチのB787があります)