遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

ご老人のこと

2014-05-25 21:42:22 | ただの記事

お近くに認知症になっている御老女がいる

その方が

真っ暗な夜道をフラフラ歩いているのを

武蔵が見つけて保護したそうだ

タバコが吸いたいのだ!買いに行く!とふらふら歩いてたようで

タバコの自動販売機のあるところまでは相当な距離だ

煙草嫌いの武蔵は

タバコはあきらめて 明日明るくなってからにしよう

暗いところをふらふら歩いてたら轢かれちゃうよと腕をつかんで

連れてきたのだが

もう歩けなくなってしまったというのだ

・・・

人に会うと歩けなくなるのよ

抱っこしてほしいおばあちゃんなのだ

・・・

家のものに虐待されてご飯ももらえないというのだ

おばさんはすぐ騙されて

可哀そうに・・・と

食べ物をやってしまう

これも嘘なの

可哀そうに思ってもらいたい性分なのよ・・・

私ってひどい近隣人でしょう?

彼女はもう空想の中を生きてるんだもの

だいたい 嫁さんを悪人に仕立て上げて同情を買おうなんて

嫁の私は 腹立つので 冷たく言うのさ

ご飯食べさせないわけないでしょう!

姑というものは嫁に君臨したくなるからややこしくなる

そこのお嫁さんは 実によくやってるのだよ

私なんかできない!

それなのに おじいさんが生きているときは

嫉妬妄想で嫁さんと自分の旦那ができてる!

と大騒ぎだったのだ

それでも90近い老人に 相対的若者はかなわないのですわよ

やがて

私も行く道です・・・

そこいくと

うちのおばさんは

すごい達人だと思います

彼女はともかく末っ子の独り者で

長兄だったおじさんは子がなく嫁さんに先立たれたが

妹のおばさんに君臨して最期を迎えた

おばさんは

気難しい老女でわがままで 大変な人だということだった

縁があってわれらと老後暮らすことになって

だいたい嫁女としても失格になった私だから

とんでもない修羅場になると

みな思ってたんだよ

ところが

おばさんは かわいいものよ

最初はおばさんが何か訳わからない怒り方をすると恐怖だったが

ま 大して怖くない

畑と花壇は触んないモン 怒られるから

で だいたいすごく楽天主義にどんどん変わっていった

これはたぶん 老いのうまい手管だ

多分味付けは合わないだろう私の料理だって

いつもありがと!ってニッコリもらって

スープもいつの間にか味噌汁に化けて 召し上がってるし・・

巧みに老いている

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