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名古屋市教委・学校への不当干渉=最初は自民党文教部の議員!

2018年03月22日 | 政治・社会
 前川前事務次官の教育講演に対する政治介入は最初に動いたのは自民党の文教部の池田衆議院議員と赤池参議院議員と分かりました。野党やメデイアの追及に、文科省は当初、ウソの答弁をしていました。つまり、この二人の問い合わせ⇒文科省が動き、問い合わせ開始、という構図なのに、それを隠していました。
 
 更に悪質なのは、問い合わせの質問事項を事前に議員に見せて、チエックを受けてから学校・市教委へ問い合わせていること。しかも議員の言うままに二か所も修正してです。学校・市教委からの返事が、前川氏を貶めるような予想通りにならないと、今度は2度目の問い合わせをしてなんとしても、前川氏の講演が良くなかったという感想を集めようとしました。講演の録音まで提出せよ、出さなければその理由もと。

 また、今日は結果も池田議員に見せていたことまでも判明しましたが、文科省はこれだけ明らかになっても、「主体的に判断した」といい張り、林文科大臣も「法令に基づいてやったが、言葉遣いなどの注意をした。」と軽く扱おうとしています。

 安倍政権の与党の自民党から言われて、質問事項を作り、添削を受けて問い合わせをしたのにどこが「主体的」なのでしょうか。

 名古屋市の学校と市教委がまともな人権感覚を持ち、教育と行政の関係をも踏まえての英断があったのが幸いでした。文科省は猛省ずべきです。

 これらの一連の事件を見ていると、戦前の出来事かと錯覚するほどです。改憲により戦争できる国づくりは教育とも連動しているんですね。

 ポイントをまとめますと、次のようになると思います。

  ①安倍政権下でこれらの議員たちの人権感覚が鈍くなっている事。一民間人になっている人を貶める質問を平気で作成できる感覚に驚きます。安   倍政権の考えに沿わない人は一民間人でも許さないという意思表示ですから人権も何もあったものではありません。

  ②これらの議員は多数の力で政権与党であれば何でも可能と考えているように思えること。文科省を自由にできると「問い合わせ」のうえ「修正   させ」「再度修正させ」るという圧力と威嚇をする一方、批判されると議員活動だと居直る。これが議員活動と考えているとしたら大変なこと   です。

  ③これらの議員は、戦後なぜ行政が教育の干渉をしてはならないと決めたのか、その歴史的経過を知らないのでしょうか。知っていてもやってい   るとしたら、戦後民主主義を否定することになります。それを平気ですすめる議員たちの考えは? 森友学園の幼稚園で「教育勅語」の素読が   行われて問題になりましたが、二人の議員は安倍首相と同じく「日本会議」所属で、戦後民主主義や教育を否定する言動をしている人でした。   

④今回の事件では、文科省がいかに政権党の圧力に弱く、「主体的」な行動がとれないかが分かりました。「教育は不当な支配に服することな
く」すすめ、国民のために行政を担っているはずの役所が実は政権党の言いなりになっている実態です。その結果、子どもや先生方に災いをも
たらし、自由な教育や楽しい教育もできなくする働きをする役所に堕してしまうのにと思います。
 
学校や地方教委を上から目線で統制しようとする人は、自分たちより権力の強い所には逆らえないということでしょうか。
内閣が人事権を握っ てしまっている現状はあるにせよ、国民の方を向いて仕事をしてほしいものです。



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