遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

老人の孤独

2010-11-04 08:35:17 | ただの記事

昨日延々と車を運転し

延々とラジオを聞いてたら

この話だった

人との絆が薄れていることが社会問題になってるらしい

先日は東ちづるが家庭の団欒がないと批判的な意見を展開し

団らんのない家庭を経営している私は

叱られてるようでした

 

かつて家父長制度が家を支配していたころ

長老が家のトップにいたのだろうか

 

私はそういう家庭で育ってないのでよくわからない

父が家を支配していたけれど

家父長制ではなく 男の横暴

 

老人に そういう安定した立ち位置がなくなって

たとえば都会に出て働く子供のところに年老いた親が引き取られた場合

出来上がった家族の中で老人が自分を夾雑物のように感じ

居場所をなくす というのは想像できる

 

老人は子供の重荷になりたくないと田舎に残りたがり

都会の子供は心配のあまり困り果て、わがまま言わないで

こっちにおいで

というけれど  なかなかうまくいかないんだろう

 

我が家の場合 わが母は 一人で暮らしてたが

ネフローゼ症候群をおこして顔がむくんで膨れ上がってたので

冗談じゃない!と引き取った。

そのご、母が疎外感を感じている様子はなかったし

子供らは病気のおばあちゃんと暮らして

それは  優しい親和力のある子に育った

 

姑の場合  私とはうまくいかず

義姉が引き取った

でも田舎の人だから家父長制の思想が体にしみこんだ長女様だったので

義姉は苦労し義兄もよく仕えてくれた

(この 仕えなければいけない老人ということが

若くて馬鹿な私にはわからないしできなかったのよ)

 

おばさんはずっと一人で暮らしてきて

すごい頑固で自分の領分を堅固に固守する人なので

私との相性がよく

うまいこと行ってる

 

一人でさびしいと思う性質じゃないの

淋しくてもじゃもじゃ我が家に入り込んで居眠りしてたりするけれど

私たちを支配する気配が 老人の割に少ない

 

でも 全くの一人暮らしは不安に思い

同一敷地内に甥夫婦がいるのは好みなのよね

 

私は 武蔵にもし先立たれたら  全く一人になるだろう

一人でさびしくはないし 必要な話し相手は できる気もするし

独り言は  こんなふうに名人だし

一人遊びは超名人だし

でも

友達とやりとりは好きだし楽しい

それが何にもなくなるって まだ想像がつかない

でも

そういうご老人がいっぱいいるので

問題になってるのよ

 

いろいろな性格の人がいるからね

そういう人材をコーディネートすれば

よいコミュニティーを作れるかもしれないが

それが  まだ未発達な社会なんだと思う

 

わが子らは  老人になったとき

どんなコミュニティーをつくるんだろうか

我々には想像もつかない方法が登場するかもしれない

 

私は 孤独死をしたら 腐る前に見つけてもらい

それを始末するための迷惑はかけてもいいと思ってる

誰に?子供が近くにいれば子供に

いなければご近所に

そういう迷惑が嫌だと思う人はそうはいないと思うけれど

思ったって しょうがない

私の子供は迷惑だとは思わないと思うよ

死骸の始末はしてくれるよ 

 

絆というのは 古くは支配被支配の関係で結ばれ

その残滓はあるし 自分のなかにもそういうものがある

だから  誕生日を忘れる親族に腹を立てるんだが

だんだん人は自分の思い通りにはならないということを学習してきたもんね

 

人を手玉に取る のは快感だけれどね

 

そうはいかない

 

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