2018年4月21日 AFP通信
この春、東京都内でとある就職説明会が開催された。日本企業3社の人事担当者がプレゼンを行ったのは、リクルートスーツに身を包んだ就活生ではない。履歴書を手に熱心に耳を傾けていたのは、さまざまな理由から母国を離れ日本に逃れてきた難民申請者たちだ。
日本が毎年受け入れている難民の数はごくわずか。その上、言語や文化的バリア、差別といったハードルは高く、それらを乗り越え日本で職を得るのはほぼ不可能にすら思える。しかし日本経済の労働力不足を背景に、一握りではあるがいくつかの企業が難民の雇用に乗り出している。
3月末に行われたこの就職フェアは、NPO「難民支援協会(Japan Association for Refugees、JAR)」が開催した。プレゼンを行った一社は、発泡スチロール・メーカーの大竜化成(Dairyu)。新たに2人の雇用を考えているという代表取締役社長の尾坂憲一(Kenichi Osaka)氏は「わが社はあなたの働き、日本人には考えつかないあなたの新しいアイデアを必要としています」と英語で語りかけた。
急速に高齢化が進む日本の失業率は、過去25年で最低の2.4%となっている。社員200人のうち約20人が外国人だという大竜の尾坂氏は、「日本国内では労働者が不足しているため難民の方々を雇いたい」と話す。初任給は勤務地の最低賃金である時給813円だが、社員寮への入居と年3週間の休暇取得が可能だ。
就職希望者らが列を成すなか、大竜の従業員たちがアフリカ諸国出身の人々と一緒に働くことについてどう思うのか幾らかの不安は残ると尾坂氏は話す。
「私にとっては問題でないが、わが社の従業員たちはアフリカ系の人を見たことがない」
尾坂氏の会社では、外国人従業員と日本人従業員とで賃金に差はないという。だが支援者らによると、難民申請者に対する賃金差別は頻繁に起きるのだそうだ。
■搾取されがちな難民
日本での難民認定が狭き門であることは広く知られている。昨年は申請が2万件近くあったのに対し、認定されたのはわずか20人だ。
申請者の大半が経済移民だというのが日本政府の主張だが、支援団体や国連(UN)は、証明することが極めて難しい認定要件が真に危険な立場にある難民申請者に対しても科されていると指摘する。また認定プロセスにもひどく時間がかかり、決定が下されるまでに平均3年は待たされるという。
さらに難民として認定された場合あるいは認定手続き完了までの間の就労許可が下りた場合でも、本国と同レベルの仕事を得ることは難しい。
JARの就職フェアで取材に応じた難民申請者の男性は、航空業界と観光産業で計9年間のカスタマーサービスの経験があると話した。しかし、今彼が応募しているのは東京のホテルでの清掃の仕事だ。
「ここで生き残るためには、どんな選択肢でも受け入れざるを得ない」と男性は話す。日本の難民認定プロセスはあまりにも時間がかかり、その間「妻にも子どもにも会えない」と言うその眼には涙があふれた。
JARが企業に求めるのは、難民に研修の機会を与えること、彼等が多様な顧客を開拓できる有用な人材だと認識することの2点だ。JARの代表理事、石川えり(Eri Ishikawa)氏は「難民を雇用している企業の多くがその価値に気づいている。難民たちの出身地によって、自社製品をその地域へ売り込むことのできるグローバルな営業員とみなしている会社もある」と言う。
■経験が自信に
難民雇用に大きく踏み出しているのが、ファーストリテイリング(Fast Retailing)傘下のブランド、ユニクロ(Uniqlo)だ。柳井正(Tadashi Yanai)代表取締役会長兼社長は、世界各地で難民の雇用に取り組んでいる。
ユニクロ・サステナビリティー(持続可能性)部の進藤久瑠美(Kurumi Shindo)氏によると、同社は日本国内で現在46人の難民を雇用しており、「少しでも多くの企業に難民雇用に興味を持ってもらいたい」と企業側への研修も主催している。
ユニクロでは雇用した難民に対し言葉や文化面での支援を含む幅広い研修を行っているが、それだけの投資価値は十分にあると進藤氏は言う。「日本で仕事を見つけて働くという、仕事に対する熱心な意欲…そのような彼らの姿は一緒に働く仲間にとっても、良い刺激となっています」
2008年にミャンマーを逃れ日本で難民認定を受けたシンさん。2013年からユニクロで働いている。それまでは飲食店2軒の仕事を掛け持ちして日々の生活費を稼いでいたという。
「日本語には敬語や普通語がありますので、敬語を使わなければいけないときに、私は普通に話してしまったり。言われたことも、すぐに意味や内容が分からないということがありました」と、当初経験した苦労について話した。
しかし、ユニクロで働き始めてから5年が経過して自信もついた。今では、新たに入社してくる難民たちにアドバイスを与える存在となっているそうだ。「みんなには、そういうところまで行けてすごいですね、とよく言われます」と笑顔を見せる。
「ユニクロにはミャンマー出店の予定はまだないようですが、出店されたらぜひ行きたいと思っています」
【 所 感 】
もし仮にこの国で紛争や戦争が起こり、生活が困難に陥ったからといって、一家を残し遠き他国へ難民申請するだろうか。
と、筆者なりに考えた場合、答えは「NO」であります。
さらに"難民"という言葉すらも、なにやら違和感を覚えて仕方ありません。
難民を生み出すものは戦争や紛争でありましょう。
しかし、その戦争や紛争を生み出しているものこそ、先の戦勝国が主体となった国連そのものではないのですか。
西洋の悪しき歴史そのものを他の地域、他の国家に押し付け、階級闘争を膨張させ分断工作し、紛争や戦争を煽る・・・。
そしてなに食わぬ顔で、自分たちは善人ぶるのですから、偽善者というより鬼畜生であります。
そんな鬼畜生の手先となった餓鬼共が、「難民は有用な人材」などと抜かし、わが国だけでなく世界の各地域で大量発生し、大混乱を招こうとしているのです。
日本人ならば、難民を受け入れいてはいけないですし、また難民になってもいけません。
そうならないため何を為すべきなのか、を真剣に考えていかなければならないと思います。
※餓鬼と感謝する心

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