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UMA君のお部屋

山遊びのページ

北八ケ岳散策

2013-08-18 07:01:33 | 山歩き…八ケ岳
山名:白駒池周遊と高見石

山行目的:ハイキング

山行日:2013年8月17日(土)

天気:晴れ

山行者:僕、一般一名。

CT:麦草峠白駒池P10:30…白駒池周遊…高見石13:30…麦草峠白駒池P14:20

南アルプスでガッツリ遊んだ後は北八ツでマッタリ…。

車で一気に標高2000mの麦草峠へ。

栂とコケの森に癒され、気持ち良いそよ風に身体をクーリング。

高見石は初めてでしたが良いところでした。

ここから星を眺めることが出来たらサイコーだろーな。

日帰りでしたが同行者と楽しく過ごせました。

極寒の八ケ岳

2013-01-05 22:56:16 | 山歩き…八ケ岳
山名:赤岳

山行目的:地蔵尾根から登りたい。

山行日:2013年1月3日(木)~2013年1月5日(土)

天気:4日晴れ 5日晴れ

山行者:単独です。

CT:
3日 自宅20:00=岐阜各務原IC=駒ヶ岳SA22:30(車中泊)

4日 駒ヶ根SA4:30=諏訪南IC=美濃戸口5:15/6:00…行者小屋8:43~9:55…

(地蔵尾根)…稜線10:42…赤岳11:20…行者小屋12:28…中山尾根展望台12:41…

行者小屋13:10(テント泊)

5日 行者小屋7:23…美濃戸口9:10/9:20=諏訪南IC=岐阜各務原IC=自宅13:05

4、5日とも晴れましたが、強い冬型となりまして、朝方にかけて-20℃。

日中もそれほど気温上がりませんでした。

モンベルのU.L.SSDHのEXPで挑みましたが、寒くてなかなか寝付けませんでした。

こんな経験なかなかなくて、逆にいい経験になったかも!?

しかしこの経験どう生かしていいのやら…。

地蔵尾根は、初めて。

上部の急登はスリルありました。

登りだけでしたけど、下りの方がスリルあるはず。

下ってくる方スゴイなぁ~。

赤岳のピークを踏み下りは文三郎尾根へ。

計画では阿弥陀岳往復になってましたが、寒いし、寒いし…不戦敗。

行者小屋に降りたらそのままスル―して中山尾根展望台へ。

どういう訳かここは風が当らず、日向ぼっこにはもってこい。

横岳~赤岳~阿弥陀岳を眺めつつしばしまったりしてから下りました。

この日は、鍋。

レトルトやらフリーズドライばかり山へ持ってきていては飽きます。

鍋は温まるし、美味しいし、案外安上がりだし冬山にはもってこいです。

しかし、しかし、夜の寒さを跳ね飛ばす程は暖かくなりませんでした。

5日は下山のみ。

周りのテン泊登山者よりゆったり起きて朝飯食ってから下りました。

朝の飯はパン粥、コーンスープに自然冷凍したバターロールを突っ込んだだけです。

しかしこれは美味い、山で食うというスパイスも効いてるのでしょうな。

帰りは温泉も入らずに帰路に着きました。

駒ヶ岳SAのソースカツ丼美味かったです。


(地蔵尾根上部の急登)


(天望荘付近から赤岳仰ぎ見る)

北八ヶ岳散策

2012-08-05 21:35:58 | 山歩き…八ケ岳
山名:茶臼山・縞枯山・ニュウ

山行目的:タイトル通り

山行日:2012年8月4日(土)~5日(日)

天気:28日晴れのちくもり 29日晴れ

山行者:Sさん、僕。

CT:
4日 自宅4:00=小牧東IC=諏訪IC=白駒池P8:30/8:50…茶臼山展望台10:28~

10:57…縞枯山展望台11:35~12:00…縞枯山12:20…雨池13:47~13:54…

白駒池P15:34…青苔荘16:00(泊)

