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あたし好きなもんは好きだし、強引に諦める術も知らない

『べっぴんさん』6週 雨上がりの空に七色の虹がかかる

2016-11-12 14:59:42 | 朝ドラ
2016年後期BK朝ドラ『べっぴんさん』の第6週「笑顔をもう一度」のネタバレ感想まとめ。


味のある俳優さん集めたなあ……。



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●優しい物語


スタートから1カ月強が経ちました。
序盤のスピード展開があったからでしょうか。
すみれの奮闘や四つ葉のクローバーの面々の心情など、細部が丁寧に描かれていると感じます。



戦争描写をピンポイントに抑えて飛ばしていくのは勇気のいることです。
序盤の時系列の速さは、意図的に仕上げられたものでしょう。
このあとに描きたいことがある。
モデルとなっているファミリアの系譜から見ても、焦点を当てるべきは戦後。

これをつくづく実感した第6週でした。

第4週で開店にこぎつけたベビーショップあさやでしたが、第5週で早くもピンチに陥ります。
良子ちゃんと君枝ちゃんの旦那さんがそれぞれ復員したはいいものの、2人がお店を去ってしまうことに。

今週の第6週では、その2人が復帰する過程が丁寧に描かれます。



●君枝ちゃんの物語


まず君枝ちゃん。
君枝ちゃんが仕事を辞めた理由が明かされました。



すみれと明美ちゃんが完成したテーブルクロスをランディ大佐宅に届けに来たとき、君枝ちゃんも挨拶に来るのですが。
ここで昭一さんに見つかってしまう。


「働きたいってどういう事や?」
「そんな…あかんやないか。無理して体壊したらどないする気や?」




体の弱い君枝ちゃん。
それでも昭一さんをどうにか説得し、一時復帰。


「ここで働いてもええって!」

満面の笑みでやってきて、昨晩徹夜で仕上げたスタイを手渡します。
嬉しくて嬉しくて仕方ない様子。
昭一さんとの馴れ初め話をはじめる始末。

あるあるー。あるあるー。
「惚気られたら嫌だ」って言ってた子が、いざ自分のことになるとラブラブアピールするのあるあるー。



「昭一さんのおかげで信じられないほど幸せです」
「羨ましいわ」


「君ちゃんがいてくれてほんまよかったわ」
「役立たずで悪かったな」


明美ちゃんも思わず軽口叩く、ほんわかムード。


なのですが、そうはうまくいかないのがこの世界。
体の弱い君枝ちゃん、いきなり無理し過ぎてしまったのでしょう。
バッターンと倒れてしまい……



そのまま入院することに。

ベッドの上の君枝ちゃんはポツリポツリと語りだします。

未熟児で生まれた日。
日の丸弁当を食べていた日。
戦争に負けた日。
抜け殻になった日。



すみれと良子ちゃんに再会した日。
生きる希望を取り戻した日。
体の弱い自分にも何かできるんじゃないかと思った。
頑張ろうと思った。

でも無理だった。
このまま仕事を続けていたら、愛する人たちを泣かせることになってしまう。

ならば……


「ごめんね。もう戻らない」




そんな君枝ちゃんにすみれと明美ちゃんがそれぞれかけた言葉。


「頑張って早う元気になってね」


「これでええの?ほんまにこれでええの?」


体のためには安静が必要だろう。
すみれの言葉はもっともです。

でも本当にそれでいいのか。
生きる希望を取り戻したのではなかったのか。
本当に、これでいいのか。




明美ちゃんの言葉が君枝ちゃんの心をえぐります。




数日後、麻田さんから預かったバナナをお見舞いに届けに来たすみれたちですが。
君枝ちゃんの容体は悪化している様子。



琴子さんや昭一さんらは「あんたらのせいで」と、すみれたちを追い返すわけではありません。
ただ淡々と、君枝ちゃんのことを思って。

そんな家族たちに、明美ちゃんが語った言葉。

「人を元気にするのは希望です」

友人と同時に元看護婦、元医療関係者としての言葉。

幼いころからずっと病気がちだった君枝ちゃん。
完治を目指すにしても、まずは打ち克つという心意気。
