LOVEARTH!モノローグ略して「あのね。」~欠伸まじりに~

LOVEARTH!会員達の周辺で起きたさまざまな出来事紹介。

新春

2008年02月10日 11時53分29秒 | 会長
そろそろタイトルどおりの内容を書こうと思っていたが・・・なんとなく保留。


小心者で他人と足並みそろえないのが不安で仕方がない、だから目立たずひっそりと生活している、というより生活の意味がそんな感じになっている。そんな永田の不安をあおる自業自得。


・・・・・・・さて。
ある気持ちのいい陽気の雨の日、日焼け対策として雨合羽、手袋を着用し、露出しているのは顔だけ・・という、ごくごく平凡な格好をし、散歩していた。
そんなに日焼けしたくないのなら外出しなければいいではないか、と気づき始めたそのとき、ある物を目にした。
開封済みで中身はすでに無く、おおよそその本来の役目を果たしたと思われるお菓子の袋だ。
誰もがそうするように素早くそれに飛びつき足で踏みつけた。
小気味よい音が耳に残る。
ああ、幸せだ・・・。
と、歓喜の余韻にひたる前に、疑問がひとつ。
こういう状態のお菓子袋って、何て表現すれば簡潔だったっけ、と。
いちいち「開封済みで中身はすでに無く、おおよそその本来の・・」云々と言いたくない。とりあえず彼のことを「御役御免」と呼ぶことに。
そういえば、なぜ物を「これ、それ」以外に三人称で呼ぶとき、僕は「彼」と呼ぶんだろう。「彼女」とするときもあるが、それは「それ」を呼ぶ前にその疑問が起こって、とりあえず「彼女」にしてみよう。などと考えたときだ。

・・それはいいとして、この御役御免をいつまでも足元に置いておくわけにはいかない。ずっと一緒にいたい気持ちもやまやまなのだが、それだと歩きづらい。
ということで、名残惜しいがそれを御役御免に悟られぬよう、平然とした態度を取った。
彼の新天地を探す。
ある店の入り口で、「燃えるごみ」箱を発見。
早速彼を勢いよく、かつ誠意を持ってぐいっと後押し。
出会いあれば別れもある・・さらば。
などと思いかけたそのとき、箱の底部が「カラーン」と鳴った。
この音はよく耳にする。
手に持っているものを落とすことにかけてはその道10年以上のキャリアがある。
この音は「家の鍵」だ。
なぜ散歩中ずっと握り締めていたのかなどと考える余裕もあるはずがなく、あわてて箱に手を入れる。
出会いあれば別れもある・・が、まだこの鍵と別れるわけにはいかない。
御役御免はさわやかに「ヤア、また会ったネ」などと言いたげにしていたが、先ほどまでに築いた彼との信頼関係をぶち壊すように、無視。
とにかくがさがさと箱を漁る。
しかしなかなか見つからない。
ええい、この入り口が狭すぎるんだ!
と、それは「ビン、カン、ペットボトル」などともつながっているふたで、存外重たかったが、外して道にポイ。
「まあまあお客さんお待ちなさい。実はとっておきのコレが・・」などという台詞をつけたら似合いそうな感じでがさごそと、顔も箱につっこみ探す。
だんだん焦りが出てきて、「あれぇ・・ないなあ、ないなあ、どこだあ?」とつぶやき始めてしまった。
その声の調子に悲しみがにじみ出てきたころ、探し物は見つかった。
ふと顔を上げたときに目が合った店員らしき人とは、出会いなくして別れがきた感じがするが、そんなことは関係ない。大切な物が見つかったのだ。

その後は、小心者の僕は何事もなかったかのように外に出したものを戻し、ふたを閉め、合羽を深くかぶり、うつむき加減にそそくさとその場を立ち去った。


開封済みで中身はすでに無く、おおよそその本来の役目を果たしたと思われるお菓子の袋を拾って捨てる、という、ただそれだけの話でこれだけのドラマが展開されるのだ。
しかしひっそりと生活したい僕は、こんなドラマの主役を演じたくはない。「なぜか鍵を握り締めていて、それもついでにポイッと」しちゃった自分が悪いのだが。

だんだん何を言いたかったのかわからなくなってきたので、とりあえず、
ストップ・ポイ捨て。


あ、そうだ。
「開封済みで中身はすでに無く、おおよそその本来の役目を果たしたと思われるお菓子の袋」
の簡潔な言い方募集中。