論語を現代語訳してみました。
学而 第一
《原文》
子夏曰、賢賢易色、事父母能竭其力、事君能致其身、與朋友交、言而有信、雖曰未學、吾必謂之學矣。
《翻訳》
子夏〔しか〕 曰〔いわ〕く、賢〔けん〕を賢として色〔いろ〕を易〔かろ〕んじ、父母〔ふぼ〕に事〔つか〕えて能〔よ〕く其〔そ〕の力を竭〔つ〕くし、君〔きみ〕に事えて能く其の身を致〔いた〕し、朋友〔ほうゆう〕と交り、言〔い〕いて信 有らば、未〔いま〕だ学ばずと曰〔い〕うと雖〔いえど〕も、吾〔われ〕は必ず之〔これ〕を学びたりと謂〔い〕わん。
子夏〔しか〕 曰〔いわ〕く、賢〔けん〕を賢として色〔いろ〕を易〔かろ〕んじ、父母〔ふぼ〕に事〔つか〕えて能〔よ〕く其〔そ〕の力を竭〔つ〕くし、君〔きみ〕に事えて能く其の身を致〔いた〕し、朋友〔ほうゆう〕と交り、言〔い〕いて信 有らば、未〔いま〕だ学ばずと曰〔い〕うと雖〔いえど〕も、吾〔われ〕は必ず之〔これ〕を学びたりと謂〔い〕わん。
《現代語訳》
つづいて子夏さんが、孔先生のおことばに対して、次のようにお尋ねになられました。
まずは、夫婦が互いに良いところをほめ合う、ということが大事です。とくに、目には見えない心の部分をほめ合うということが一番です。

つぎに、親孝行をするときは、いわれてからやるのではなく、自分が気付いたときに、すみやかに行うことが大事です。

また、外にあっては、思いやりや真心をつくすことです。そして、友達には、自分が話したことばに責任をもつことが大事です。

そうやって、おうちの中と外とで、きちんとわきまえながら、行える人というのは、誰からも認めてもらえるような人物、といえるのではないですか、と。
〈つづく〉
※ 関連ブログ 之を学びたりと謂わん
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳については、同出典本と伊與田學氏の『論語 一日一言』から参考としている
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ イラストは『かわいいフリー素材集 いらすとや』さんより