そのためには未来への希望を持つことが一番だ、と。

とはいうものの、簡単にうなずけるわけではありません。
いくら希望を持つのが大事だとはいえ、無理をしてしまっては元も子もない。


「それでも簡単に『はい』とは言えません」

明美ちゃんの言葉も一理あるけど、昭一さんの言葉にも一理ある。


「それは分かります!みんな…君ちゃんが大切やから…」

それをつなげたのがすみれでした。
みんなみんな、君枝ちゃんのことを大切に思っている。
だからこんな真剣に話している。





快復した君枝ちゃんが選んだのは、いわゆるパートタイマーとしての復帰でした。

外出許可が出てあさやさんにやってきた君枝ちゃんと昭一さん。
喜ぶ君枝ちゃんの様子を見て、昭一さんは心を決めました。


「やっぱり君枝にはここが必要な場所なんやな。 楽しく生きるために…」

楽しく生きていくために必要な場所がある。
病院のベッドの上でずっと天井を見ているよりも、ここでおしゃべりしながら刺繍をしている方がよっぽど心の栄養になる。

昭一さんと君枝ちゃんの目が優しいこと優しいこと……。
2人はずっとこうやって支え合ってきたんだろうなあと。

病院で出会ったことも、反対された結婚を押し通したことも。
恐らく大変だったであろう出産を無事乗り越えたことも。

行間を捕捉するに、回想シーンよりよっぽど事足りる俳優さんたちの演技です。



しかし復帰するとはいえ、現実問題、体調の問題がある。
そこにまた存在感を効かせたのは明美ちゃんでした。


「うちがちゃんと見てます」

前みたいに徹夜で仕上げるのはやめよう、時間を決めよう。
1日4時間、週4日程度はどうだろう。
それに看護婦の自分もついている。
すみれもそばにいる。



こうして君枝ちゃんは、再再復帰を遂げました。





体が弱くたって大丈夫。
みんなが君枝ちゃんのことを思っているから大丈夫。
体調気遣ってくれているから大丈夫。

明美ちゃんとすみれの、正反対とはいわずともアプローチの違う存在もよかったです。
ひとつの方向、ひとつの提案、ひとつの可能性ではない。
2方向、3方向からの提案があるのが当然。
どれかを選べばいいし、折衷するなら折衷すればいい。

色んな道がある、色んな道を行けばいい。




●明美ちゃんの物語


優しい世界。
「ずいぶん平和な世界だな」「そんなに人を信じてたら騙されるぞ」と多方面からおしかりを受けそうなのですが。

優しい物語のスパイスになっているのが明美ちゃん。

君枝ちゃんと良子ちゃんが一度去ってしまったとき、すみれと2人でテーブルクロスを仕上げるのですが、怒り心頭。

物理的に2人の手じゃ完成しないけれど、「受けた以上はやらんと。信用にかかわるから」と針先から目を離さないすみれ。
そのすみれの姿を見ながら、明美ちゃんの根性も触発されていきます。



クロス製作もあと一息、というタイミングで君枝ちゃんと良子ちゃんがやってくるのですが。


「自分のために中途半端な事すんのやめてや。迷惑やわ」
「悪い思う気持ちを軽うしたいだけやないか」


お嬢様2人にかなりおこな様子。


無理もない。
作業量や作業そのものに対する責任が取れない人たちと一緒に仕事をするのは、かなりのストレスです。
「少し手伝う」自体はありがたいけれど、「でもどれだけできるかはわからない」これはダメ。
納期が迫ってたところで再差配が必要になる可能性もある。
中途半端、無責任に仕事をするのならいっそのこと関わらないでほしい。


「あんたらも決めてや。やるなら責任を持ってやる。」


明美ちゃんの物言いはわかるにはわかるんですが、まあ傍目にきいてて「言い方きっついなー」と。
と思ったら、先週にヒリヒリするマウンティング合戦をしていた良子ちゃんが言い返しました。


「人の気持ちもわからんと…勝手に決めつけないでください」
「自分かて中途半端やないんですか?ここの仕事は看護婦さんの仕事の片手間やないですか」


良子ちゃんも言い方ってもんがあるだろうに。
この2人が分かり合えたら、良子ちゃんにも明美ちゃんにとってもお互いに成長できるのだろうけれど。
まだまだ時間がかかりそう。



