雑記zaki

日々の雑記

人はなぜオンラインサロンに入ってしまうのか

2021-03-24 01:15:00 | 日記
根源的に我々は誰かと繋がりたいという承認欲求と何かを知りたいという知的好奇心を持っているものだと思う。

ところが、そう簡単に承認は得られないし、知識も身につけるには時間がかかる。

そこでお金で解決しようとしたのがオンラインサロンみたいなものだと思う。YouTubeも含めてだけど、そういうコンテンツでその曲がった感情を解消する。

人より優れていたい…でも勉強したくはない…そういう人のためのものである。
無論ファンクラブ的な側面もあるだろうし、そういう使い方はいいと思う。
場合によっては頭のいい人もいると思うんですけど、そう言う人もやはりインスタントに知識を得たいという気持ちは変わらない。

最近ではひろゆきみたいなのも流行ってていよいよ世も末な感じになっている。
みんな断言されたい、わかりたいという気持ちがあまりにも強い。
わからなさをそのまま抱えることができない。
答えの出ないものを無理やり答えを出したい。
多様な答えがあるものを一つに絞って納得したい。

この欲望は特にこの10年強まってきたんだと思う。
それは一つには東北大震災があってコロナでその傷が更に全体に広がった。
つまり自然災害によってなんか悪いこともしてない人も、悪い人も平等に死んでいくという理不尽な現実をなんとか処理して理屈をつけたいという感情が噴出した。
特に現代の僕らは死を遠ざけすぎた。死ぬ理由がはっきりするようなことばかりを意識してる。
なんの理由もなくある日突然死ぬという現実を処理できなくなっていた。

それでも東北大震災は局所的なヒビだったけれどもコロナでいよいよ全体にヒビが広がってより理屈や理由をより求めるようになった。

結論を出さず、分からないまま、問題を抱えたまま進む。
それが今最も必要なことだ。
最もらしい理屈や結論に飛びつかない強さが。