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新型インフルエンザに関するQ&A ペット編

2010年01月23日 | 新型インフルエンザ関係
ソースはこちら(アメリカ獣医師会)とこちら(国際獣疫事務局)。 
※海外の情報ですので、日本とは事情が異なる場合があるかもしれません。

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Q: ペットは新型インフルエンザウイルスに感染しますか?

A: インフルエンザウイルスは種を超えることが非常に稀なため、最近まで我々はペットが新型インフルエンザウイルスに感染するとは考えていませんでした。しかしながら10月9日、農務省の研究室はフェレットに新型インフルエンザウイルスを確認しました。フェレットの飼い主は直前にインフルエンザにかかっていました。フェレットはインフルエンザウイルスに感染しやすいため、これは全く驚くことではありませんでした。2匹目のフェレットは10月末にウイルスに感染していたと確認されました。このフェレットは死にました。今のところ、新型インフルエンザウイルスがフェレットから人へうつるという報告はありません。

それ以降、アメリカ国内ではフェレットと猫と1匹の犬に新型インフルエンザが確認されています。11月4日、アイオワ州の獣医師とアイオワ州の公衆衛生当局は、ペットの猫への新型インフルエンザウイルスの感染を確認したと発表しました。飼い主は病気で、程なくその猫は呼吸器症状を呈しました。その猫は回復しており、今現在、その猫が人にウイルスを移したという証拠はありません。2匹目の猫はユタ州で、11月13日に新型インフルエンザウイルスの感染が確認されました。1匹目と同様、この猫の飼い主も猫がかかる前にインフルエンザ様の症状がありました。この猫は呼吸困難になり、治療のため獣医師の所に連れて来られました。この猫は病気から回復中です。

3匹目の猫はオレゴンで、新型インフルエンザに関連する肺炎で死亡しました。他の猫と同様この猫も、家族がインフルエンザ様の病気を発症した後に呼吸器疾患の徴候が現れました。治療の甲斐なくこの猫は死にました。テストの結果、新型インフルエンザウイルスの感染が確認されました。

コロラドで12月初めに2匹の猫(それぞれ別世帯)の新型インフルエンザウイルスへの感染が確認されました。

ウイルス感染が確認された6番目の猫は11月下旬に死亡しました。この猫は呼吸器の持病がありました。獣医の治療にも係わらず、重症の肺炎と胸部の液体貯留で死亡しました。

感染した7匹目の猫と新型インフルエンザの合併症で死亡した3匹目の猫は、ペンシルバニア州でした。

フランスでは12月8日に猫への感染が確認されました。この5歳の猫は、家の2人の子どもが病気にかかった後に発症しました。

11月28日、中国のマスコミは、北京で2匹の犬に新型インフルエンザの陽性が出たと報道しました。我々はまだこの報道を確認できておらず、病気の兆候や診断方法、治療について、またこの犬たちが回復したかどうかについての情報を持っていません。12月21日、ニューヨークで1匹の犬の感染が確認されました。飼い主が感染したのに続き、病気の症状を示していました。この犬は回復中です。

12月22日、南カリフォルニアの8歳の短毛の雌猫に新型インフルエンザの陽性が出ました。今まで感染したペットと同じように、先に飼い主にはインフルエンザ様の症状がありました。この猫は回復中です。

1月15日、コロラドの8歳の短毛の雌猫に新型インフルエンザの陽性が出ました。この猫は、ネコヘルペスウイルスに感染していました。インフルエンザの人と接触したかどうかは分かりませんが、この猫は最近シェルターから引き取られており、前もって感染していたか、短期のシェルター滞在中に感染したか、あるいは感染していたけれど無症状の人間と接触していたのかもしれません。シェルターの他の猫たちには症状がありませんでした。この猫は現在回復中です。

家の中で飼っているペット、特に猫は飼い主と密接な接触をする傾向にあります。結局、ペットを飼う理由はそれなのですが、そのことが彼らが病気にさらされる機会を増やしています。最善のアドバイスは、ペットを扱う際には常識的なガイドライン(例えば手を洗うなど)に常に従うことです。加えて、飼い主がペットの健康について気を配り、病気の兆候があれば獣医に相談することがこれまでより大切です。ペットを健康に保つことで彼らが病気になるリスクが減ります。


Q: 猫インフルエンザとは何ですか?関係がありますか?