5日 青苔荘6:30…ニュウ8:10~8:56…白駒荘…青苔荘10:33~10:51…

白駒池P11:05=温泉=蕎麦=諏訪IC=小牧東IC=買い物=自宅18:30

北八ヶ岳へ行ってきました。

雪の無い時期の八ケ岳は今回が初。

今まで比較的険しい?南八ヶ岳しか行ったことありませんでしたが、

今回は癒し系の北八ヶ岳にせかせかせずのーんびりと散策と決め込みました。

二日間とも天気は晴れ(昼前から雲が上がってきましたが)ました。

一日目、印象深かったのは雨池。

標高2000m以上のところにあーんな大きな池(湖っぽい)。

なんか池畔に座ってボーっとしてるだけで癒されましたね。

あと、白駒池も良かった。

青苔荘のテント場にテント張って泊った(Sさんは山荘泊り)のですが、

夜ふと目が覚めて池畔に行ったらこれまた素晴らしい。

月が上る前、静かな池面に映る星たち、そして南の空から伸びる

うっすらとした天の川。

天の川は月が上るとともにぼんやりとして行きましたが良かったです。

先週の穂高岳山荘から見た天の川の方がハッキリしていて綺麗だったけど。

1時間程佇んでいたかな。

二日目の印象深かったのはニュウまでの苔むした森。

そしてニュウからの360度大展望。

富士山見えたし、穂高や槍も見えました。

S高さんも喜んでくれてほーんと良かった。

帰りは温泉寄って蕎麦食べて帰りました。

一つだけキツかったこと、行き帰りの運転がね…ホントエラカッタ。

八ケ岳のイイトコまた発見、八ケ岳ホント好きな山です。


(雨池。標高2000m以上では日本一の大きさらしい。)


(白駒池で。)


(もののけが住んでいそうな森。)


(富士山。)

赤岳~硫黄岳周回

2012-05-05 22:56:45 | 山歩き…八ケ岳
山名:赤岳・横岳・硫黄岳

山行目的:残雪期の南八ヶ岳を楽しむ。

山行日:2012年5月4日(金)~5月5日(土)

天気:1日目晴れのち雨 2日目晴れ(朝のうち風強し)

山行者:単独です。

CT:
1日目 自宅5:05=岐阜各務原IC=諏訪南IC=美濃戸口7:57/8:10…

美濃戸山荘8:56…行者小屋10:50(テント泊)

2日目 行者小屋5:32…文三郎尾根分岐6:21(強風のため引き返す)…

晴れ間が見えたので登り返す6:30…文三郎尾根分岐6:42(風は強いまま)…

赤岳7:09…赤岳天望荘7:27…地蔵の頭7:36…三叉峰8:25…横岳8:37…

硫黄岳山荘9:12…硫黄岳9:37~9:54…赤岩の頭10:11…赤岳鉱泉10:53…

行者小屋11:36~12:42…美濃戸山荘14:08…美濃戸口14:47/15:10=自宅21:50

≪1日目≫----------------------------------
今回は美濃戸口までマイカーで乗り入れた。

今までは5~6時間かけて電車とバスで乗り入れしていたが、わずか3時間で到着。

自分で運転しなくちゃならないけど楽だ。

美濃戸山荘から南沢を通って行者小屋へ。

堰堤工事現場付近を過ぎると凍結場所、

往路はアイゼン付けずに慎重に登って行った。

行者小屋付近は積雪あり。

トレース上はしっかり踏み固められているが、

ちょっとでも踏み外すとズボッと行く。

穴の深さを見ると膝丈から股下くらいまで。

僕もやってしまいました。気を付けてはいるんだけどね。

行者小屋に10時半過ぎに到着。手続きを済ませテントを張る。

今回も涸沢同じく整地してあるところがあったのでそのまま使わせてもらう。

テントを張り、中で休憩して空模様を窺っているとどうもあやしい。

この日の天気予報は下り坂とのこと。

これから阿弥陀岳ピストンのつもりだが、準備しているとパラパラっと降ってきた。

山の天気だから早いのか、山々もガスって上の方が見えない。

こりゃ止めだ、今日は行者小屋で行程終了と決め、シュラフに入って昼寝する。

最初パラパラの雨はザーッと、こりゃ止めで正解だったな。

小一時間ほど寝て、外が明るく雨音もしない事に気が付き起きてみる。

外を窺って見ると青空が広がっているではないか。

さっきの雨はどうなったの?

