雑記zaki

日々の雑記

これだよこれ!と思えた千葉雅也先生のツイート

2022-04-29 00:27:00 | 日記


ほんとこれだよ!と思った。
ちょうど昨日の加速主義にはあんまり賛同しないという話はまさにこれだと思う。
否応なく進んでいく。人間が資本主義を使うんじゃなくて人間が資本主義に使われてしまう。
で、加速してその先で崩壊して良くなるっていうのは楽観的じゃないのかなと思ってしまうのです(ここには宮台先生のもっと深い理由があるのだとおもいますが)
加速主義のその先で良くなるのかな、という疑念は僕の中で拭えない。
もっと悪くなることもあるんじゃないかなと思う。もちろんそれは避けられないわけですが。

とうとう宮台真司の本を読む。クズにならない為に

2022-04-27 19:35:00 | 日記
千葉雅也さんと宮台真司さんの対談記事を少し読んだけど、千葉雅也さんが宮台真司さんの加速主義的なところには同意できないってところが僕も同じだなと思ってちょっと安心した笑
僕も加速主義的なところはあんまりよく思っていなかったりする。

しかし、宮台真司の本を読んで思ったがやっぱり社会で生きるということについてこれだけ、確かに説得力を持って語れる人というのが現実としてどれだけいるのだろうか。
ライフハック的なつまみ食いではなく、深いところまで、だからどう生きるんだという鋭い切り口。そして、一切逃げない。性愛の話もするし、いろんな話をする。

今この記事を書いている現在、宮台先生はツイッターフェミニストに絡まれているが、返信もとても一貫していて論理性があって根拠があって裏打ちされている。
そして、誰もかれも全くまともな反論ができずにいる。
いやすごいなと思った。そして僕もまたクズだった部分を自覚することができて、宮台真司によって治療されたのかもしれない。

たまには厳しくされることも愛情なのかもしれない。
いつかどこかで会いたいな〜と思わせる人だ。

失言は謝ったら許す社会じゃダメですか、一発レッドカードで職を辞さなければならない恐怖社会

2022-04-22 22:34:00 | 日記
現代思想入門の中には、今社会はどんどん管理や秩序に向かっていると書いてある。

吉野家が炎上していたが、確かに言葉が悪くしょうもない発言ではあるが、いちいちこれを辞めさせなければならない社会は怖い。
誰も具体的な被害を受けているわけでもないし、法も何か犯したわけでもない。
最近言葉に厳しすぎるんですよ。実際の犯罪よりも厳しいのではないですか。

たわわとかもそうですけど、実際の被害を防いだり減らすことを主眼におくべきであってどんなに広告を燃やしても、失言をした人を辞めさせてもそれによって何か達成されるとは少しも思えないんですよね。

そしてその正義感に酔っている人というのは自分は清廉潔白に生きていて絶対に失言などしない、他人を傷つけないという自信に満ちているのです。

そんな人間いないでしょ、みんなどっかしら誰かに失礼なこと言って傷つけたりしてますよ。
それをいちいち掘り起こして職を失するまでやられる社会がいいんですかね。

僕はそんな聖人君子ではないんで、本当に怖いですこの社会が。

秩序がなければ逸脱もない、現代思想入門part2

2022-04-14 21:07:00 | 日記


分かっていたことなのに、改めて説明されると腑に落ちるということがあります。
僕は現代思想入門の最初のところにあるような秩序と逸脱の部分がとても気に入りました。

仮のものであってもそこにある種の同一性を持たせること、しかしそれと同時にそれが仮のものであると了承していること。

僕はどうしても同一性に対する一種の拒否感というか、信用ならないという考えがあります。
だからこそ、神へ憧れ、仏教に痛烈に、まさに痛烈に共感してしまうのです。
しかし、仮のものは仮のものにすぎないが必要であることはなんとなくは分かっていました。ですが、所詮仮のものではないかというある種の軽薄な考えが強かったと思います。
僕の中の問題点として、
1.そもそも同一性に対する疑念がある(簡単に言えば絶対的な何かしらの基準みたいなものを信じられない)
2.にも関わらずそれに対する憧れが強い(これさえやっとけば安心みたいな、ある種の秩序)
3.さらに仮固定した何かしらの基準に対しての熱量が弱い(どうせ仮のものだからどっちでもいいやと思いがち)

こんなものが浮き彫りになりました。ここまで僕自身の具体的なことは何も言っていません。極めて抽象的な書き方をしました。
これは到達できないXの周りを回っていると本書ではたぶん表現されているのだろうが、僕だってそれは分かっていたはずだ。しかし、やはり絶対に到達できない基準を探して何かにしがみつこうとしていた自分がいたのである。

この本で脱構築という考え方を学んだ(もちろんこの本で紹介する通りの知識しかないけれど)おかげで、バランスの取れた思考がやっとできるようになった気がする。

もし皆さんが何かに困っていたり考えて煮詰まっていることがあったりしたらこの本は役に立つかもしれない。

例えばですが、絶対にこれが正しいと思っているような事柄、あるいはこれは確実に間違っていると思う事柄があるとしたら、あえてその逆のものを考えてみる。
そして逆を考えることによって絶対に正しいがゆらぐ
その揺らぎを歩んでいこうではないかと。あんがいその揺らぎが安らぎであったりするのです。

いやーすんごい本を読んでしまった:現代思想入門

2022-04-11 21:21:00 | 日記


まだ全体理解したわけではないが、良い本。ここ数年で読んだ中でもしかしたら一番良い本だったかもしれない。
著者は後書きで
これは青春の総括であり、憧れへの終幕
と書いているが、なるほどと思う。

詳しいことはもう少しまとまったら書きたいと思うのだが、どんな人が読んだらいいのかと言うと、興味を持った人全てである。
僕は本なんか好きな人が読めば良いと思うし、この本いいよなんて勧めることはあまりないのだが、それでもこの本は良い。
帯には、人生が変わる本とあるが、人生「を」「変える」本ではない。
これを読めば人生を変えられるんだ!とかそういうことではないのである。
僕の中で、大いに思考の変化をもたらした本。

この本の中で仮固定という話が出てくるのだが、とても重要だと思う。勉強の哲学でもたぶん書いてたのかな、読んだ気がするけど。
言ってみりゃ、ある目的を達成しようと思っても根拠もないし、達成したってその達成の満足は一生続くもんじゃない。
だからって目的を持って生きることは間違いなのかというとそうではない。これが人生の目的だと完全に固定してしまうのではなく、あれもこれもあくまで仮で達成したらまた別の仮を作る。そうやって落胆と満足を繰り返しながら色々と根を伸ばしていく。これがわたし!ではなくあれもこれもそっちもわたしという生き方。
二項対立ではなく、秩序と逸脱をバランスよく組み合わせる。
AがプラスでBがマイナスだとしたらあえてBを見直すことによってAだけを即肯定して絶対視しない。しかし、だからといってAを正しくないとし、実はBが正しいのだと言うだけではない。あくまでバランスの問題。
そうやって、どっちかが正しいどっちかが間違いというようなことに対して間違いの方を取り上げてみて少しバランスを取ってみる。そうすることで、もっとバランスの取れた思考になる。
これはどっちもどっちとは違う(本書でもそのことには触れている)

また再読して改めて書こうと思う。