A: いいえ。一般的に「猫インフルエンザ」と呼ばれていますが、この病気はインフルエンザAウイルスによって引き起こされる病気ではありません。インフルエンザウイルスに属さない2つのウイルス(猫ヘルペスウイルスか猫カシリウイルス)によって最もよく引き起こされる病気です。「猫インフルエンザ」という名称は、病原体の名称よりむしろ、インフルエンザ様の臨床徴候を示しており、紛らわしいかもしれません。


Q: このウイルスは鳥インフルエンザウイルスとどう違うのですか?

A: 新型インフルエンザウイルスは鳥インフルエンザウイルスとは全く異なります。鳥インフルエンザは、人が病気の鳥と直接接触することにより感染しますが、新型インフルエンザは通常、動物との接触では感染しません(今日までに2件の例外あり)。


Q: 新型インフルエンザは鳥に感染しますか?また鳥から感染しますか?

A: 家禽に感染することは分かっていますが、そのほかの鳥類(ペットの鳥を含む) にうつるかどうかは分かっていません。2009年8月、チリの当局がバルパライソ付近の2件の七面鳥農場での新型インフルエンザを報告しました。オンタリオ州政府農業食料地方省は、七面鳥に新型インフルエンザを確認しました。感染した鳥類が人に新型インフルエンザウイルスをうつすかどうかはまだ分かりません。


Q: フェレットと猫が新型インフルエンザに感染したと聞きました。家族を守るためにはフェレットや猫を処分すべきですか?

A: もちろんすべきではありません。パニックを起こして極端な手段を取る必要はありません。動物からよりむしろ人から、(新型を含むあらゆる)インフルエンザをもらう可能性の方が高いのです。今までのところ、新型インフルエンザウイルスに感染した全てのペットは、病気の飼い主のそばにいることにより感染しています。もしあなたがインフルエンザ様の症状があり体調が悪ければ、回復するまでペットとの接触を制限してください。ペットに病気の症状が現れたら、いつものように獣医師に調べてもらってください。



Q: もし新型インフルエンザに感染したら、犬や猫ではどのような症状が現れますか?

A: 現在までの報告を元にすると、、フェレット、猫、犬には呼吸器の症状が出るようです。他えば、無気力、食欲不振、発熱、鼻水や涙、くしゃみや咳、呼吸の変化(呼吸困難を含む)といった症状を呈します。死に至った猫もいます。

  覚えておいてほしいのは、現在犬には固有のインフルエンザウイルス、H3N8(犬インフルエンザ)ウイルスが流行しているということです。今までの所、このインフルエンザウイルスは犬から犬にしか感染していません。犬インフルエンザに感染した犬は、新型インフルエンザと同様の症状を示します。犬小屋の咳、つまり熱、不活発、食欲不振、そしておそらく鼻水です。




Q: 犬や猫ではこの病気はどれくらい深刻ですか?

A: まだ分かりません。アメリカでは感染した動物の報告は多くありません。人間と同じように多様だと思われます。感染した9匹の猫のうち4匹は病気から回復し、3匹は重症の肺炎で死亡しました。ニューヨークで感染が確認された1匹の犬は回復途中です。その他のペットも、感染したものの症状を示さず、発症せずにウイルスを撃退することに成功しているかもしれません。これは心配すべきことではなく、実際に私達のペットが新型インフルエンザの感染と発病に打ち勝つことができるという良い兆候です。


Q: ペットに使えるワクチンはありますか?人間用の新型インフルエンザのワクチンはペットに使えますか?犬インフルエンザについてはどうですか?

A: 新型インフルエンザのペット用のワクチンで承認されたものはありません。人間用はペットに用いられるべきではありません。犬インフルエンザワクチンは、H3N8ウイルスから犬を守りますが、 H1N1ウイルスは防げないでしょうし、犬以外のどんな種にも使用されるべきではありません。





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