30~40Lザックを背負った頂上小屋か天望荘泊まりらしい登山者が次々と上がってく。

どうしようかな…と迷った、だけど天気は下り坂予報だし、もう昼過ぎてるし…。

この好天は長く持たない、そう思ってテントに留まる。

予想大当たり。

晴れてたと思ったら、どこからともなく黒い雲、おまけにゴロゴロと鳴きだしして。

結局昼からは変な天気で、晴れ⇒雷雨⇒また晴れ、みたいな感じでした。

≪二日目≫----------------------------------
この日は前日登れなかった阿弥陀岳も登って赤岳、横岳、硫黄岳と縦走しようと

欲張って3時に起きてみたけど、

ゴーゴーという唸るような音が山上から聞こえてくる。

テントは樹林帯の中だが時折風で揺れる。

この日の予報は朝のうちまで稜線上で20m以上の暴風、

昼頃には風も収まり天気は回復するが前線の影響で午後から下り坂とのこと。

4時出発で阿弥陀岳へ向かおうと思ったが、

危険そうなので2度寝して5時前に起きて5時半出発で

阿弥陀岳パスして文三郎尾根で赤岳へ向かった。

中岳分岐まで来ると凄い風、耐風姿勢で停まっているのが何とか。

これはヤバいと思い引き返すことにする。

10分ほど下ったところで、ガスが取れて山が見えだしてくる。

風もちょっとだけだが収まってきたような気がした。

うーんと悩んで、登り返す。

中岳分岐のところまで来て、やっぱり風が凄いことを思い知る。

どうしようかな…天気は好転する予報だし…と考えて、結局登ることにした。

中岳分岐からチョイチョイは風をもろ受けるが、後面に入ると風がぴたっと止む。

頂への鎖場はアイスバーンであったがアイゼンの刃を利かせて登って行った。

頂に出るとまたあの強風かと思いきや、

先ほどの風よりは気持ち弱く耐風姿勢じゃないと耐えられない程ではない。

パシャっと撮ってもらって、横岳・硫黄岳へ縦走することを決意し進むことにする。

天望荘まで下りたち、振り返ってみると雪煙りなびく赤岳。

ここから見える赤岳はとっても急な壁で、よくこんなところ下りてきたなーと感心する。

再び前を向けば岩峰連なる横岳。

一呼吸してから歩きだした。

横岳は落ちたら死んじゃう難所が幾つかあると聞くが、

雪面のトラバースは意外とあっさりと通過できた。

西面の状態はカチカチで岩は鎧を被り冬そのものだが、

東面は風の影響をあまり受けないのか、雪は融け春のようで、

東面と西面でこれほど差があるのかという感じでなんだか面白かった。

横岳直下のナイフリッジ?はスリルを少し感じる事が出来た。

スリルを感じるのもちょこっとだけで

左手に小同心、大同心が見える辺りまで来ると落ち着いて歩く事が出来た。

硫黄岳山荘まで下り、ケルンが立ち並ぶ天然石畳?の道を進んでいくと

一見平らに見えるけど柵の先は断崖絶壁の爆裂火口だったりする硫黄岳に到着。

多くの登山者でにぎわっていた。

この時が一番天気も眺望もよく、風も穏やか。朝の暴風はなんだったのか。

赤岩の頭辺りまで下ると再び積雪あり、あとは赤岳鉱泉経由で行者小屋まで歩く。

これで赤岳・横岳・硫黄岳を周回したことになる。

簡単な昼食を済ませ下山を開始する。

今回も結局登れなかった阿弥陀岳、なんだか後ろ髪をひかれる思いである。

下りはアイゼンを付けっ放し、氷結地帯は緩んでいたがそのまま進む。

途中でアイゼンを外し沢で洗ってからザックに括りつけておく。

美濃戸口には15時前に無事到着。

帰路は下道(杖突街道経由)で駒ヶ根へ、

どうしてもまた食べたくなったソースカツ丼を食べて再び岐路に着く。

中央道、恵那山トンネル付近で事故があったようで

30kmも渋滞が伸びていると情報をゲットし

結局下道を走り続け7時間も掛けて帰宅した。

最後は重荷を背負って山に登るよりも疲れ果ててしまった。

今年のGWは8日間もありましたが中頃から天気が悪く、

計画通りの山行はできませんでしたが、

結局1泊2日×2で4日も山へ入る事が出来感謝しています。

次の連休は夏までありませんが、

日帰りでも精力的に山へ足を運びたいと思ってます。

登り納め

2011-12-30 22:06:37 | 山歩き…八ケ岳
山名:赤岳

山行目的:赤岳~編笠山縦走のつもりだったけど…

山行日:2011年12月29日(木)~30日(金)

