この写真をあてがわれて肖像画を描いているのだけれど
行き詰って
A先生に会いたいとは思うものの
月一回の先生を囲む研究会の時だけしかいらっしゃらないので
会えない
この黒くつぶれている
写真で胴着の中の体の位置が読み取れない
そう思ってたけど
!!!!!
そうだ あの日 写真を撮った
あの日 先生は白い胴着を着ていらっしゃった
写真を探してプリントしてみて
分からないことがだいぶわかった
分かってみりゃ
この写真でもわかるんだけれど
この竹刀を持つ手は右手が前よ
先生の体に対してはもちろんだけど
画面に対しても
どっちが前で後ろか
こういうことって
剣道のこういう絵では 絶対ゆるがせにするわけにはいかない
左右の手の 力の入り方の違いもだ
体の左右も 気がつくまでは
上下でしか見てなかった
右が前だよ!
どうしてこんな簡単なことが読めなかったかと思う
彫刻の授業でも
そういえば先生は
どっちが前だ!
と よくおっしゃってた
どっちが前か後ろか
言葉でわかっていても
作っている彫刻では全く分かってない!
そんな視点もなくなぞるように作る学生を
烈火のごとく叱り飛ばしてたけど
分かんない人にはわからないで
恐ろしいからと恨んでばかりだった人もいたなあと思いだす
剣道も どっちが前か 大事なのよね
子供の稽古前の訓練で すり足ってのをやってたけれど
右足の後ろに左足がついて進まなければいけない稽古のようだったけれど
おいおい
全く無視かよ という子供もいた
前後が決まらなきゃ 技だって決まるわけないわな
やっぱり
剣道の絵を描くのは 面白そうだ
フフフ 手の前後がわかって来ただけで
ずいぶん 分かって来たぞ