日本300名山の一つ倶留尊山(くろそやま)から亀山を結ぶ西麓に広がるのが曽爾高原である。すすきで一面に覆われた草原は見事である。秋たけなわ、すすきが陽射しを浴びて銀色、金色に輝いていいた。斜面を覆うすすきの魅力は、はかりしれない。まさに幻想の世界であった。大自然のすすきのなかで、のんびりと身も心も預けた。癒された。縦、横斜めの線の交さくがまたおもしろかった。侘び寂の世界にも通じていた。すすきにこんなに魅了されるとは思わなかった。人をこんなに惹きつけるすすきを再発見して高原を後にした。p2の2
奈良県の東北端、三重県境に接する所に曽爾村がある。そこには国の天然記念物に指定されている名所があると知り、五條から下市町を通り宇陀市を経て曽爾村に入る。勿論曽爾高原が目的地である。途中記念物に指定されている屏風岩の真近かまで車を走らせる。遠くより眺めていたのとではずいぶん感動に違いがあった。屏風岩の珍しい柱状節理の美景は側から見上げたとき、自然が創りだした力に思わず驚きと感動をおぼえる。さすがであった。その後リゾートホテル清富で昼食をとる。そこからは、まともに鎧岳、兜岳が見えた。その後村内の中央を流れる曽爾川に沿って走り曽爾高原に到着した。 p2の1