天気:1日目晴れのちくも 2日目晴れ

山行者:単独です。

CT:
1日目 自宅最寄駅6:06=JR線=茅野駅=バス=美濃戸口11:00…

美濃戸山荘11:49…(南沢)…行者小屋14:00(テント泊)

2日目 行者小屋6:40…(文三郎尾根)…赤岳8:11~8:20…(文三郎尾根)…

行者小屋9:32~10:12…(南沢)…美濃戸山荘11:42~11:49…美濃戸口12:30

美濃戸口13:20=バス=茅野駅=JR線=自宅最寄り駅17:42

冬の八ヶ岳は2度目。

今回は主峰赤岳登頂と編笠山への縦走が目的。

しかし赤岳から編笠山への縦走は赤岳頂付近から実見し危険と判断。

結果、赤岳登頂のみとなり3日間の予定が2日間になった。

≪29日≫

硫黄岳天狗岳縦走と同じく美濃戸口から歩き始める。

年末だというのに雪がほとんど見当たらない。

登山届を促していた人に話を聞くと、

やはり例年より積雪が少ないとのこと。

美濃戸山荘まで林道を歩く。

影になっている所はうっすら雪があったり凍っているが、

日が当っている所はほとんど雪が無い。


あっさり1時間足らずで美濃戸に着く。

(美濃戸で最初の建物”やまのこ村”トンガリ屋根の左に阿弥陀岳が見えた。)

美濃戸は最奥の駐車場、関東ナンバーの車が溢れかえっている。

ゲートを越え橋を渡り暫く行くと美濃戸山荘が見えてくる。

玄関先のベンチには休憩中の登山者がちらほら。


ここから道は北沢コースと南沢コースに別れる。


前者は赤岳鉱泉へ、後者は行者小屋へ、

南沢コースへ足を踏み入れる。

堰堤を越えて沢伝いに登っていく。

(南沢を歩き始めた辺りは雪がまだ少ない。)

いつしか沢音が聞こえなってくると、一面銀世界となる。

沢の水は伏流しているのかと思いきや、

完全に凍った状態で目の前に現れる場所が2カ所ほどあった。


まるで時が止まってしまったかのような沢。



(水が流れている場所もあった。雪の結晶?がきれい。)

しかし波打った様な氷面は今にも流れ出しそうだ。

やがて雪原が現われ、その奥には高くそびえる赤岳。


頭にガスが掛かり始めている。

雪原からそれほど掛からず行者小屋、今日の行程はここまで。


受付でテント場料金1000円を支払ってテント場へと向かう。

ソロから数人用のさまざまなテントがすでに十数張、




良さそうな場所に張られている。

何とか木々に囲まれた風の影響が少なそうな場所を見つけて張る事が出来た。


今回は雪上に設営ということで竹ペグを用意したが、

掘ってみたら5cmで地面が現われ戸惑った。

強引に埋め込んで雪をかぶせ踏んだらなんとか上手くいった。

不思議なもんだ。

ふと見上げたら赤岳、横岳、阿弥陀岳はすでにガスの中に消えていた。

今回は雪から水作りを想定してコーヒーフィルタや漏斗を用意してきたのだが、

水場からしっかり出ていたので、必要としなかった。

せっかく水作り体験できると思っていたのに、

面倒臭い手間が省けて嬉しいやらガッカリやら。

テント内に寝床を作って、持ってきた酒でチビチビやる。

(柿ピーとウイスキーで。)

