【半休中】Beyond talk to oneself

子どもや日常、スポーツ回顧、時事の疑問に世の声の1人として触れていきます。競馬予想はあくまで履歴と仲間向けです。

北島当然の2冠

2008年08月14日 20時53分14秒 | その他スポーツ



今日の午前中はその男子平泳ぎ200m決勝が行われた。
ハンセンもダーレオーウェンも出ていないこの試合は、
何をどう考えても準決勝1位で決勝1位しかないという感じ。
ある予想サイトも、世界新で1位か五輪新で1位の2点賭けで見事的中。
当然なので嬉しくはない。
北島もライバル不在で勝って、世界新を狙うと公言して出せなかった不満が大きく
嬉しいなりにも100mときのようなものは何一つなかった。
やはりタイムを削るものは何でもそうだが、競って初めて出るもの。
解りやすいように競馬だと、馬の足はガラスの足なので、
直線は騎手は追うのだけど、競って居ない限りは必要以上に追わない。
全く追わないのは八百長のように思われるので、それなりには追うが、
レコードは足が足だけに特に狙ってなく、結果として出たら…というもの。
それと同じで横にライバルが見えなければ、闘志に火は点かない。
後は見えない時計との戦いだが、ペース配分もおかしくしたら元も子もないので
それを守りつつ泳いでいたが、やはり最後の50mは独走の分伸びを欠いた。
150mまでは世界新を少し超えていたペースだったのにね。
でも記録はおまけ、目標はメダル、しかも金だから、これでいいのだ。

それにしても、この大会に仕上げてきたので当然といえるのだが、
松岡修造に「もうダメだから新しいヒーローを探したほうがいい」と
昨年だか一昨年だか、絶対オフレコということでこぼしていたそうだ。
あの低迷の時期はそこまで愚痴るほどだったのかと聞いて思ったし、
そう思うと良くぞここまで持ってこれたなと言ってあげたい。
なにせあのハンセンがこんな結果だったのだから、北島がそうでも、
それ以下でもおかしくなかったわけだから。

そして同時に体操の個人総合と柔道の女子78kg級と男子100kg級が始まる。
これ、結果論ではないんだけど、柔道でこの日はメダル無しを予想していた。
女子の金は谷か谷本か塚田のうち1~2個で、銀は谷か谷本か上野で1~2個で、
銅は谷か谷本か上野か塚田で2~3個で他の選手はメダルなし。
男子は泉か石井で1個で、銀は泉か石井か内柴で1~2個で、
銅は鈴木か内柴か石井か金丸で2~3個と思っていた。
もちろん鈴木は金メダリストだし金の可能性ももちろん思っていたが、
選手団団長、100kg級、日本のエース。この3拍子が揃ったら何かを思い出す。
そう、アテネでの井上康生だ。だから歴史は繰り返されるという言葉もあるし、
非常に嫌な予感はしていた。鈴木はアテネの翌年にこの階級で優勝もしたが、
それ以降暗雲も垂れ込めたところもあり、連覇は厳しいと思った。

だが井上は1回戦を1本で、2回戦は優勢で、3回戦は得意の内股で1本勝ちをしての
4回戦背負い1本負けで、敗者戦でも内股を返し1本で負けたのだが、
鈴木はいきなり1回戦負けだ。しかも敗者戦に運よく出られたのにそこもあっさり。
せめて救われるのは、1回戦で負けた相手は準決勝どころでなく優勝した。
そのナイダンはモンゴル初の栄冠をもぎ取った。
だがそのスタイルは決して美しくない。
レスリングスタイルで猛烈タックルのラグビーのようだ。執拗にそればかりだった。
井上の解説だと、今回は流れの中でのものはいいが、いきなり足をすくうのは
禁止と決まっていたそうだが、実際初日から全く審判は取ってないとのこと。
その辺の細かいルール変更などは関係者でないとわかんない部分だった。
でも鈴木はそれでこれは取られないとか、こういう仕掛けは反則だから
してこないと思い込んでいたんだろうか?そうには見えなかった…。
実際初戦負けの直後「何やってんだ・・・」とつぶやいていた。
そして敗者戦も相手が鈴木の負けっぷりを解っていたのだろう。
左足を取り横車で膝関節を決めて簡単にくにゃっと倒した。

途中で負けても敗者戦で銅を必死で取りに来ると思った。
でも心が折れていたので敗者戦は本戦を勝つよりも大変だと思う。
そう思うと敗者での銅は賞賛に値するが、
でもダメ元でぶつかってきた選手は負けて当たり前の中伸び伸び進めるが、
メダル候補は負ければ伸び伸びなんて全くない違いはある。
なので日本人で敗者で銅を取るのはよほど精神力が並外れた人しか取れないと思う。
ともかく悪い予感が当たってしまった。無念だ。