そんな良子ちゃん―明美ちゃんの言い合いの間に、すみれの表情が入ります。
良子ちゃんが「人の気持ちもわからないくせに」と言った直後ですね。



数日間でしたが、すみれは明美ちゃんと力を合わせて頑張ってきたわけです。
その明美ちゃんが、よりにもよって良子ちゃんからひどい言いようをされている。
怒りと悔しさ、ふがいなさ。
複雑な感情を描いているワンカットが秀逸だなと。





君枝ちゃんが入院しているとき、明美ちゃんが昭一さんや琴子さんにかけた言葉。


「私は看護婦です。今までいろんな患者さんを見てきて気が付いた事があるんです」
「人を元気にするのは希望です。なんとか現状維持しよう思うんやなくて、元気になればその先にこんな事が待ってるって未来を夢みる事が、それが一番人を元気にするんです」



幼いころからずっと病気がちだった君枝ちゃん。
完治を目指すにしても、まずは打ち克つという心意気。
そのためには未来への希望を持つことが一番だ、と。

明美ちゃんが発する『希望』という言葉に重みを感じました。
若くしてお母さんを亡くし、すみれたちら「お金を持っている人たち」に対するコンプレックスを抱えて生きてきた彼女。
手にした看護師という職に奮闘するも、「家庭を持っている人たち」に足蹴にされてしまう。
腐ってもおかしくない状況の中、明美ちゃんが見出したお母さんたちや赤ちゃんの笑顔。
彼女にとってはそれが希望だったのでしょう。

投げ出したくなる現状を甘んじて受け入れるのではなく、希望を持って生きていく。


下手すると浮いてしまいそうな抽象的な言葉ですが。
『小野明美』という人物が1週から丁寧に描かれていたからこそ、四つ葉のクローバーのひとつとしてしっかりとした厚みを感じました。




●頼りになる大人たち


ある日、あさやさんがすみれたちに指摘しました。

「買うてくれてるのはほとんど麗子さんとそのお友達やないかと思て」

お得意様がいることはいいことなのだけれど、客層が狭いのは問題だ。
オーダーメイドの靴職人から、下駄職人も兼業するようになった麻田さんならではの指摘です。




そのことを相談したのは五十八パパでした。
この人以外にはいないだろうっていう適任者。




店の存在を知ってもらいたい。
継続的にお客さんに来てもらいたい。
そのためには店の売り文句をつけたほうがいい、という五十八パパからのアドバイス。

その売り文句、二つはすぐ出てきたのですが、浮かばなかった3つ目は宿題ということに。

以前は潔相手に「商売とは何ぞや」と説きながらすみれにも伝えていたのですが、今度は逆ですね。
すみれ相手に「商売とは何ぞや」と説きつつ、ゆりに伝えている。




宿題を出されたすみれ。
君枝ちゃんが無事に復帰して、賑わう店内。
見渡していた麻田さんが呟いた一言が、答えでした。

「まるでベビー相談室ですね」

物を売ると同時に場所を作る。
君枝ちゃんにとって『希望の場所』であると同時に、他のお母さんにとっても同じように『楽しい場所』になれるはずだ。
すぐ売り上げにつながるかどうかはわからないけれど、継続的に知ってもらうことができる。




さっそく五十八に伝えたすみれ。
五十八パパも……


「なんっちゅうええ考えや」

納得の太鼓判。


麻田さん、それから五十八さん。
少し危なっかしい若い女性たちを大人たちがしっかり見守ってるのが温かい。


忘れちゃならない、すみれが頑張れるのは喜代さんがいるから。



●良子ちゃんの物語


君枝ちゃんの問題は解決しましたが、良子ちゃんの問題はまだ解決していません。
そのきっかけを作ったのは、美幸ちゃんという女の子でした。



いつも店頭のワンピースを見上げていた可愛らしい女の子。
試しに着てごらん、とすみれが声をかけると笑顔を見せます。



入学式に着てみたいとのことなので、丈を少し詰めるのですが、その作業中に君枝ちゃんが呟きました。


「どれぐらい膨らませるのか頭の中で完璧に想像できてないとできないわ。これは大変な技術よ」

腰のギャザーと膨らみ。
パフスリーブになっている肩部分。
君枝ちゃんがデザイン画に起こしたものに忠実に型紙に仕上げていく。
それはここにはいない良子ちゃんの型紙でした。



