春ってすごい

30年間ずっとずっと、ただ漠然と感じてきた「春」



花粉症に悩まされる春
別れと出会いで、人間関係に少しだけ疲れる春
社会人になってからは、期末期初で猛烈に忙しい春



私にとって「春」はその程度でした。




でもこの春はどうも様子が違います。

段々つぼみを膨らませていく木々を見上げて足をとめたり、
真っ白に揺れる白木蓮に目を奪われたり、
どこからともなく漂ってくる花の甘い香りを探してキョロキョロしたり。


今年の春は、「春」をものすごく感じています。


春ってすごいんだな、春ってステキなんだな、春って気持ちいいんだな。




今年の冬はとても厳しかったから、
余計に暖かさや柔らかい花の色に惹かれるのでしょうか。


今年の春は花粉が少なく症状を抑えられたから、
身体的な余裕が生まれたのでしょうか。




でも、一番は「心のゆとり」だと思います。




いつも体温で一喜一憂していた私には、花を愛でる余裕などありませんでした。
何だか今は、「期待していない」と言えば嘘になるけれど、
気持ちに余裕めいたものがあります。何故なんでしょう。不思議ですね。


これもまた「春」の力なのでしょうか。