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アメリカのミニバン市場

2022-05-20 15:29:17 | 

先日 MSNの記事にトヨタのシエナが25周年仕様を発表との記事を読んでいました。

 

2023 Toyota Sienna Special Edition Marks 25 Years of Family Hauling

2023 Toyota Sienna Special Edition Marks 25 Years of Family Hauling

Only 2,525 units will be available in the US.

MSN

 

 

トヨタのアメリカでのミニバン、ミニバンと言っても全長5m越えの日本でいえばオラオラのアルファードよりも大きいサイズの車です。

アメリカではバンと言うと、商用車や10人以上乗るようなミニバスが含まれるので、乗用車用としてはミニの称号をつけたのでしょうね。 

 

アメリカの子育て世代には素晴らしく良く出来た車で、かっこよさやスポーティーさよりも実用的な装備満載のコスパに優れた車なのです。

アメリカでのファミリーユースでかなりの需要があると一見想像しそうですが。。 実は結構シビアな世界が待っています。

 

まず、このカテゴリーの車の種類が非常に少ないということです。  

  • クライスラー
  • ホンダ
  • トヨタ
  • キア

この4社しかありません。

以前はGMやFORD、日産も(マツダもMAZDA5としてスライドアタイプがありました)、ミニバンを販売していましたが。。 年を重ねるごとに、どんどんと車種が減ってきています。

その理由には、いくつか推測されますが。

  • アメリカ人はミニバンをかっこ悪いと思う人が多く、SUV等に流れている。
    • Zekeの住むテキサス州では、ピックアップトラックがかっこいい!と思うらしく、主婦でも乗っていますね。
  • 装備満載が故にコスパが良すぎる、言い換えればメーカーが儲からない。
    • スライドドアやリアのゲート、シートの収納まで電動だったり、掃除機内蔵だったりします。
  • レンタカーでは一定の需要があるのですが、裏を返せばレンタカー専用なの?という車種もある。
    • ダッジボイジャーという車種は新しい車種が出たにもかかわらず、販売しています。
  • いったん購入すると、もとからそれほどスタイリッシュや新しいテクノロジーがなく、モデルチェンジが少ないので 乗り換える人が少ない
    • 実際にホンダのオデッセイが平均所有年数8.3年でトップ10入りしています。
  • 以上の状態から、メーカーが必死にならないので、それほど良い車種が発表されない

そんな中でも、シエナはかなり良いデザインだとは思いますが。 

シエナもこの車種で4代目です。 25年で4代目になったわけで、8年ぐらいモデルが変らないということになります。

 

アメリカ合衆国商務省経済分析局(BEA)ベースの売り上げを見ると、2022年の1-3月の売り上げでは、クライスラー、パシフィカのシェアが56%で1位、2位はホンダ、オデッセイで24%
3位が、トヨタ、シエナで15%となっています。

販売台数トップスリーはなんとあのテスラがトップ、以下次の通り。
 *テスラ ModelS
 *フォード F-150
 *トヨタ Rav4

これらの車種は毎月3万台以上売れています、それだけですごいのですが。。。  

一方 ミニバンはどうでしょう。 

シエナは6840台、平均して月に2200台チョイ。 という感じです。 めっちゃカッコいい感じのすこぶる良い感じの車ですし、Hybridモデルが標準になっているのもすごいです。


今年になってめちゃくちゃ売れたクライスラーパシフィカ、 これはきっとレンタカー需要もあってなのでしょう。

パシフィカが月平均9000台弱売れているのに比べると、あのトヨタが。。。という感じです。

 

全般的には巨大自動車市場アメリカといえども、ミニバン市場は衰退していますね。 ここでEVのVWミニバンとかめっちゃ期待していますが。。。

一度乗ったらファミリーユースとしては手放せない素敵な車だけに、魅力的な車が出ると良いですね。