君枝ちゃんが復帰した今、やはり良子ちゃんがいてほしい。
そう思ったすみれが、渡しそびれていた売上金を持って良子ちゃんに届けに行くのですが……

「それは受け取れないわ」
「こっちの都合で辞めて迷惑かけたこと分かってる。絶対にもらえない」


良子ちゃんは頑なに受け取ろうとしません。




とはいえ、すみれがいきなり手渡したというわけではありませんでした。
一緒にドングリを分ける作業をしつつ、近況を聞きつつ。


「今夜のおかずよ。これを煎ってね、小麦粉に混ぜてドングリパンを作るのよ」
「へぇ~美味しそう」


勝二さんの再就職も決まっていない良子ちゃんちでは、おそらく明日食べるものも困っている状況でしょう。
だから小麦粉を貴重に使い、代わりにドングリを混ぜる。(アクが綺麗に抜ければ美味しいです)
悲観して言うのではない。

すみれもそこに同情するのではなく「美味しそう」と言うのがまた育ちがいい。
ドングリトークのあとに勝二さんが帰宅するのですが、そのときにササッとお金の入った封筒を隠すのもまた育ちがいい。

なんとことのないシーンですが。
良子ちゃん・すみれがそれぞれ元お嬢様という背景を生かしていると思います。






どこか他人行儀な勝二さん。
ギクシャクした夫婦仲。

就職先が上手く決まらない勝二さんを見かけたすみれは声をかけました。
良子ちゃんが受け取っていいお金を受け取ってくれない、代わりにもらってくれ、と。

しかし勝二さんもまた頑なです。
良子が受け取らないと言ったのだから、受け取ることはできない。

それでもすみれは食い下がりません。


「これで時計を買い戻してあげてください」
「良子ちゃんは大事な大事な友達です。良子ちゃんを幸せにできるのはご主人しかいませんから」


明美ちゃんのときもそうでしたが、すみれにこういう少し強引な部分があるのがいいなと。
全部全部に強引だったらひいてしまうのですが、誰かを説得するときに、誰かのために動くときのパワーがすごい。





すみれが「時計を買い戻してあげて」と言ったのには理由がありました。

例の美幸ちゃん。
彼女にワンピースをプレゼントしようという話になっていました。

「もともと売り物やないし、美幸ちゃんが大切にしてくれればそれでええの」
「大切にする。大事に大事にする」


美幸ちゃんにとってのべっぴんになった紺のワンピース。
すみれが思い出したのは、かつて良子ちゃんが喜んでいたあの時計。
再会の糸口になったあの時計。

旦那さんからもらった良子ちゃんのべっぴん。
それをもう一度渡してあげてほしい──。






勝二さんは時計店に向かい、例の時計を買い戻しました。
それを持ち、良子ちゃんに本心を打ち明けます。

素直になれなかった頑なな2人。
でも誰よりお互いを思いあっている2人。

 
「この時計は一緒に時を刻んでほしい思うて渡したんや」
「もういっぺん一緒に時を刻んでくれ」


もう一度、動き出そう。
一緒に、立ち上がろう。


15歳年上の穏やかな旦那さんのプロポーズが心にしみます。


こうして良子ちゃんも無事に復帰。
笑顔がもう一度ここに集まりました。





●べっぴん


ところで。


美幸ちゃん。
お母さんに許可なくワンピースもらっちゃって大丈夫かい?と思ったら。

君枝ちゃんも良子ちゃんも復帰した日に、保護者の人が来店しました。


「この度は孫がお世話になりまして」

おじいちゃんが来店、ということはつまりお父さんとお母さんは戦争で亡くなった孤児でした。

「こない明るい顔をしてるの久しぶりに見ましたんや」

孫娘が久しぶりに見せた明るい笑顔。
泣き崩れそうなおじいちゃん。
すみれがはなさんを亡くしたのは10歳前後でしたが、美幸ちゃんの姿に何か感じるものがあったのかもしれません。



