2018.05.03 リテラ
日本国憲法施行から71年になる今日は、平成の「象徴天皇」にとっても最後の憲法記念日だ。来年4月末日をもって退位する明仁天皇は、いま、どのような思いでこの日を迎えているのだろうか。
というのも、周知の通り、今上天皇は平和と反戦の思いをもつ“護憲の天皇”。日本を戦争へと引きずりこむ安倍政権の改憲に対して、強い危機感を抱いているからだ。
もともと即位後の朝見の儀でも「皆さんとともに日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い」と表明したように、今上天皇は以前から日本国憲法を遵守する考えを強調してきたが、第二次安倍政権以降はより強まって、美智子皇后とともに、これまでになく踏み込んだ発言・行動を起こすようになった。
まず、第二次安倍政権が誕生した翌年2013年の10月には、美智子皇后が誕生日に際した文書コメントで明確にした。美智子皇后は、一年で印象に残った出来事を「5月の憲法記念日をはさみ、今年は憲法をめぐり、例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます」としたうえで、以前、あきる野市五日市の郷土館で「五日市憲法草案」を見たときの思い出をこのように語った。
「明治憲法の公布(明治22年)に先立ち、地域の小学校の教員、地主や農民が、寄り合い、討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で、基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務、法の下の平等、更に言論の自由、信教の自由など、204条が書かれており、地方自治権等についても記されています。当時これに類する民間の憲法草案が、日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが、近代日本の黎明期に生きた人々の、政治参加への強い意欲や、自国の未来にかけた熱い願いに触れ、深い感銘を覚えたことでした。長い鎖国を経た19世紀末の日本で、市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして、世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います」
日本国憲法と同様の理念をもった憲法観が日本の「市井の人々」によってもつくられていたことを強調し、基本的人権の尊重や法の下の平等、言論の自由、信教の自由などが、けっして右派の言うような「現憲法は米国の押しつけ」などではないことを示唆したのだ。
【 所 感 】
安倍総理もそうだが、このリテラというなにやら訳もわからない新聞社?週刊誌?でありますが、両者ともに陛下のお気持ちをまったく理解できていない、と言わざるを得ません。
とくにこのリテラという訳のわからない記事には、皇室を政治利用する意図が見え過ぎていて、なんとも哀れであります。
「護憲の天皇」という造語も酷すぎる!
議会制民主主義のわが国にとって、天皇陛下が護憲派であるとか改憲派であるとか、有りもしないことを言う始末。
護憲であろうと改憲であろうと、陛下は国民の象徴としての責任を果たされる意味において「皆さんとともに日本国憲法を守り、これに従って責務を果たすことを誓い」と申されたに過ぎないのであります。
そうした陛下のお気持ちも考えず、畏れ多くも政治利用させようとは言語道断であります。
憲法改憲は、国民の意思によるものですから、民意で選ばれた政権与党などが改憲案を示し、国会などで熟議し、その賛否を国民に問うは当然のことであります。
それと、押しつけ論の原理として、基本的人権の尊重や法の下の平等、言論の自由、信教の自由のことを言っているのではなく、あくまで自主防衛にそぐわないことであったり、国體を蔑ろにされているということに対しての押し付け論であります。
それに、現行憲法下においても、こういう記事を書くものがあったり、皇室を貶めようとするものがあったり、また国柄を蔑ろにしようとするものが絶えないかぎりは、いつまでたっても改憲論というものがなくならないのであります。
そういうことを自覚し、こうした記事を書くことで自分たちがマップポンプに成り下がっていることに気付いてほしいものであります。
そしてなにより、そもそもとして、護憲というならもっと襟を質し、誰からも尊敬されるような人格者になっていただきたいものでありますが、護憲を唱える人たちのなかで、人格者というものを一人たりとも見かけたことがありません。
何卒、護憲を唱えられる方々に際しましては、陛下を見習い、どうか立派な人格者に成就されますよう、心よりお願い申し上げます。
ほんま、疲れるわ・・・(-_-;)フゥ
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