女子の中沢は強かった阿武から世代交代で出てきたが、
この春も怪我を負っていて初戦負けしていたし、期待は出来なかった。
磐石でも初の五輪の舞台では、誰もが舞い上がってしまうし。
そんなことで今日はよくて鈴木が敗者での銅。もしくはなしだったのだ。
これはあくまでも予想サイトのシビアな予想なだけで、
国民としては裏切ってメダルを…できれば金を取って欲しいのは全ての競技に思う。

そして同時で困っていた体操だが、なんと吊り輪でエース冨田が落下!
幸いにもいい落ち方で、過去の鉄棒での森末のような状況にはならなかった。
だけど落下は0.8P失うのかな?ガクンと順位を落とすが得意の鉄棒などで
挽回するが、コールマンは1回入れたものの、極端な大技は他に盛り込まず、
コンパクトに纏めたために、得点はよかったが飛びぬけていいこともなく、
一番悔しい4位に終わってしまった。
しかし今回はミスの嵐だった。優勝した中国のザブングル加藤のヨウイも
鉄棒でミスをしたが、最終種目のそこまでに王者らしいそつない得点を重ね、
鉄棒で11点強を出せば金だったので、落ち着いて演目を再開し、
低い得点なりにも2点以上の差をつけて初の金を取った。
シドニーで団体金の中国のメンバーでアテネで惨敗し、
北京だけに団体も個人総合もエースとして決めねばならない中、
重圧を撥ね退けての栄冠は脱帽せざるを得ない。

だが他の韓国などの選手も落下などのミスで順位を下げていった。
最初の演目床で1位発進の日本の若きホープ内村は、
団体での床や跳馬や鉄棒を見て、これは次世代の核になると確信したが、
あん馬が極端に下手で、恐れていた落下をしてしまった。しかも2回も。
それで23/24位と凄まじく順位を落としたのだが、冨田と共に挽回して来た。
エース冨田を上回ったのはやはり跳馬。16.3の高得点をマークし、
最後の鉄棒では、落下せずに行けたら着地勝負でメダルだと思っていたらしい。
その通りに屈伸と伸身のコバチを決め、大技のコールマンも何とか成功し、
問題の着地をつんのめりながらも足を動かすことなく落ち着かせびしっと決めた。
19歳でのこの出来は苦手のあん馬を克服すればかなり期待できる。

冨田も同じように…それ以上に着地できたのだが大技の少なさでの差で4位か。
3位のフランスのカラノブが91.925で冨田は91.750という僅差で逃した。
そう思うと落下などの大きな失敗をせずに派手でなくてもコンパクトに
全て決められていたら、その選手が金だったのかもしれない。
もちろん基本的にはメダル候補でないと細かい部分で点が取れないので無理だけど。
ともかく前回は団体で金だったのに、個人総合はメダルを逃したので、
団体も個人も銀を取れたのは良い事だった。冨田の銅が…。
後は種目別に期待したい。

そして夜のフジテレビは総肩透かしを食らって滑稽な番組になってた。
そりゃ生中継の対戦を届けられないことになるとは
鈴木に関しては思ってなかっただろうね。
ここまでのVTRや日本人不在の決勝などがもの悲しく放送されてた。

そういえば午前中の女子バタフライ200mだが、
前回銅の中西に期待していたのだが5位に終わってしまった。
北島の勢いに続いて欲しかったが…。
そして前回サプライズの金をもぎ取った柴田は同じ競技で予選27位の惨敗。
アレはなんだったのかと言う感じにメダル候補に推されていなかったが、
その通りの結果となった。
あのロリっぽいたどたどしい口調と牙がちょっと可愛かったが、
その笑顔が今回は見られそうに無い。