念願の入学式に着ていくという美幸ちゃんを送り出す面々。
4人が思い出すのはそのワンピースを作った時に込めた、特別な思いでした。
「春、入学式に似合う服を」


「春よ春」
「テーマは入学式!」


後付けではないこういう回想の使い方はうまいなあと。





●戦後を生きる女たち


すみれ、明美ちゃんたちの他にも多くの女性が登場します。
その人物の数だけ戦後がある。


君枝ちゃんのお姑さん・琴子さん。
村田一家が住んでいるのは、かつての村田本宅の横にある使用人の家(だとしても立派)。
本宅の屋敷は接収地となり、ランディ夫妻が住んでいます。



そのランディ夫人から、昭一復員祝いのワインをもらった君枝ちゃん、だったのですが……


「よう仲ようできますね」

思い出が詰まった本宅。
窓から見える星条旗。
琴子さんからしてみれば悔しいことだらけでしょう。




すっかりベビーショップあさやのお得意さんとなった麗子様。
お友達が出産祝いに、とあれもこれもまとめて購入。



「ほなまたな~!」と去っていく元気な姿には、励まされます。
とはいえ麗子様も戦争に翻弄された女性のひとり。
生きていくため、娘を守るために立ち上がる。

もし晩年の麗子様がキアリスに来店したら泣く自信がある。



今週は登場していませんが、悦子様や静子さんもきっとどこかで生きている。
どこかで乗り越えようとしている。

まだまだ登場するらしいですよ。






●プロセス


ところで。
すみれと明美ちゃんが徹夜で完成させたテーブルクロス。


綺麗だなあ!

よく完成させたなあ……

注文を受けて布を仕入れて一枚一枚縫って。
プロセスが描かれていたので、出来上がった品にうっとり。

プロセスの重要性を実感したのは、ベビー相談室が発足してからも。

 
「人は集まるけどなかなか売れない」
「じゃあ型紙と材料で販売して、人件費分カットで売ればいい」
「一応苦手な人に作ってもらおう」
「うまくできたけど、いくつか直す部分が必要」
「合わせる部分に印をつけておこう」
「これならいいんじゃないか」


物作りを扱う作品なので、こういったプロセスがあるとグッと締まりますね。





●ようこそトンチキ枠


今週の本筋からは少し外れていますが、気になるのが栄輔さん



人妻に『運命や!』って言ってた人と言えば……

『あさが来た』4週

まだまだ。




人妻の留守宅に上がり込んで、幼い娘から調略しようとしていた人といえば……

『あさが来た』15週その1

第6週の監督(演出)、『あさが来た』でもお馴染の新田真三さんでした。
例えば勝二さんが良子ちゃんに二回目のプロポーズをしたシーン。



新田さんが担当された『あさが来た』の週では、うめと雁助さんの切ない大人の恋が描かれました。

『あさが来た』23週

24週では、女子大学校に進む宜ちゃん/東柳君との結婚を決めた千代、帰ってきた養之助/大阪へ向かう藍之助、とそれぞれがそれぞれの道を歩んでいく姿が描かれます。

『べっぴんさん』もそう。
良子ちゃん、君枝ちゃん、すみれ、明美ちゃん。
誰かが間違ってるわけじゃない。
みんな一生懸命誰かのことを思っている。
みんな一生懸命に生きている。


『あさが来た』のときから変わらない優しさがいいですね。




●帰ってこない紀夫


物語が一気に動き出します。



すみれの元にやってきたのは、戦地で紀夫と一緒にいたという中山でした。
紀夫が戦地に向かう前に渡した裁縫道具。
それを紀夫に借りたという中山さん。

「その出来事は、生死すらわからない紀夫君をすぐ近くに感じるような、果てしなく遠くに感じるようなそんな出来事でした」

追い討ちをかけるように、義父母がやってきました。


「紀夫のことはもう諦めてくれないか」

良子ちゃんや君枝ちゃんの旦那さんは帰ってきた。
でも紀夫が帰ってこない。



●次週7週『未来』




次週が気になる。








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