生活と人生は別のもの

南海トラフ地震予報情報でこのお盆休みにかけて、帰省客や観光客の減少もあるようです。さらに、台風5号の東北上陸予想で被害が心配されます。「台風はだいたい避難する時期等がわかるけど、地震はどうしようもない」と避難所のご高齢の方が話しておられました。

今日は教会でごミサに授かろうと思いましたが、暑さには勝てそうもなく、家でネットで拝聴しました。ごミサは毎週配信があったのですが、最近は隔週になった教会が増えたようです。六甲カトリック教会は、今日はごミサの配信はなく、先週の英神父様のお説教をお聞きしました。英神父様のお説教はわかりやすく、そして深いものがあります。

イエスさまが多くの民に、パンをお配りになった話からです。人々は次もまたパンをと期待して集まってくる。それは「生活の糧」を求めていることですと。私たちは「人生の糧」を得て、生きていってほしいということでした。「生活と人生」は違いますね。神父様が司祭として神の道を歩むことになるときに、親しいお友達に相談したそうです。このお友達は、結婚して家庭人としての人生を歩んだそうです。それでも、家庭においても仕事においても、迷いや苦難はあり、そこで多くのものを得たと言われたそうです。特に「謙遜」ということだと。英神父様は、結婚という道を捨てて、神父としての道を選ばれたそうです。「人生と生活は違います。私たちは、人生の糧のために生きていきたいものです。」と神父様は言われました。同じように大切なものは「謙遜」ですと。

午後から、坂本龍一のピアノ曲を聞きながら、静かな部屋で考えました。ざわざわする心。どうしても、現実に左右され、人と自分を比べてしまいます。以前は自己嫌悪になることが多く、「私はだめだ」でしたが、今は、自己の正当性ばかり考えるようになってしまいました。

今しようとしていること、これから進んでいきたい道は、「人生の糧」のためだろうか？生活というものに振り回されず、自分の人生を見るようにすれば、前述のような悩みは消えていきます。迷いが消えれば、そう、それが糧となり、進んでいける気がします。

と、言って、お昼寝をする私でした。