隣のテントはやけに騒がしい…もとい楽しそう、

若い活発な女性一人にオジサン二人。

一人で楽しむ山をやりたくて単独でやってきたのに、

妙にさみしい感情が湧いてくる。

しかしそれも酒が回ってくると忘れてしまう。

隣の騒がしさもなんだか、酒の肴に思えてくる。なーんて。

少しずつ暗くなってきてそのまま夕食に突入。

今晩はFD(フリーズドライ)カレーとα白飯と卵スープだ。

もはや定番!?ただ今回は荷の軽量化と凍結を防ぐためレトルトはやめてFDにした。

お腹が膨れて何もすることが無くなる、

自然と眠気がやってきてシュラフに身を埋め眠りについた。

山ではあまり深い眠りにはつけない、何度か目を覚ました。

≪30日≫
目覚まし通り4時半に起きた。

周りはイビキ以外の物音はしない、皆夢心地なのだろうか。

ガスを点け魔法瓶の中の水をコッヘルに注ぎ湯を沸かす。

テント本体内側はうっすら霜が張っている。


テント内の気温は-10℃、冬の八ヶ岳の朝にしては暖かい方か。

スープを作り飲む。

その次に汁粉の素としゃぶしゃぶ用餅で餅入汁粉を作る。

ここで失敗、暖めた汁粉の素(レトルト)に餅を投入したのが悪かった。

なかなか柔らかくならない上にどんどん汁が無くなりコッヘル内は大惨事に。

餅は湯で柔らかくし、暖めた汁粉と別の器に…が正解だった。

勉強になりました。

食事を済ませたら、湯を作り魔法瓶に入れる。

二つ用意しているので、餅汁粉入の湯で作ったホットコーヒーと、

綺麗になったコッヘルで作った湯に別ける。

それから撤収準備に取り掛かる。

僕は朝起きてから撤収までのんびり派?夏は1時間半だが、

今回は2時間も掛かってしまった。予定より40分遅れて出発。

向かう赤岳の頭にはガスがまとわりついているが、好天へ向かう予報である。

テント場からチョイチョイで中岳へ分岐、過ぎるとどんどん急登になっていく。

一歩一歩ゆっくりと小幅で登っていく。

文三郎尾根、なかなかの急登です。

(登ってきた文三郎尾根を振り返ってみる。)

急な長い階段を何カ所か通過していく。


左頭上に赤岳、右手に中岳と阿弥陀岳を見ながら。

ふと立ち止まり振り返る。

行者小屋ははるか下。右手には横岳、奥に硫黄岳、天狗と続く。

周りを囲むようにそそり立つ八ヶ岳の峰々。

ふとオーケストラという言葉が浮かんだ。

再び前を向き登り始める、風が強くなってきた。

中岳分岐に出る、前がぱっと広がり、赤岳から権現岳、編笠山と続く稜線が見えた。


赤岳登頂後に歩いて行く稜線だ。

しかし、あまりに険し過ぎる。

事前にある程度調べてきたが、

目の前の現実に今の自分の技量では先へ進めないと判断した。

悔しいが、それ程大きな落胆は無い、いや、むしろすっきりとした。

あまりにも今の自分には手が届きそうもない領域、

行けないという事がハッキリして不安やら恐怖心から解放され安心できたからだとおもう。

だけど、諦めたわけではない、いつしか同じ時期に再チャレンジしたい。

赤岳頂へは急登が続く。


雪が少ないから岩が露出していて足を乗せるとアイゼンがガチャガチャして嫌らしい。

しかし、それ程難所というところはなくただ急登というだけ。

慎重に行けば問題ない。2カ所短い梯子を登れば頂だ。


360度大展望、北アルプス辺りは雲が掛かっているがそれ以外はよく見える。

八ヶ岳に掛かるガスはいつの間にか完全に取れていて、峰が勢ぞろいだ。


自分が立っている場所は八ヶ岳最高峰2899mの赤岳、

周りにはそれよりも高い山がいくつもあるが、

自分が世界の頂点に立っているような気がした。

高揚した気分のまま眺望を堪能し、

(閉鎖中の頂上小屋。)


(富士山もくっきり。)

満足感を十分味わった後、

近くの人と写真を撮りあっこしたあと下山した。

やはり下山はスリルがあった。

あの急登を登って来たのだ。

凄い高度感、足を滑らせたらどこまで落ちて行くのだろう?

チラと権現岳方面を見てから横岳、阿弥陀岳に目を移す。

(下山中に見えた中岳と阿弥陀岳。)

冒険も必要だけど、もうちょっと考えてたら横岳、阿弥陀岳に登れたのになぁ~と思った。

計画してないから登るわけにもいかず、やや後ろ髪をひかれつつ行者小屋に降り立った。

日が差し込むまでまったりとしてから美濃戸口へ向かって下山を開始した。

(赤岳から日が上る前、岩峰の影が巻き上げられた雪に映し出される。)


(稜線上は強風によって雪が巻き上げられていた。)


(赤岳からサンライズ。)


(樹氷と阿弥陀岳。)


(行者小屋のバックに横岳。)


(行者小屋から少し下ったところにある雪原。)

美濃戸辺りの林道で振り返ると阿弥陀岳がそびえ立っている。


登っていかないのか?と

声が聞こえたような気がした。

また来年来るさと答えた。

2011年登り納めとして素晴らしい山行だった。

また大好きな八ヶ岳に行こうと思う。