さらに同時に始まって困ったのが、バレーボールの男子中国戦と、
星野ジャパンの台湾戦。
そもそも野球もスタートが遅めだが、かなり遅い場合は日が変わりそうな
ところまでや変わってもやることはあるが、
バレーボールは23:00~1:30ぐらいにかけてなどは日本は可哀想かも?
欧州は時差的に良いのかも知れないけど。
そんなハンデを持った日本は勝てそうにも感じたブルガリアに負けて2連敗だが
開催国では単純に分が悪いが、同じくブルガリアに負けたが、
ベネズエラにフルセットで勝ったという感じだし、このところどっこい勝負だけに
ここは何とか勝ちたかったが、あっさりと2-0と取られた。
でもその後中国が崩れ、越川のサーブで6連続だか7連続得点を挙げ、
3セット目を取ると、4セット目もあっさり勝ち、勢いは完全に日本だったが
5セット目にスタートダッシュに失敗し、ツキがいつまでもこっちにあるわけ無く
中国のオンラインや日本のオーバーネットなどがあったりして
連続得点を許してしまい、相手が10点を越えた辺りから意気消沈気味。
ゴッツが気を吐いて走り回るが、いつも思うのだが一人で騒いでいるようにしか
見えない。輪に加わるのもその分遅くなるし、いい流れだから次のサーブを
早く打ちたい場合に待ってる時間をとられる。
独り言で吠えるよりも、仲間と交わして欲しい。
一人でやってたら「何やってんだあいつは」で終わる場合も多々ある。
でも今日はブロックにサーブにアタックに活躍はしていた。
でも取られた以外にもサーブでライン踏んでた。
そう言う失点はなくして欲しい。決められるよりテンション下がる。
彼も隣の区ではないが、隣の県でしかもこっちに近い松伏の男なんで
そんな目立たぬ町の英雄だから気を吐いて結果も出し活躍して欲しい。
そんなこんなで10-15で詰め甘く敗戦。
でも13点目は完全にオーバーネットだよ。何で取らない?
勝てる相手に勝たないと男子サッカーと同じになる。
でも予想サイトでは1勝で予選敗退か、2勝で4位通過して初戦負けと予想している。
それも個人的には裏切って上位に行って欲しいのだが、それが当たりそう…。

そして野球はその予想サイトでは1~3回に日本が先取点予想で、
台湾が先取点の場合は日本がそれでとらなかった4回に入れると予想し、
見事に台湾が4回に先制して的中した。
ゲーム個別の勝敗問題はないので、単純に勝って貰うだけ。
でもすぐに泳ぎながら見事運んだ慎之助のHRで同点に追いつき、
6回に稲葉のタイムリーで1点勝ち越すが、その後また均衡状態。
全体的には4番の重圧からか新井が大ブレーキで高めのつり球は振るわで
ノーヒットが痛い感じで嫌な予感もしたが、
投手陣がよくて、先発の涌井も大崩どこ吹く風のいつも通りだったし、
7回は岩瀬、8回は藤川と岩瀬はヒットを1本打たれたが藤川は3三振を奪い
救援陣も好調をアピール。
そして9回は星野プランで予定されている調子がた落ちの上原の予定。
リーグ戦とはいえ非常にリスキーで怖い。
でもそれを安心させたのが9回の日本の攻撃。
投手が曹に交代したが、先頭の稲葉を打ち取るも村田にヒットで阿部に四球で
制球難と判断され早めに緊急交代。
そこで出てきた大学生の鄭は肩が出来て居なかったのか、
GG佐藤に死球から始まり、中島が2点タイムリー、西岡もタイムリー、
青木がゲッツー崩れで1点追加し、イニング2個目の死球を荒木に与え、
新井は死球でも投手変わらず、敗戦処理状態。
打者一巡で稲葉が三振して終わったが5点のリードで上原になるのは、
こっちもベンチも本人も正直ホッとしただろうと思う。
その上原は1人目を投ゴロ、2人目も止めたバットに当たるラッキーな投ゴロ、
3人目は空振りの三振と、自信を持てる内容で締めて、いい形で試合終了。
リーグ戦とはいえ負けは良くないので、しっかり勝つことは大事だし、
万が一ってことも避けるのでまずは敗戦から始まったけど、片目が開いて一安心。

そして前の試合がサスペンデッドで再試合になったんでやってないのかと思った
ソフトはやっぱやってたんだ。
坂井が連投したようだが、格下オランダに3-0で勝利。
欧州王者はアジアにはかなり差をつけられているので基本的に敵じゃないが、
野球の場合は苦しんだ経緯もあるので油断は出来ない。
そして野球もソフトも欧州がさっぱりなので五輪から外れるのだ。
それ以外のアフリカも中東も南米もまるで問題外だし。
ここがサッカーと大違いなんだよな。
野球は後進国指導を日本が積極的に行っていかないと、五輪復帰はないと思う。
無縁の競技だからと欧州の歴史が不要と言わせているので。

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2 コメント

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Unknown (yumeji)
2008-08-15 07:32:11
柔道は今回全くダメですね…
特に男子の不調が目立つように感じますが、何だかなぁ。
そんな中、北島の二冠は立派だと思いますよ。簡単なことじゃないし…
あまり真剣に見ていないオリンピック中継だけど、たまたま昨日、男子体操の決勝を見ちゃって、内村君の演技、綺麗だなぁって思ってました。
冨田は残念でしたよね。
返信する
アテネが出来すぎ (ぜっとし)
2008-08-15 10:13:55
だから井上の敗退が際立ったんだけど、
日本のお家芸だし、伝統があるものだけど、
世界が捕らえた柔道は柔道でなくJUDOなので、
技で勝つのではなく、背中さえつければいいというもの。
この本末転倒が世界的競技となった今、
日本が頭を抱えるところ。
以前に多くあったように、世界の審判も未熟で、
捨て身の返し技が評価されなかったり、
逆に一本決まった後の動きを返し技と判断したりで
日本は物凄く詳しい分、詳しくないものたちに泣かされてきた。
そしてパワー柔道はレスリングになるので、
そこに頼らないガイドラインを作ってもこの有様。
そもそも柔道とは、柔よく剛を制すというものなのに、
そこが全く伝わってないのか、無視されているのが
やっぱ日本人以外に武士道は無理なんだとしみじみ思ってる。
そしてその武士道を貫こうとして、
世界のパワー技に屈していたりという感じ。
アジアはまだそれが浸透しているけど、
それ以外には無視されているから。
でも鈴木はモンゴル人にやられたんだけどね。
モンゴルもモンゴル相撲は日本のと違って、
単なる力比べのパワー競技だから、
そう言うスタイルで来るのはアジアでも不思議ないかな。

でも全くダメとは思ってないな。
谷本と上野と内柴が金だし、そこは連覇でしょ?
昨日だって中沢は阿武に代わって初だし、
五輪初挑戦でメダル取れなんて酷だよ。
その中でも中村が銅だし、若いのに偉いと思う。
男子は鈴木は前回金だけど、階級的には井上と一緒だし、
致命的に足りないのは60kg級で野村がまさかの敗戦で
出場切符を逃したこと。
野村の代わりだから金を取れとは期待できないし、
そこはメダルなし予想だったよ。
泉も負けたけど、前回は銀だったし、
予想外の谷にしても、心折れた中で銅をとったのは凄いと思う。
そもそも母親という典型的な女の体質に一回なったものが、
戦いといういかにも男性的な競技に舞い戻り、
以前と同じ力が出せるかといったら無理。
だから国内戦でも敗戦を喫したし、
それでいて選出されたんだから、協会の責任もあると思うけど、
別の選手の場合にメダルを取ったかどうかというと、
取れたかなぁ?とは思うけどね。
なので金は8個なんて無理なんで、今回は3個の予想。このまま終わりだと正解。
塚田も取れる可能性はあるけど、前回もいっぱいいっぱいで必死に取った。
石井は大いなる可能性を持ってるので期待しているけど、
やはり初出場だし飲まれることも十分ありえる。

そんなわけで、柔道は日本で行われ、
日本の審判団がジャッジすれば、
或いは競技ルールを日本が独断で決められれば
伝統も何もかも守られて、正しいものが出来ると思う。
だからJUDOを柔道にしてもらうのか、
日本の柔道家がJUDOという別の競技に挑むのか、
そこが最重要に思う。
柔道もパッと見だけで判断できるほど、
簡単じゃないんだよね。その背景が。
だから私のコメントが殆ど責めてないでしょ?
男子サッカーはズタボロじゃない?
それはそう言うものがあるからよ。

内村のは個人総合でメダル取ったから、
どこでも散々やってるよ。
生で見るのは何時間もかかるんでダイジェスト見たんでしょ?
失敗が許される10代だから伸び伸びやってた。
失敗しても責められない。
そんな精神的に弱い若者に頼らざるを得なかった
選手団にガッカリする程度で。
だからこそ伸び伸び出来るものなんだけど、
でも代表の重圧と責任で潰れる子のほうが多いと思う。
そう思うといい心臓していると思った。
大舞台で活躍できるのはそこが大事だし。
内弁慶で大した試合で無いと勝てないのは
仮に世界記録を持っていても並の選手だから。

でも元々日本は体操王国だったんで
この銀にはさほど驚かない。
個人総合でのメダルは随分間が開いたけど、
内村のコーチの具志堅が金を取った実績もあるし。
だから本当に驚嘆や評価・注目されるべきはフェンシングフルーレの大田だと思う。
柔道が日本なら、欧州の、フランスの伝統競技で
日本人がメダル取るとはありえないと思ってたから。
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